九州実業団毎日駅伝2026、区間エントリー 三菱重工・山下一貴は最長2区、現行方式で最後

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
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18チームが佐伯で7区間89.3キロを走る
第63回九州実業団毎日駅伝は11月3日午前9時、大分県佐伯市でスタートする。11月2日に公表されたオーダー表で、前回優勝の三菱重工は9月のアジア大会男子マラソン金メダリスト・山下一貴を最長18.3キロの2区に置いた。企業チームの上位9チームに2027年元日のニューイヤー駅伝出場権が与えられる。統一予選会の導入で、主催の九州実業団陸上競技連盟は今大会で「歴史に幕」を下ろすと告知している。
大会は九州実業団陸上競技連盟と毎日新聞社の主催で、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の九州地区予選を兼ねる。スタートとフィニッシュは佐伯中央病院陸上競技場。佐伯市屋内運動広場前を中継所にした特設コースで、7区間計89.3キロを走る。
区間の距離は次のとおりだ。
| 区間 | 距離 |
|---|---|
| 1区 | 12.8キロ |
| 2区 | 18.3キロ |
| 3区 | 11.1キロ |
| 4区 | 6.6キロ |
| 5区 | 15.5キロ |
| 6区 | 11.1キロ |
| 7区 | 13.9キロ |
最長は2区の18.3キロで、2番目に長い5区より2.8キロ長い。外国人選手は1チーム1人までで、走れるのは6.6キロの4区だけと大会要項で決まっている。各チームのエースが集まるのは、おのずと2区になる。
最終オーダーの提出期限は11月2日午後1時で、同日午後1時30分から佐伯市役所で監督会議があった。連盟が11月2日にホームページへ載せたオーダー表には、実業団混成のA・Bを含む18チームが並ぶ。
ニューイヤー駅伝の出場権を得るのは「企業チーム」の上位9チーム。混成チームなどオープン参加は、上位でゴールしても対象外となる。2026年元日のニューイヤー駅伝には九州から9チームが出場した。30位以内に入った黒崎播磨、旭化成、三菱重工、安川電機、西鉄、ひらまつ病院、トヨタ自動車九州、クラフティアの8チームと、39位だった戸上電機製作所などが、今回も9つの枠を争う。
主要チームの区間エントリー
11月2日に公表されたオーダー表から、前回大会で上位に入ったチームを中心に抜き出した。
| チーム | 1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 | 6区 | 7区 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 三菱重工 | 吉岡遼人 | 山下一貴 | 山本涼介 | キプラガット・ | 守屋和希 | 杉彩文海 | 井上大仁 |
| クラフティア | 桜井優我 | 山野力 | 山内健登 | キプンゲノ・ | 天野誠也 | 吉岡幸輝 | 平駿介 |
| 黒崎播磨 | 小泉樹 | 松並昂勢 | 細谷恭平 | フェスタス・ | 福谷颯太 | 深堀優 | 鈴木孔士 |
| トヨタ自動車九州 | 石岡大侑 | 横田玖磨 | 花尾恭輔 | アントニー・ | 田島公太郎 | 大城義己 | 田中楓人 |
| 安川電機 | 平島龍斗 | 鈴木創士 | 菅野裕二郎 | キプタム・ | 阿部陽樹 | 漆畑瑠人 | 合田椋 |
| ひらまつ病院 | 小路翔琉 | 栃木渡 | 荻久保寛也 | イェネブロ・ | 三田眞司 | 神薗竜馬 | 岸本遼太郎 |
| 西鉄 | 中山凜斗 | 冨永昌輝 | 伊東大暉 | ロバート・ | 津田将希 | 太田黒卓 | 林虎大朗 |
| 旭化成 | 森下翔太 | 塩出翔太 | 山本歩夢 | チェラル・ | 亀田仁一路 | 茂木圭次郎 | 大六野秀畝 |
| 戸上電機製作所 | 堀田晟礼 | 市田孝 | 吉山侑佑 | サイモン・ | 松林直亮 | 三角洸太 | 岩室天輝 |
三菱重工は1区に吉岡遼人、2区に山下を並べ、5区は守屋和希、アンカーの7区は井上大仁に託した。井上は2018年ジャカルタ大会のアジア大会男子マラソン金メダリストで、2018年と2026年の金メダリスト2人が同じタスキをつなぐ。補欠には定方俊樹、松倉唯斗、小林大晟が回った。前回1区で区間賞を取った近藤亮太の名前は、オーダー表にない。
前回2位のクラフティアは、山野力を2区に置いた。補欠には大塚祥平らが入る。前回3位の黒崎播磨は細谷恭平を11.1キロの3区に回し、2区は松並昂勢が担う。旭化成は2区に塩出翔太、7区に大六野秀畝を登録した。
山下一貴、アジア大会の金から38日後の駅伝
山下一貴(29)は長崎市出身。長崎県の瓊浦高等学校から駒澤大学に進み、2020年に三菱重工へ入社した。マラソンの自己ベストは2023年東京マラソンで出した2時間5分51秒。同年夏のブダペスト世界選手権にも日本代表として出場している。
9月26日、名古屋で行われた第20回アジア競技大会の男子マラソンを2時間10分49秒で制した。日本勢の金メダルは2018年の井上以来、8年ぶりだった。三菱重工はレース後、山下の「目標の金メダルを獲得することができました」というコメントを出し、次の目標にロサンゼルス五輪を挙げた。
関連記事:山下一貴、アジア大会男子マラソンで金メダル 2時間10分49秒、日本勢は2018年の井上大仁以来8年ぶり、三菱重工所属の経歴を整理
佐伯の2区は、山下にとって前回も走った区間だ。2025年11月3日の第62回大会では2区で53分46秒の区間9位だった。チームは1区の近藤、3区の吉岡、6区の守屋が区間賞を取り、4時間19分06秒の大会新記録で8年ぶり3度目の優勝を果たしている。
ただ、その差はわずかだった。2位のクラフティアは5秒差、3位の黒崎播磨も10秒差で、上位3チームとトヨタ自動車九州の4位までが大会記録を上回った。マラソンの金メダルから38日後の駅伝で、最長区間を任された山下がどこまで差をつけるかが、連覇を占う一つの材料になる。
前回大会の上位チームの記録は次のとおりだ。
| 順位 | チーム | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | 三菱重工 | 4時間19分06秒 |
| 2位 | クラフティア | 4時間19分11秒 |
| 3位 | 黒崎播磨 | 4時間19分16秒 |
| 4位 | トヨタ自動車九州 | 4時間20分59秒 |
| 5位 | 安川電機 | 4時間21分25秒 |
| 6位 | ひらまつ病院 | 4時間21分33秒 |
| 7位 | 西鉄 | 4時間21分52秒 |
| 8位 | 旭化成A | 4時間23分12秒 |
| 9位 | 戸上電機製作所 | 4時間26分22秒 |
九州勢は2026年元日のニューイヤー駅伝で、黒崎播磨の7位が最高だった。旭化成が9位、三菱重工は11位だった。優勝はGMOインターネットグループで、上位10チームのうち6チームを東日本のチームが占めた。
関連記事:東日本実業団駅伝2026エントリー発表、GMOに青学大から加入の黒田朝日 11月15日開催
「現行方式で最後」の意味、2027年度から統一予選会へ
なぜ今大会が節目になるのか。
日本実業団陸上競技連合は11月2日、ニューイヤー駅伝の統一予選会を2027年度から開くと正式に決めたと発表した。初回は2027年11月、会場は愛知県田原市で、7区間で行う。コースや各区間の距離は調整中としている。
これまでのニューイヤー駅伝は、東日本・中部・北陸・関西・中国・九州の6地域の予選を勝ち抜いたチームが元日に集まる2段階の仕組みだった。九州の場合、この毎日駅伝で上位に入れば、そのまま元日の群馬へ進めた。
統一予選会の導入後は、地域予選会、統一予選会、ニューイヤー駅伝の3段階に変わる。連合が8月20日に示した枠組みでは、ニューイヤー駅伝の出場は30チームとし、上位10チームに翌年の出場権(シード権)を与える。11位から30位のチームと、6地域の予選を勝ち抜いたチームが統一予選会に回り、その上位20チームが元日の本大会へ進む。
地域予選を勝ち抜いても、それだけでは統一予選会に出られない。チーム上位7人の5000メートルのベスト記録の平均が14分45秒00以内という基準タイムも、11月2日に発表された。記録の対象期間は2026年11月1日から統一予選会のエントリー期限まで。外国人選手は7人のうち1人までを計算に入れる。
九州地区で、ニューイヤー駅伝の出場権を直接争う予選は今大会が最後となる。九州実業団陸上競技連盟は10月23日、ホームページで「伝統の毎日駅伝、今大会で歴史に幕」と告知した。半世紀以上にわたって九州の実業団ランナーの舞台になってきた大会だとして関係者に感謝を述べ、来年度からはニューイヤー駅伝出場を懸けた「統一予選大会」として新たな歴史が始まるとした。九州の地域予選会をどんな方式で行うかは、連合のQ&Aで各地域連盟が検討中とされている。
生配信と大会後のイベント
連盟は今年も大会を生配信すると告知しており、ホームページに視聴用のQRコードを載せている。
フィニッシュ後は佐伯中央病院陸上競技場で表彰式があり、大会終了後には観客向けのじゃんけん大会も開かれる。賞品は優勝チームの1区から7区までの選手のサインが入った色紙(5人)と、佐伯市の特産品セット(5000円相当、5人)。最後は来場者と一緒の餅まきで締めくくる。
元日の群馬へ進む9チームが決まるのは、11月3日の午後になる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]










































































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