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生駒高校サッカー部、選手権奈良予選で初優勝 6連覇を目指した奈良育英を破り決勝で畝傍に1-0

生駒高校サッカー部、選手権奈良予選で初優勝 6連覇を目指した奈良育英を破り決勝で畝傍に1-0

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第105回全国高校サッカー選手権奈良県大会の決勝が11月7日にあり、奈良県立生駒高等学校が奈良県立畝傍高等学校を1-0で破って初優勝した。後半17分、2年生の馬場康世が決勝点を挙げている。準決勝では6連覇を狙った奈良育英高等学校を1-0で退けており、生駒は12月28日に開幕する全国大会へ初めて出場する。

後半17分の1点を守り、県立校対決を制す

決勝は11月7日、橿原市の鞄工房山本アスレチックフィールド橿原で行われた。勝てばどちらも初の選手権全国大会という、奈良県立の高校同士の一戦だった。

前半は風上に立った生駒がロングボールを使って主導権を握る。それでも得点は生まれず、0-0で折り返した。後半に入っても流れは生駒にあり、途中出場の3年生、林田蒼心の突破から好機をつくった。

試合が動いたのは後半17分だった。3年生の西本玲我のパスを、2年生の馬場康世が蹴り込んで先制。馬場は試合後、その前に2本のシュートを外していたため、思い切って打ったと振り返った。

畝傍の反撃をしのぎ切り、1-0の完封勝利。2023年、2024年と2年続けて決勝で届かなかった県の頂点に、3度目の決勝で立った。会場の橿原市は畝傍の地元で、生駒にとっては県北西部の生駒市から乗り込んでの戦いだった。

試合日付勝者スコア敗者
3回戦10月17日生駒12-1郡山
準々決勝10月24日生駒1-0桜井
準決勝11月1日生駒1-0奈良育英
決勝11月7日生駒1-0畝傍

3回戦から登場した生駒は、4試合で15得点を挙げ、失点は3回戦の1点だけだった。準々決勝からの3試合は、いずれも1-0で勝ち上がっている。

準決勝で「5連覇」の奈良育英を止めた

最大のヤマ場は11月1日の準決勝だった。相手の奈良育英は、第100回大会(2021年度)から第104回大会(2025年度)まで、県大会を5大会続けて制してきた。2025年11月の決勝では山辺を破り、県史上初の5連覇と18回目の全国大会出場を決めている。

その王者から、生駒は前半13分に先制した。左サイドから馬場が上げたクロスに、西本が頭で合わせた。決勝と同じ2人が、役割を入れ替えて点に絡んだことになる。

後半27分には奈良育英にPKを与えたが、主将でGKの中島誠介(3年)がこれを止めた。右へ飛んで胸の前で弾き返したものの、そのダイブで左足をつり、ボールがラインを出たところで倒れ込んだ。担架でピッチを離れた中島に代わり、奈島颯志(3年)が最後までゴールを守っている。古田監督は、このPKを決められていれば「流れが変わっていた」と話した。中島は、夏で引退する予定だった奈島がチームに残ってくれたことにも触れ、「チームメイト全員に感謝している」と語った。

関連記事:生駒高校サッカー部、選手権奈良県予選で5連覇中の奈良育英を1-0撃破 7日の決勝で畝傍と対戦

チームを率いる古田泰士監督は「前半の最初に流れを掴んだところで点を取れたというのが勝因」と試合を総括した。試合前に選手へ伝えたテーマは「スマイル」だったという。中島も「とにかく楽しもう」という気持ちで臨んだことを挙げている。

奈良育英が決勝に進めなかったため、奈良県代表が奈良育英以外の学校になるのは6大会ぶりとなった。

2023年、2024年と決勝で阻まれた相手

生駒にとって、奈良育英は何度も跳ね返されてきた壁だった。2023年の第102回大会決勝では延長戦の末に敗れ、2024年の第103回大会決勝でも再び奈良育英に屈している。

夏の舞台では結果を残してきた。2024年6月の全国高校総体(インターハイ)奈良県予選決勝では奈良育英を2-0で破り、2022年度以来、2大会ぶり2回目の全国大会出場を決めている。夏の全国は経験していても、冬の選手権だけは手が届かなかった。

だからこそ、準決勝の1点には重みがある。2度続けて決勝で敗れた選手権の舞台で、生駒がついに奈良育英を上回った。

夏の王者・畝傍は夏冬連続出場ならず

敗れた畝傍は、2026年度のインターハイ奈良県予選を制したチームだ。6月の決勝で奈良育英を破り、51年ぶりの全国大会出場を果たしていた。夏の畝傍は準決勝で生駒、決勝で奈良育英を退けて頂点に立った。秋は生駒が準決勝で奈良育英、決勝で畝傍を破り、夏とちょうど逆の勝ち上がりになった。

選手権の準決勝では法隆寺国際を3-2で退け、夏冬連続の全国出場まであと1勝に迫った。県内有数の進学校として知られ、高市早苗首相の出身校でもある。

生駒は、その夏のインターハイ奈良県予選準決勝で畝傍に0-1で敗れていた。中島は選手権の準決勝の後、「そのときの借りを返したい」と決勝への思いを口にしている。古田監督も、リーグ戦で敗れていた畝傍を相手に「自分たちはチャレンジャー」という立場で決勝に臨むと話していた。夏と同じ1点差で、今度は生駒が勝った。

全国大会は12月28日開幕、抽選会は11月16日

第105回全国高校サッカー選手権大会は、12月28日にMUFGスタジアム(国立競技場)で開会式と開幕戦を行い、2027年1月11日に同じ会場で決勝を迎える。東京、神奈川、埼玉、千葉の9会場を使い、46道府県の代表各1チームと東京都の代表2チーム、計48チームが出場する。

試合時間は準々決勝までが80分、準決勝と決勝が90分。同点ならPK戦で勝者を決め、決勝だけは延長戦を行ってからPK戦に入る。年末に1、2回戦を終え、年明けの3回戦から国立競技場での準決勝・決勝へ向かう日程だ。

日程試合
12月28日(月)開会式・開幕戦
12月29日(火)1回戦
12月31日(木)2回戦
2027年1月2日(土)3回戦
1月4日(月)準々決勝
1月9日(土)準決勝
1月11日(月・祝)決勝

生駒の初戦の相手と日程は、11月16日の組み合わせ抽選会で決まる。観戦チケットは11月22日10時に発売される予定だ。11月7日には生駒を含む10校が代表を決め、この時点で48チームのうち18チームが出そろった。生駒と同じく、沖縄県の興南も初出場を決めている。

全試合は民放の配信サービス「TVer」と「SPORTS BULL」で無料ライブ配信される予定だ。

初めて冬の全国に挑む生駒。3度目の決勝でつかんだ切符を手に、年末の首都圏へ向かう。

[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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