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馬場拓海、横浜市長杯準々決勝で6回2失点の救援 日本体育大学が延長十回タイブレークで勝利

馬場拓海、横浜市長杯準々決勝で6回2失点の救援 日本体育大学が延長十回タイブレークで勝利

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

阪神からドラフト2位指名を受けた日本体育大学の馬場拓海投手(21)が11月6日、横浜市長杯争奪 第22回関東地区大学野球選手権大会の準々決勝・上武大学戦に5回から救援し、6回2安打2失点で投げ切った。試合は4-4のまま延長10回タイブレークに入り、日本体育大学が5-4でサヨナラ勝ち。11月9日の準決勝で神奈川大学に勝てば、明治神宮野球大会の出場が決まる。

0-2の5回から登板、タイブレークは5球で無失点

舞台はバッティングパレス相石スタジアムひらつか(平塚市)。明治神宮野球大会の出場をかけた関東五連盟の代表決定戦で、首都大学野球連盟2位の日本体育大学は、関甲新学生野球連盟の上武大学と準々決勝を戦った。

大会には首都大学、東京新大学、関甲新学生、千葉県大学、神奈川大学の関東五連盟から秋季リーグ戦の上位校が出場する。準決勝に勝った2校が明治神宮野球大会への出場権を手にする仕組みで、準決勝までに負ければその時点で秋のシーズンが終わる。

馬場がマウンドに向かったのは0-2の5回だった。6回を投げた1回戦から中1日で、本来の調子ではなかった。立ち上がりは制球が定まらない。先頭に死球、続く打者に四球を与え、犠打で1死二、三塁とされると、1番の岡村に中前適時打を浴びて2点を追加された。点差は4点に広がる。

ここから右腕は持ち直した。6回も2四球で2死一、二塁のピンチを背負ったが、空振り三振で後続を断ち、8回と9回は走者を1人も出さなかった。上半身を大きくひねるトルネード投法から投げ込んだ直球は、この日最速149キロを計測している。

追いかける打線は1点を返したうえで、8回に一挙3点を奪って4-4の同点に追いついた。9回でも決着はつかず、試合は無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長戦へ進む。

10回表もマウンドには馬場がいた。先頭の岡村を変化球で遊ゴロ併殺に打ち取り、2死三塁から代打の磯野を二飛。この回に投げたのはわずか5球。3つのアウトを重ね、最後の打者を打ち取ると拳を握った。その裏、1死満塁から1番の川口龍吾外野手(3年)が中前にサヨナラ適時打を放ち、決着がついた。

5四死球と乱れながらも、5回から10回までの6イニングを2安打2失点にまとめた。救援で最後まで投げ抜いた右腕の粘りが、逆転劇の土台となった。

1回戦は雨中の11奪三振、中1日で再びマウンドへ

馬場はこの2日前、11月4日にサーティーフォー保土ヶ谷球場(横浜市)で行われた1回戦の東京国際大学戦に先発していた。プレーボールのころから雨と冷たい風が強まる悪条件で、初回は四球と2本の長打で2点を先制された。

崩れたのは最初だけだった。1回の最後の打者から3回の先頭まで、直球系のボールで5者連続三振。その後も4者連続三振を奪い、6回まで毎回の計11奪三振、4安打2失点でマウンドを降りた。打線は5回に一挙5点を挙げ、日本体育大学は7-2で勝利。馬場が勝利投手となった。

試合後の馬場は、雨の中での登板はあまり経験がないと明かしたうえで、「途中からあまり気にせずに打者と戦うことができた」と話した。古城隆利監督は、2回から立ち直ったことが次の攻撃につながったと右腕の投球を評価した。

準々決勝は当初11月5日に予定されていたが、天候不良が見込まれたため11月6日へ1日順延となった。順延で連投は避けられたものの、馬場にとっては中1日での登板になった。

日本体育大学の大会での戦いぶりは次のとおりだ(11月7日時点)。

日程回戦・相手結果馬場拓海の登板
11月4日1回戦・東京国際大学日本体育大学が7-2で勝利先発6回4安打2失点、11奪三振(勝利投手)
11月6日準々決勝・上武大学日本体育大学が5-4で勝利(延長10回タイブレーク)5回から救援、6回2安打2失点
11月9日準決勝・神奈川大学対戦予定-

準々決勝のあと、馬場はタイブレークについて「1点もやらない」という気持ちで投げたと明かした。普段は感情をあまり表に出さないとしながら、勝利の瞬間は「うれしかった」と話している。中1日の疲れは試合中に感じなかったという。

自分の投球はあまりよくなかったとしながら、追いついた野手陣には「本当に野手のおかげ」と頭を下げた。

サヨナラ打の川口は、4年生の馬場がいるチームには日本一を取れる力があるとしたうえで、「4年生と長く野球をしたい」と勝ち上がりへの思いを語った。

福岡大学附属大濠高等学校から日本体育大学へ

馬場は2004年12月20日生まれ、佐賀市出身の右投げ右打ち。小学2年で野球を始め、佐賀市立諸富中学校から福岡大学附属大濠高等学校へ進んだ。184センチ、90キロの大型右腕で、高校では2年春に甲子園の土を踏んだ。2021年の第93回選抜高校野球大会でチームは8強まで勝ち進み、馬場は準々決勝の東海大相模戦で先発マウンドに上がっている。

日本体育大学では1年秋に首都大学リーグ戦でデビューし、3年秋に最優秀投手賞を受けた。4年になった2026年には大学日本代表にも選ばれ、チームでは背番号18を背負う。先発と救援のどちらでも結果を出す投げっぷりは、指名した阪神も高く評価した。

福岡大学附属大濠高等学校の2学年先輩には、オリックスの山下舜平大がいる。馬場にとって山下は好きな選手で、高校の先輩と同じプロの世界へ進む。2学年後輩には日本ハムで投打の二刀流に挑む柴田獅子がおり、馬場は指名後、プロの舞台で柴田と対戦してみたいと話していた。

関連記事:山下舜平大、母校・福岡大学附属大濠高校の2学年後輩で阪神ドラフト2位の馬場拓海にエール

阪神の2026年ドラフトは、支配下の1位から7位までを大学・社会人・独立リーグの選手で固めた。2位の馬場は、その中で指名された大学生投手の1人になる。

関連記事:阪神ドラフト、支配下で高校生指名ゼロは3度目 1位から7位まで大学・社会人・独立で固めた狙い

準決勝は11月9日、勝てば春に続く全国大会へ

日本体育大学は中2日で11月9日の準決勝に臨み、神奈川大学野球連盟に所属する神奈川大学と対戦する。神奈川大学には、巨人からドラフト6位指名を受けたアンダースローの松平快聖投手がいる。勝てば、春の全日本大学野球選手権に続いて全国の舞台に立つ。6月の第75回全日本大学野球選手権記念大会では8強入りし、準々決勝で慶應義塾大学に1-11の6回コールドで敗れた。この試合では馬場も2番手で登板している。

出場権がかかるのは、明治神宮外苑創建百年記念 第57回明治神宮野球大会。大学の部は11月19日に開幕し、関東五連盟の第一代表と第二代表は1回戦から登場する。準決勝は11月23日、決勝は11月24日に組まれている。

準決勝で先発するか救援に回るかは決まっていないという。馬場は「次は自分が勝たせる」という気持ちでマウンドに上がりたいと意気込んだ。プロ入り前の最後の秋、2試合で12イニングを投げた右腕が、神宮への最後の1勝を取りにいく。

[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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