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早田ひな、世界4位の蒯曼にフルゲーム4-3で勝利 WTTチャンピオンズ フランクフルトで4強

早田ひな、世界4位の蒯曼にフルゲーム4-3で勝利 WTTチャンピオンズ フランクフルトで4強

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

卓球のWTTチャンピオンズ フランクフルト2026は11月7日(現地時間)、ドイツ・フランクフルトで女子シングルス準々決勝があり、世界ランキング6位の早田ひな(26)=日本生命=が同4位の蒯曼(中国)をゲームカウント4-3で破った。直近3連敗していた相手に最終第7ゲームで競り勝ち、4強入り。準決勝は11月8日、張本美和との日本勢対決となる。

第6ゲームでマッチポイントを逃しても最終ゲームで突き放す

試合は現地時間7日13時、日本時間では同日21時に始まった。早田は第1ゲームで10-9と先にゲームポイントを握りながら11-13で落とし、第2ゲームを11-7で取り返したものの、第3ゲームを6-11で失ってゲームカウント1-2と追い込まれる。

流れを引き戻したのは第4ゲームだった。序盤のリードを許しながら11-7で逆転し、続く第5ゲームは11-3と大差で奪って勝利に王手をかけた。

だが、第6ゲームで試合はもう一度ひっくり返る。12-11とマッチポイントを握った早田は決めきれず、デュースの末に13-15で落とし、勝負は最終ゲームへ持ち込まれた。

最終第7ゲームも5-5まで互いに譲らない。早田は7-5と抜け出すと、7-6から3連続得点で10-6とし、最後は11-7で締めくくった。試合時間は1時間8分に及んだ。

ゲーム早田ひな蒯曼取った選手
第1ゲーム1113蒯曼
第2ゲーム117早田
第3ゲーム611蒯曼
第4ゲーム117早田
第5ゲーム113早田
第6ゲーム1315蒯曼
第7ゲーム117早田
合計43早田の勝利

蒯曼は11月2日付の世界ランキングで女子シングルス4位につける左利きの22歳。早田は同じ週の6位で、ランキング上は格上の相手を倒したことになる。

蒯曼は直前の大会でも日本勢を苦しめていた。10月下旬のWTTチャンピオンズ モンペリエでは、準々決勝で張本美和を4-2で破り、張本のチャンピオンズ大会4連続優勝を阻んでいる。その相手に、早田はフルゲームの末に土をつけた。

1勝6敗の相手、10月のアジア選手権ではストレート負け

2人は2025年以降、国際大会のシングルスで7度対戦し、ここまでは早田の1勝6敗だった。2026年に入ってからは、1月のWTTチャンピオンズ ドーハでの1-3の敗戦を含めて、今回が6度目の顔合わせとなる。

早田が初めて蒯曼に勝ったのは、2026年2月のWTTシンガポールスマッシュ。ゲームカウント3-2の勝利だった。しかし、その後は3連敗が続く。8月のWTTチャンピオンズ横浜で1-4、同じ月のヨーロッパスマッシュで3-4と敗れ、10月にウズベキスタンで開かれたアジア選手権の女子団体決勝では7-11、2-11、4-11のストレートで退けられた。

この団体決勝は日本女子が中国を下して金メダルを手にした試合だった。チームが勝った一方で、早田個人は蒯曼に1ゲームも取れなかったわけだ。2週間あまりでの再戦は、その借りを返す一戦にもなった。

関連記事:張本美和、アジア選手権シングルス銀メダル 決勝で中国の陳熠に0-3、団体と混合ダブルスで2冠

フランクフルトに来る直前にも、早田は中国勢の厚い壁に当たっていた。10月下旬のWTTチャンピオンズ モンペリエでは準々決勝で世界2位の孫穎莎と対戦し、0-2から追いついて最終第7ゲームも9-9まで粘ったが、3-4で敗れている。

「前回の勝ちよりも成長を感じた」と語った早田

試合後のインタビューで、早田は2月の初勝利と今回の違いを言葉にした。「一度勝ったときは、自分でもあんまり信じられないような感じの勝ちだったんですけど、今日は自分が納得いった勝ちというか」と切り出し、「勝つために実行しなきゃいけない戦術をしっかり出すことができたからこそ勝った試合だと思うので、前回の勝ちよりも、すごく自分に成長を感じましたし、すごく自信になりました」と続けた。

勝因には「攻撃と守備のバランスがすごく良くて」と攻守の釣り合いを挙げ、サーブからの3球目攻撃にも手応えを口にしている。

ゲームカウント3-3で迎えた最終ゲームは、消極的になってバックハンドに頼る場面が多かったという。そこで自分に言い聞かせたのが「お前の武器はフォアドライブだ」という言葉で、「最後まで動き続けることを意識しました」と明かした。

体の状態については「体の疲労はたまってきてますけど、体のキレはすごく良かった」と話す。ドイツでのプレーを「すごく大好きです」と語り、負けている場面で拍手を送ってくれる観客の存在を一番好きな瞬間に挙げた。

初戦から3試合、前回女王の勝ち上がり

早田は2025年のこの大会で、決勝で張本美和を4-3で下してWTTチャンピオンズ初優勝を果たしている。前回女王として臨んだ2026年大会では、初戦から一度もフルゲームに持ち込まれずに準々決勝まで進んだ。

ラウンド日付(現地時間)対戦相手結果
1回戦11月4日リリー・チャン(アメリカ)早田が3-0で勝利(11-5、12-10、11-4)
2回戦11月6日アネット・カウフマン(ドイツ)早田が3-1で勝利(11-7、7-11、11-8、11-5)
準々決勝11月7日蒯曼(中国)早田が4-3で勝利

1回戦では第2ゲームで7-9とリードされながら3連続得点で逆転し、2回戦は地元ドイツの新星カウフマンに第2ゲームを奪われた後、2ゲームを連取して振り切った。

カウフマン戦の後、早田は次の蒯曼戦について「新しいことも試すチャンスだと思う」と話していた。左利き、右利きそれぞれの相手にどんな戦術で臨むかを試す場と位置づけていた。

日本勢はほかの選手も勝ち進んでいる。女子では世界3位の張本美和が準々決勝で陳幸同(中国)を4-2で破り、早田と準決勝でぶつかることで日本勢の決勝進出が確定した。大藤沙月も準々決勝でハナ・ゴーダ(エジプト)を破り、準決勝でサビーネ・ウィンター(ドイツ)と対戦する。男子は張本智和がチウ・ダン(ドイツ)に4-0、戸上隼輔がウィム・ヴェルドンショット(ドイツ)に4-2で勝ち、ともに準決勝へ進んだ。

準決勝は日本時間8日19時から張本美和と対戦

早田と張本美和の準決勝は、現地時間11月8日11時、日本時間では同日19時の開始が予定されている。勝者は同日の決勝に進み、決勝は現地時間17時30分、日本時間9日1時30分からの予定だ。

試合後、早田は最終日に向けて「今日またしっかり整理して、リフレッシュして、明日、勝てば2試合あるので、午後の試合まで、最後までこの会場にい続けられるように頑張りたいです」と話した。

張本は準々決勝で、過去の対戦で5勝2敗と勝ち越していた陳幸同を相手に、第4ゲームの0-4から追いついてデュースを制するなど粘り強さを見せた。第5ゲームでは10-8のマッチポイントから逆転されたものの、第6ゲームを7-7から4連続得点で取り切っている。11月2日付の世界ランキングでは張本が3位、早田が6位と、ランキングでは張本が上に立つ。

2025年の決勝では早田がフルゲームの4-3で張本を下し、WTTチャンピオンズで初めての頂点に立った。同じ顔合わせが、1年後は準決勝で実現する。今大会の日本選手の全試合は、11月8日時点でU-NEXTが独占ライブ配信している。

[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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