MediaDogs

新着記事

川内優輝、11月15日の神戸マラソンへ 兵庫で市民マラソン47都道府県がそろう予定

川内優輝、11月15日の神戸マラソンへ 兵庫で市民マラソン47都道府県がそろう予定

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

プロランナーの川内優輝(39)=あいおいニッセイ同和損保=が11月5日、東京都内のトークショーで、11月15日の神戸マラソン2026に出る予定だと話したという。兵庫県は川内がまだ市民マラソンを走っていない最後の県で、完走すれば市民マラソンで47都道府県がそろう。次の目標には、招待選手として47都道府県を走ることを挙げた。

残る1県は兵庫、神戸で47都道府県がそろう

トークショーは、川内がアンバサダーを務めるGPSウォッチ「Garmin(ガーミン)」の催しだった。集まった市民ランナーを前に、川内は自分の走りのデータの使い方を紹介し、とくに睡眠の数値を見るようになってから質を意識し始めたと話している。

川内は、兵庫県で市民マラソンを走れば市民マラソンで47都道府県になると話し、次のステップとして、招待選手として47都道府県を走ることを達成したいと語ったという。

大会は11月15日。トークショーの時点で、本番まで10日に迫っていた。

「大会出場」と「市民マラソン」、2つの47都道府県

川内の47都道府県には、数え方が2通りある。

1つ目は、種目や規模を問わず、各都道府県で何らかのレースに出ること。川内は2025年4月6日、和歌山県紀の川市の紀の川市桃源郷ハーフマラソンにゲストランナーとして出て、1時間9分20秒で先頭でゴールした。本人はXで、満開の桃の花が「47都道府県大会出場達成」を祝ってくれているようだったとつづっている。これで、全都道府県でのレース出場がそろった。

2つ目が、市民マラソンでの47都道府県だ。紀の川市の大会より前の2025年2月、川内は「47都道府県全ての市民マラソンを走りたい」と話し、市民マラソンでまだ走っていないのは広島県と兵庫県だと明かしていた。広島は同じ年の10月に走る予定があり、そのうえで「兵庫だけ市民マラソンを走れていないので、それをなるべく早く達成したい」とも語っている。

川内の公式サイトの記録では、2025年10月19日に広島県福山市の福山ハロウィンマラソンに出場した。それから1年あまり、兵庫だけが残ったまま神戸を迎える。

招待選手やゲストランナーとしての出場でも、兵庫は空いている。

川内の公式サイトには、これまで招待選手やゲストランナーとして走った大会を都道府県ごとに並べた一覧がある。11月6日時点で、近畿の欄では京都・滋賀・大阪・奈良・三重・和歌山に大会名が並ぶ一方、兵庫の欄は空いたままだ。中部・北陸の欄では愛知も空いている。招待やゲストでの出場が一度もない県は、この2つだけになる。

次は招待選手での47都道府県、残るのは愛知

トークショーで川内は、兵庫を走るとあとは愛知だけになるとも話したという。招待選手やゲストランナーとして全都道府県を回った例はほとんどないとして、その意味でも神戸を走るのが楽しみだと続けた。

招待やゲストとして呼ばれる大会は、主催者側が出場を頼む大会だ。自分で申し込めば出られる一般参加と違い、数を重ねるには各地の大会から声がかかる必要がある。川内の公式プロフィールでは、招待選手やゲストランナーとして出たレースは400回以上、一般参加を含めると800回以上にのぼる。

地方の大会を回る活動は、所属先と組んだ取り組みでもある。あいおいニッセイ同和損保は2019年、川内が出る各地の大会を同社の拠点が支える「マラソンキャラバン」を発表した。2026年も10月4日のいわて盛岡シティマラソンや、10月10日の釧路夕日マラソンでキャラバンを行っている。

埼玉県庁の市民ランナーから、ボストン王者、プロへ

川内は1987年3月5日生まれ、東京都出身。埼玉県立春日部東高等学校を経て学習院大学法学部政治学科を卒業した。大学時代は関東学連選抜(現・関東学生連合)の6区で箱根駅伝を2度走っている。

転機は2009年。埼玉県庁に入り、フルタイムで働きながら走る「市民ランナー」として、国内外のマラソンに出続けた。2011年の東京マラソンでは2時間8分37秒で3位に入り、市民ランナーのまま表彰台に立った。

最大の勝利は2018年4月のボストンマラソンだった。強い雨の中、終盤に前年王者のジョフリー・キルイ(ケニア)を抜き、2時間15分58秒で優勝。2位のキルイは2時間18分23秒で、2分以上の差がついた。日本の男子がボストンを制したのは、1987年の瀬古利彦以来31年ぶりとなった。

翌2019年3月末に埼玉県庁を退職し、4月からあいおいニッセイ同和損保に所属するプロランナーになった。2021年2月のびわ湖毎日マラソンでは2時間7分27秒をマークし、これが今も自己記録だ。

記録の数も並外れている。フルマラソンは2019年12月の防府読売マラソンで完走100回に届き、翌2020年12月の同じ大会では2時間20分以内のゴールが100回に達した。この「サブ20」100回はギネス世界記録に認定されている。公式プロフィールでは、出場したフルマラソンはすべて完走しているという。

2026年もレースは続く。2月の大阪マラソンを2時間14分30秒で走り、9月のアルマトイマラソン(カザフスタン)では2時間18分55秒で2位に入った。

神戸マラソン2026は11月15日、海沿いのコースに定員2万人

神戸マラソン2026は、兵庫県と神戸市、兵庫陸上競技協会が主催する。11月15日午前9時に第1ウェーブ、9時15分に第2ウェーブがスタートし、制限時間は7時間、マラソンの定員は2万人。神戸市役所前を出て明石市の大蔵海岸付近で折り返し、神戸ハーバーランドの神戸ガス燈通りでゴールする。海沿いを東西に走るこのコースは2025年大会から使われていて、大会側は高低差を10メートルと説明している。スペシャルアンバサダーはフィギュアスケートの坂本花織で、PRアンバサダーにはランニングコーチの三津家貴也らが名を連ねる。

関連記事:三津家貴也とは何者?筑波大学大学院で研究したランニングアドバイザーの経歴と記録

男子はMGCシリーズ2026-27のグレード2(G2)の大会でもある。日本人で上位3人に入り2時間9分以内で走れば、次のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に進める条件の一つを満たす。

神戸のあとも予定は続く。川内の公式サイトのレース予定には11月6日時点で神戸マラソンの記載はまだないが、11月22日に上尾シティハーフマラソン(埼玉県上尾市)、12月6日に防府読売マラソン(山口県防府市)、12月20日に招待選手としてみえ松阪マラソン(三重県松阪市)を走る予定になっている。

神戸を走れば、市民マラソンの47都道府県がそろう。神戸を招待選手やゲストランナーとして走れば、招待・ゲストでの全国制覇は、本人の言葉どおり愛知を残すだけになる。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]

寄稿者

南條楓
学生時代に陸上の中距離を続けていたこともあり、記録で勝負が決まる競技に惹かれてスポーツを書くWebライターに。執筆歴は8年。陸上や水泳、体操、フィギュアスケートなど、記録と採点が結果を左右する競技を中心に、国際大会の速報から選手の歩みをたどる記事まで担当してきた。タイムや得点の意味、予選から決勝までの流れを、初めて観る人にも伝わる言葉で書くことを大切にしている。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

日本の商店街で、シャッターが半分下りた食パン店の店先と、ガラス越しに見える空の陳列棚

乃が美、今夏に倒産へ向けた法的手続きを検討していたと報道 店舗数は最盛期の200...

高級食パン専門店「乃が美」の運営会社が、今夏に倒産へ向けた法的手続きを検討していたと報じられた。会社と大株主は回答していない。2013年の創業から最盛期の200店超、60店台に減った今までの店舗数の推移と、閉店が相次いだ経緯をたどる。
More

ファッション/ビューティー

More
Return Top