碓井聖生、怪我明け約2か月ぶりの出場で同点ゴール 福岡の連敗を4で止める

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
アビスパ福岡のFW碓井聖生(25)が11月7日、ホームのベスト電器スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第14節のV・ファーレン長崎戦に途中出場し、後半27分に同点ゴールを決めた。9月2日の浦和レッズ戦以来、約2か月ぶりのリーグ戦出場。試合は1-1で引き分け、福岡はリーグ戦の連敗を4で止めた。
投入から9分、ファーサイドで合わせた同点ヘッド
先に試合を動かしたのは長崎だった。前半11分、ゴールキックからの流れで保田堅心がペナルティーエリア右へ持ち込み、右足で放ったシュートが相手に当たってゴールに吸い込まれる。福岡は1点を追って前半を折り返した。
後半18分、暫定で指揮を執った村上佑介ヘッドコーチが動く。ウェリック・ポポに代えて碓井、橋本悠に代えて佐藤颯之介、名古新太郎に代えて奥野耕平の3人を同時に送り出した。ポポは10月24日の東京ヴェルディ戦で福岡の唯一の得点を挙げていたFW。前線の顔ぶれを入れ替え、追いつきにいく采配だった。
この交代策が実を結んだのは9分後だった。後半27分、左サイドの佐藤が右足でクロスを上げると、ファーサイドへ走り込んだ碓井が高い打点のヘディングで合わせ、ボールはゴール右へ。8月29日の京都サンガF.C.戦、9月2日の浦和戦に続く今季3点目となった。
その後はどちらも勝ち越し点を奪えず、1-1でタイムアップ。シュート数は福岡の10本に対し長崎は5本だった。キックオフは15時3分、天候は晴れで気温15度。入場者数は1万5261人を数えた。
福岡はこの一戦を九州の誇りをかけた「バトルオブ九州」と位置づけ、先着1万5000人にオリジナルの応援法被を配った。その観客の前で、福岡は先制を許しながらも勝ち点1をつかんだ。
福岡にとっては5試合ぶりの勝ち点となった。高木琢也監督が率いる長崎も連敗を2で止めたが、3試合勝ちなし(1分2敗)となり、11月7日の試合終了時点で16位に順位を一つ下げた。
離脱中にチームは最下位へ
2026/27シーズンの碓井は、開幕2戦目の8月15日、セレッソ大阪戦から途中出場で起用されていた。8月29日の京都戦では33分間の出場で今季初ゴールを挙げ、続く9月2日の浦和戦で今季初先発。80分間で5本のシュートを放ち、2試合連続のゴールを決めている。
調子が上向いてきた矢先だった。その後、碓井はピッチから遠ざかる。離脱はコンディション不良によるものと報じられ、碓井自身は試合後、けが明けだったことに触れている。負傷の部位や程度は公表されておらず、長崎戦は9試合ぶりの出場だった。
チームはその間に失速した。9月5日の水戸ホーリーホック戦を1-1で引き分けた後、清水エスパルス、サンフレッチェ広島に連敗。10月10日のファジアーノ岡山戦で2-1と勝って一度は持ち直したものの、そこから4連敗を喫した。
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第10節 | 10月18日 | FC町田ゼルビア | 0-3で敗戦 |
| 第11節 | 10月21日 | ガンバ大阪 | 1-2で敗戦 |
| 第12節 | 10月24日 | 東京ヴェルディ | 1-3で敗戦 |
| 第13節 | 11月1日 | ジェフユナイテッド千葉 | 0-3で敗戦 |
| 第14節 | 11月7日 | V・ | 1-1で引き分け |
4試合で奪ったのは2点、失点は11。勝ち点7で並んでいた千葉との直接対決にも0-3で敗れ、福岡は最下位の20位へ沈んだ。
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クラブは11月3日、塚原真也監督との契約解除を発表する。塚原監督は2025年からヘッドコーチを務め、2026年2月から6月までは暫定監督、7月から監督としてチームを率いていた。長崎戦は、村上ヘッドコーチが暫定で指揮を執ると同時に発表されている。
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離脱中の責任を胸に臨んだ復帰戦
試合後、碓井は、思いが得点につながったと振り返った。自身が離れている間にチームが苦しんだことについては、チームを苦しい状況にしてしまったことに責任を感じており、出場したら何か結果を残そうと臨んだと明かしている。
塚原監督の契約解除から長崎戦までは、わずか4日。11月1日の千葉戦から中5日で迎えた試合で、村上ヘッドコーチが指揮したのは、この1試合だけだった。クラブは長崎戦前日の11月6日、城福浩氏のトップチーム監督就任を発表しており、城福監督はこの日、ピッチの外から試合を見守った。村上ヘッドコーチは、できれば勝って新監督にバトンを渡したかったと悔しさを口にしつつ、アビスパはまだ終わっていないと前を向いた。
2001年7月20日生まれ、富山県出身の碓井は、中学年代をFCひがしジュニアユースで過ごし、富山第一高等学校から中京大学へ進んだ。2023年から地元のカターレ富山でプレーし、J3で2シーズンを戦っている。2024年12月7日のJ2昇格プレーオフ決勝の松本山雅FC戦では、80分に1点差に迫るゴールを決め、後半アディショナルタイムには高い打点のヘディングで2-2の同点弾。リーグ戦の順位で上回っていた富山は、この引き分けでJ2復帰をつかんだ。
2025年途中に福岡へ移り、6月21日のアルビレックス新潟戦でJ1デビュー。この試合でJ1初ゴールを決め、チームも3-2で打ち合いを制した。富山時代のプレーオフ決勝で見せた、チームが追う展開で頭で追いつく得点は、長崎戦でも再び見られた。
城福新監督のもとで残り24試合
2026/27シーズンのJ1は20クラブが38節を戦う。福岡は第14節を終えて2勝2分10敗の勝ち点8、20位にいる。得点14に対して失点は25で、1試合平均にすると2点近くを失っている計算だ。
就任が決まった城福監督は徳島県出身の65歳。U-17日本代表監督として2006年のAFC U-17選手権を制し、FC東京では2009年にヤマザキナビスコカップを手にした。その後もヴァンフォーレ甲府で2012年にJ2優勝、サンフレッチェ広島で2018年にJ1の2位、東京ヴェルディでは2023年にJ1昇格プレーオフを制している。東京ヴェルディの監督は2022年6月から2026年10月まで務めた。クラブを通じて、危機的な状況での就任を光栄だとし、J1での優勝争いや残留争いの経験を糧に、サポーターとクラブが一つになれば「現状打破」できると信じている、との思いを示した。
次戦は11月21日、アウェーで川崎フロンターレと対戦する。その後も11月25日に横浜F・マリノス(ホーム)、11月29日に名古屋グランパス(アウェー)と試合が続く。
長崎戦の勝ち点1で、連敗は止まった。ただ、5試合勝ちがない状況は変わらず、次の白星をどこでつかむかが問われる。最下位からの巻き返しには、まず勝利が要る。2か月ぶりに戻ってきたストライカーの一撃は、新監督のもとで迎える再出発の足場になる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

















































































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