西川遥輝、FA権を行使せず日本ハム残留 年俸は現状維持の推定2000万円、来季は1500安打へ

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日本ハムの西川遥輝外野手(34)が11月5日、エスコンフィールド北海道で会見し、持っている海外FA権を行使せずに来季も残留すると表明した。同じ日に契約を更改し、年俸は現状維持の2000万円(金額は推定)。NPB通算は1438安打、345盗塁で、1500安打まで残り62本、350盗塁まで残り5個に迫る。
11月5日に残留を表明、年俸は現状維持の2000万円
西川は11月5日、球団事務所で来季の契約を更改したあと、エスコンフィールド北海道で記者会見に臨んだ。年俸は2026年と同じ2000万円で、金額は推定。同じ日には中継ぎ右腕の玉井大翔投手もFA権を行使せず残留すると発表し、1300万円減の5300万円(推定)でサインした。
西川が持つのは海外FA権だ。日本野球機構(NPB)が10月19日に公示したフリーエージェント有資格選手の一覧では、北海道日本ハムの「海外FA権保有選手」の欄に宮西尚生、中島卓也、加藤貴之と並んで西川の名前がある。今季新たに取得した権利ではなく、以前から持っていた権利を今オフも使わなかった。
会見では、日本ハムに戻ってきた時からファイターズに骨を埋める気持ちでプレーしており、他のチームは考えていないと話した。
決断の背景には、球団への感謝がある。2025年12月の入団会見で、西川は結果が出なければ自分から辞めると言うつもりだと口にしていた。その言葉を踏まえ、成績を残せなかった今季のあとでも球団から「もう1年」と声をかけられたことについて、「本当にありがたかった」と語り、同時に「申し訳ない」という思いも明かした。
FA市場では他球団の主力にも動きが出ている。広島の坂倉将吾は国内FA権の行使を決めた。
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5年ぶりの古巣で25試合、打率.194にとどまった2026年
2026年は、西川にとって苦しい1年だった。NPB公式記録では1軍25試合に出場し、62打数12安打で打率.194、1本塁打、6打点、2盗塁。出塁率は.351だった。
春季キャンプでは新庄剛志監督の指示を受けて打撃フォームの改造に取り組んだ。開幕1軍入りは果たしたものの、4月末に2軍へ降格。シーズン終盤に1軍へ戻り、自身8年ぶりとなるクライマックスシリーズ(CS)の舞台も経験した。会見では、新しい打ち方が簡単にうまくいくとは思っていなかったとしながら、どうすれば良い成績を残せるかの方向性は自分の中である程度わかっているとも話している。
なぜ、ここまで出場機会が減ったのか。
日本ハムを離れた2022年以降の数字をたどると、流れが見えてくる。楽天1年目の2022年は108試合に出たが打率.218。2023年は35試合で打率.181にとどまり、オフに楽天を離れた。ヤクルト1年目の2024年は113試合で打率.260と持ち直したものの、2025年は49試合で打率.174に落ち、9月末に戦力外通告を受けている。日本ハムでの2026年は、その流れを止められなかった1年だった。
それでも球団は、もう1年を託した。新たに野手総合コーチに就いた西岡剛コーチは、かつて西川と合同自主トレをした間柄で、西川も恩があると就任を歓迎している。来季へは、今年の良いところとこれまで積み上げてきた良いところを合わせて打撃を立て直したいという。
4度の盗塁王、ノンテンダーからの楽天・ヤクルト移籍
西川は1992年4月16日生まれ、和歌山県の智辯学園和歌山高等学校の出身だ。2010年10月のドラフト会議で日本ハムから2位指名を受け、内野手として入団した。
レギュラーに定着した2014年に43盗塁でパ・リーグの盗塁王を初めて手にし、2017年(39盗塁)、2018年(44盗塁)、2021年(24盗塁)と計4度、リーグ最多盗塁のタイトルを取った。2021年は24盗塁で和田康士朗、荻野貴司(ともにロッテ)、源田壮亮(西武)と並ぶ4人同時の受賞だった。外野手としては2016年と2017年にベストナイン、2017年から2020年まで4年連続でゴールデングラブ賞を受けている。2016年は打率.314と、自身初の3割をマークした。
転機は2021年のオフに訪れる。日本ハムは西川と契約の保留手続きを取らない「ノンテンダー」を選び、西川は12月2日に自由契約となった。年俸は2021年の推定2億4000万円が自己最高。そこから約20日間、行き先が決まらない時期を過ごし、12月22日に楽天との入団合意が発表された。楽天での推定年俸は8500万円で、65%の大幅ダウンだった。
楽天では2年間プレーし、2023年のオフに戦力外となる。11月にヤクルト入りが決まり、年俸1600万円、背番号3で再出発した。そのヤクルトも2025年限りで退団。9月末に戦力外を告げられたあと、日本ハム時代の監督だった栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に連絡を取り、「助けてください」と伝えたという。
2025年12月8日の入団会見で決まった背番号は、2021年まで6年間つけた「7」だった。会見に同席した栗山CBOは「このまま終わっちゃいけない」と西川に言葉をかけている。
年俸の推移、ピークの12分の1から現状維持へ
西川の年俸は、日本ハムを出た2022年から大きく下がった。報道された推定年俸を並べると、次のとおりになる。
| 年 | 所属 | 推定年俸 |
|---|---|---|
| 2021年 | 日本ハム | 2億4000万円(自己最高) |
| 2022年 | 楽天 | 8500万円 |
| 2024年 | ヤクルト | 1600万円 |
| 2026年 | 日本ハム | 2000万円 |
| 2027年 | 日本ハム | 2000万円(現状維持) |
2026年の2000万円は、前年から1300万円減。自己最高だった2021年の2億4000万円と比べると12分の1にあたる。2027年もこの水準を保ち、成績が振るわなかった今季からの減額はなかった。
1500安打まで62本、350盗塁まで5個
プロ17年目となる2027年、西川はシーズン中の4月16日に35歳になる。NPBの記録では、2026年シーズン終了時点の通算成績は1557試合、1438安打、64本塁打、458打点、345盗塁、打率.270。
| 項目 | 2026年終了時点 | 節目 | 残り |
|---|---|---|---|
| 通算安打 | 1438 | 1500 | 62 |
| 通算盗塁 | 345 | 350 | 5 |
会見では、節目となる1500安打と350盗塁について「達成できたら」と目標を口にした。若い選手に混ざって元気にやっていきたいとも話し、「全ての面でレベルアップしたい」と続けている。
残り62本は、ヤクルト1年目の2024年に記録した80安打なら届く数だ。ただし、2025年は20安打、2026年は12安打と、ここ2年は出場機会そのものが限られた。まずは1軍で打席に立ち続けられるかが、節目への近道になる。350盗塁の残り5個は、出場さえ増えれば射程に入る。
日本ハムは主砲のレイエスとも契約を延長し、来季に向けた戦力の整備を進めている。かつてのリードオフマンが、若手の中でどこまで出番を取り戻せるか。17年目のシーズンが始まる。
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[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]














































































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