青学・原晋監督、全日本大学駅伝を制した早大に「過去最強チームじゃないですか」 「令和の三羽ガラス」ら早稲田のメンバーと箱根の勝機

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
青山学院大の原晋監督が11月1日、第58回全日本大学駅伝で優勝した早稲田大を「過去最強チームじゃないですか」と評した。早大は大会新記録の5時間3分31秒で16大会ぶり6度目の優勝を果たし、出雲駅伝と合わせて2冠。1〜3区を任された1年生3人「令和の三羽ガラス」が流れを作った。4位に終わった原監督は、来年1月の箱根駅伝へ「戦えるメドはついた」と語った。
原監督「過去最強チームじゃないですか」 GMOより強いとも
名古屋市の熱田神宮西門前から三重県伊勢市の伊勢神宮内宮宇治橋前まで、8区間106.8kmで争われたレース。ゴール後、報道陣に囲まれた原監督は、まず優勝した早大の力をたたえた。
「過去最強チームじゃないですか? 実業団含めて」
原監督は、早大にはS級の選手ばかりがそろっていると評し、今年元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)を制したGMOインターネットグループと比べても「GMOより強い」と言い切った。留学生が1人加われば、ニューイヤー駅伝でも優勝できる水準だという見方も示した。
他校の監督が、学生チームを実業団の王者より上に置いた。原監督はそのうえで、同じ大学生である以上は負けないように挑んでいく考えも口にしている。
大会記録を3分16秒更新、早大の8人と区間記録
早大の5時間3分31秒は、2022年に駒澤大が出した5時間6分47秒を3分16秒縮める大会新記録となった。2位の國學院大とは3分34秒差。2区から最後まで一度も首位を譲らなかった。
8人の内訳は次のとおり。
| 区間(距離) | 選手 | 学年 | 区間記録 | 区間順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1区(9.5km) | 本田桜二郎 | 1年 | 27分47秒 | 2位 |
| 2区(11.1km) | 増子陽太 | 1年 | 30分51秒 | 1位(区間新) |
| 3区(11.9km) | 新妻遼己 | 1年 | 32分45秒 | 1位(区間新) |
| 4区(11.8km) | 小平敦之 | 4年 | 33分24秒 | 4位 |
| 5区(12.4km) | 鈴木琉胤 | 2年 | 34分31秒 | 1位(区間新) |
| 6区(12.8km) | 堀野正太 | 2年 | 36分55秒 | 3位 |
| 7区(17.6km) | 山口竣平 | 3年 | 50分58秒 | 3位 |
| 8区(19.7km) | 工藤慎作 | 4年 | 56分20秒 | 1位 |
区間賞は4人で、そのうち3人が区間新記録。8人全員が区間4位以内に入り、大きく崩れた区間が一つもない。原監督がS級ぞろいと評した顔ぶれは、この区間順位の並びにも表れている。2区の増子は、帝京大の楠岡由浩と同タイムでの区間新だった。
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「令和の三羽ガラス」と2年生エース、4年生の工藤
流れを決めたのは、1区から3区に並んだ1年生だった。
1区の本田桜二郎は鳥取城北高等学校、2区の増子陽太は学校法人石川高等学校(福島)、3区の新妻遼己は兵庫県立西脇工業高等学校の出身。昨年末の全国高校駅伝の1区で上位3人に入った3人がそろって早大に進み、「令和の三羽ガラス」と呼ばれてきた。本田が首位と2秒差の区間2位でつなぐと、増子が先頭に立ち、新妻も区間新で後ろとの差を広げる。3区を終えた時点で、早大は主導権を握っていた。
中盤以降は上級生と2年生が支えた。5区のエース鈴木琉胤(2年)は区間新で後続との差をさらに開き、主将の小平敦之(4年)、堀野正太(2年)、山口竣平(3年)も区間3〜4位でまとめた。アンカーの8区は、箱根駅伝の山上りで「山の名探偵」と呼ばれる工藤慎作(4年)。鈴木と工藤は、ともに千葉の八千代松陰高等学校の出身だ。
花田勝彦監督は優勝会見で、選手たちの頑張りに感謝し、1〜3区でいい流れを作れたことを挙げた。区間賞を2秒差で逃した本田は、この悔しさを箱根で晴らしたいと話している。
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青学大は1区区間賞から4位、早大と6分45秒差
青学大は5時間10分16秒の4位。早大との差は6分45秒に開き、6年連続の表彰台を逃した。
1区の椙山一颯(2年)が区間賞で飛び出したものの、2区で9位まで後退した。4区の黒田然(3年)が4人を抜いて4位に戻し、6区の飯田翔大(3年)の区間4位で3位に上がったが、8区で創価大に抜かれている。10月の出雲駅伝は11位で、全日本でも上位争いには加われなかった。
箱根は「距離が長くなって区間が増えてくれば」
それでも、原監督の言葉に悲観の色は薄かった。
「早稲田には完敗」と認めたうえで、箱根駅伝については「距離が長くなって区間が増えてくれば、勝機は出てくる」と見通しを語った。根拠は「なんとなくの感覚」だとしながら、全日本ほどの差はつけられずに「戦えるメドはついた」とし、勝つ可能性は「ゼロじゃない」とも口にしている。監督が乗る運営管理車がつく箱根は全日本とは別のレースで、自身のマネジメント力も出していきたいという趣旨の話もあった。
箱根駅伝は2027年1月2日と3日、10区間217.1kmで行われる。青学大は3連覇中で、4連覇がかかる。一方の早大は出雲、全日本に続く学生三大駅伝3冠に挑む。原監督が「過去最強」と呼んだチームに、残り2か月でどこまで迫れるのか。
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[文/構成 by ライター 凪]







































































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