メーガン妃の父トーマス・マークル容疑者(82)、児童ポルノ所持の疑いでFBIが逮捕 貸倉庫から押収、2018年から疎遠になった父娘の経緯

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英国のヘンリー王子(ハリー王子)の妻メーガン妃の父、トーマス・マークル容疑者(82)が現地時間6日、児童ポルノを所持した疑いで米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。米司法省によると、容疑者がロサンゼルス近郊で借りていた2つの貸倉庫から、証拠品約78点が押収された。容疑者は先月、疑惑を「ひどいうそだ」と否定している。メーガン妃とは2018年の結婚式以来、疎遠の状態が続く。
ロサンゼルス近郊の貸倉庫2つから約78点を押収
米司法省のカリフォルニア州中部地区連邦検事局の発表によると、マークル容疑者はフロリダ州で逮捕された。容疑は児童ポルノ所持1件で、カリフォルニア州中部地区の連邦地裁に出された刑事訴状(起訴の前に容疑の内容を記した書面)にもとづく。米メディアなどによると、逮捕の場所は容疑者が暮らしていたフロリダ州レイクランドの高齢者向け介護施設だった。
訴追側の説明では、容疑者はロサンゼルス近郊の貸倉庫2つを2008年夏から借り続けていた。FBIは令状を取って両方を捜索し、一方から27点、もう一方から51点を押収。中身はスライドやフィルムのネガ、書籍などで、容疑者本人と未成年の少女が写った性的な写真が含まれるとされる。
FBIのカッシュ・パテル長官は、容疑者が罪のない子どもたちを狙い、その純真さを奪おうとしたとされると非難した。有罪になれば、法定刑の上限は連邦刑務所での禁錮20年となる。
容疑者は6日のうちに、フロリダ州タンパの連邦地裁に出廷した。NBCニュースなどによると、電子機器による監視を付けて介護施設へ戻ることを条件に釈放され、自宅軟禁の扱いになる。朝日新聞もニューヨーク・タイムズの報道として、移動制限などの条件付きで保釈されたと伝えた。
あくまで訴状にもとづく逮捕の段階で、有罪が確定したわけではない。主要な報道では、弁護人の見解はまだ伝わっていない。
発端はフィリピンの旧宅 10月に寄せられた通報
捜査の入り口は、容疑者が2025年初めから暮らしていたフィリピンだった。訴状の内容を伝えた米メディアによると、当局は10月、ある人物がフィリピンにある容疑者の持ち物から児童性的虐待の疑いがある画像を見つけたとする宣誓供述書に署名していたことを把握した。別の人物への聞き取りからロサンゼルス近郊の貸倉庫が浮かび、もう1つの倉庫にもたどり着いたという。朝日新聞は、FBIの発表として10月に複数の通報があったと伝えている。
通報者の名前を、米当局は明らかにしていない。英大衆紙サンは10月、メーガン妃の異母兄トーマス・マークル・ジュニア氏がフィリピン中部セブにある父の旧宅で、箱に入った画像を見つけて現地警察やFBIに届け出たと報じた。
報道を受け、フィリピン司法省はセブの人身取引・児童のオンライン性的搾取対策チームが捜査していると明らかにした。FBIも当時、疑惑を把握しており、フィリピン当局を必要に応じて支援すると表明していた。
一方、容疑者は英デイリー・メール紙の取材に「ひどいうそだ」と反論した。「人がかけられる疑いの中で最悪のものだ」とも語り、捜査は歓迎するとも述べていた。
トーマス・マークルとは 元テレビ照明監督、3人の子の父
トーマス・マークル容疑者は、ロサンゼルスで長くテレビの照明監督を務めた人物だ。長寿ドラマ「ジェネラル・ホスピタル」や、ホームコメディー「Married… with Children」の現場に携わり、米メディアは「引退したテレビの照明・撮影監督」と紹介する。
最初の結婚でもうけた長女サマンサ・マークル氏と長男トーマス・マークル・ジュニア氏は、メーガン妃の異母きょうだいにあたる。1979年にドリア・ラグランドさんと結婚し、81年にメーガン妃が生まれたが、2人は87年に離婚した。
その後はメキシコ北西部のロサリトに住み、2025年にフィリピンへ移った。2025年12月に現地で左脚を切断する手術を受け、その後米国へ戻った。逮捕の直前は、フロリダ州の介護施設で暮らしていた。
結婚式を欠席した2018年 父娘が疎遠になった経緯
関係がこじれたのは、2018年5月のヘンリー王子との結婚式の直前だった。英紙メール・オン・サンデーが、容疑者がメキシコでパパラッチ(有名人を追うカメラマン)の撮影に応じ、式の準備をする父親の姿を演出していたと報じる。異母姉のサマンサ氏は、写真は自分の発案だったと認めた。
容疑者はその後、心臓の手術を受けるとして出席を取りやめた。メーガン妃は「残念ながら父は結婚式に出席しません」との声明を出し、5月19日にウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で開かれた式では、当時のチャールズ皇太子(現国王チャールズ3世)がエスコート役を務めた。
式の後も、溝は埋まらなかった。2019年には、メーガン妃が結婚後に父へ送った手紙の一部を、メール・オン・サンデーが掲載。メーガン妃は発行元を訴え、英控訴院は2021年12月、掲載はプライバシーの侵害にあたるとした一審の判断を支持した。
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 1979年 | ドリア・ |
| 1981年 | メーガン妃が生まれる |
| 1987年 | 夫妻が離婚 |
| 2008年夏 | ロサンゼルス近郊の貸倉庫2つを借り始める。訴追側の説明による |
| 2018年5月 | パパラッチ写真の演出が報じられる。心臓の手術を理由に結婚式を欠席 |
| 2019年1月 | 父に関する疑惑を記した手紙をロンドン警視庁が受け取る。警視庁の説明による。メーガン妃は当初2018年と説明 |
| 2019年 | 英紙がメーガン妃から父への手紙を掲載。メーガン妃が提訴し2021年12月に控訴審でも勝訴 |
| 2025年 | フィリピンへ移り住む |
| 2026年10月 | 英サン紙がフィリピンの旧宅での画像発見を報道。容疑者は否定。メーガン妃が声明を出す |
| 2026年11月6日 | FBIがフロリダ州で逮捕。タンパの連邦地裁に出廷し条件付きで釈放 |
「子どもたちを守るため」 メーガン妃の声明とロンドン警視庁の説明
10月の英紙報道を受けて、メーガン妃は声明を出した。テレビ朝日系ANNは次のコメントを伝えている。
ニュースに深く心を痛めており、被害を受けた可能性のある子供たちに思いを馳せています
声明でメーガン妃は、2018年に父親に関する「憂慮すべき不快な疑惑」を記した手紙が、当時の警護を担当していたロンドン警視庁などに送られていたと明かした。捜査が行われていると説明を受けていたという。父と距離を置いてきた理由について、朝日新聞は声明の次の一節を伝えている。
私が父親と距離を置き、子どもたちとの接触を許さなかったのは、子どもたちを守るためだったということが理解されることを望んでいる
明るみに出た疑惑の広がりは想像を超えておぞましいとも述べ、正義が十分に果たされることを心から望むと結んでいる。
手紙の時期について、ロンドン警視庁は2019年1月に受け取り、夫妻の事務所に渡したと説明した。メーガン妃の広報担当者も、7年以上前の出来事を記録なしに思い出したため数か月ずれた可能性があるとして、警視庁に受け取りの記録があればそれを正確な基準とすべきだと説明している。警視庁は内容をほかの捜査機関に共有していなかったとして、自らの対応を警察の監視機関IOPCに付託した。IOPCは10月30日、疑惑を当時、海外の関係当局に伝えなかった点について、独立した調査が必要だと判断した。
逮捕を受けた取材に対し、夫妻の広報担当者は今のところコメントしないと答えた。
米国の訴追に加え、フィリピンとメキシコでも捜査
米国では、カリフォルニア州中部地区連邦検事局が訴追を担う。証拠品が見つかった倉庫も同州にある。審理は今後カリフォルニア州へ移る見通しだが、時期は早くても数週間先とされる。
フィリピンでも捜査は止まっていない。現地当局は10月、セブの旧宅から見つかったノートパソコンなどを、裁判所の令状を得て解析すると明らかにしていた。
メキシコでは、北西部バハ・カリフォルニア州の検察が、匿名の通報を受けて容疑者が借りていたとされる貸倉庫を捜索し、コンピューター機器を押収した。州検察が11月2日、AFP通信に明らかにした。
容疑者は10月の報道の段階から疑惑を否定している。6日の出廷では罪状認否は行われておらず、事実関係はこれからの裁判で争われる。
[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]

















































































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