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平松享祐、地元・東海の全日本大学駅伝へ 愛知県一宮市出身、青山学院大学4年の経歴

平松享祐、地元・東海の全日本大学駅伝へ 愛知県一宮市出身、青山学院大学4年の経歴

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

11月1日の第58回全日本大学駅伝で、報道によると、青山学院大学は4年の平松享祐(22)をエース区間の7区(17.6km)に登録した。区間エントリーは10月29日正午に締め切られている。平松は愛知県一宮市出身で、中部大学第一高等学校を卒業。2026年1月の箱根駅伝では4区で区間3位と好走した。2025年6月には国指定の難病と診断され、治療を経て地元・東海地方で開かれる大会に臨む。

7区は津市から松阪市への17.6km

全日本大学駅伝は、名古屋市の熱田神宮西門前から三重県伊勢市の伊勢神宮内宮宇治橋前までの8区間106.8kmで争われる。スタートは11月1日午前8時10分。シード8校と全国8地区の代表17校に、オープン参加の日本学連選抜と東海学連選抜を加えた計27チームが出場する。

平松が登録された7区は、三重県津市藤方から松阪市豊原町までの17.6km。最長の8区(19.7km)に次ぐ長さで、エース区間と呼ばれる。大会要項によると、7区では5.8km、12.4km、15.7kmの3カ所に給水所が設けられる。

2025年の第57回大会では、青学大の黒田朝日(現GMOインターネットグループ)がこの7区を49分31秒で走り、区間新記録を出している。チームは3位に入り、2026年大会のシード権を手にした。先輩が記録を塗り替えた区間を、今度は平松が任された。

報じられた青学大の区間エントリーは次のとおり。

区間距離登録選手(学年)
1区9.5km椙山一颯(2年)
2区11.1km石川浩輝(2年)
3区11.9km松田煌希(3年)
4区11.8km黒田然(3年)
5区12.4km小河原陽琉(3年)
6区12.8km飯田翔大(3年)
7区17.6km平松享祐(4年)
8区19.7km鳥井健太(4年)

補欠には主将の中村海斗(4年)、1万mで27分55秒93の自己ベストを持つ佐藤愛斗(3年)、神邑亮佑(2年)、前川竜之将(2年)、1年の古川陽樹の5人が入った。7区と8区の長い2区間を、4年生の平松と鳥井が受け持つ。

一宮市出身、中部大学第一高等学校から青学大へ

平松は2004年4月2日生まれ。愛知県一宮市の出身で、中部大学第一高等学校から青山学院大学へ進んだ。所属は法学部法学科。高校3年時には5000mでインターハイに出場し、全国都道府県対抗男子駅伝では5区を走って区間14位だった。

双子の兄・龍青は専修大学で主将を務める。10月の箱根駅伝予選会では個人66位と走り、専大は4位で2年ぶりの本大会出場を決めた。平松はその走りをライブ配信で見届け、「いい走りだったと思います」と話している。

大学では記録を少しずつ伸ばしてきた。2026年5月31日の日体大長距離競技会で5000mを13分41秒09で走り、学生勢トップ。2年ぶりの自己記録更新だった。7月4日のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会では、そこからさらに7秒以上縮めている。

種目自己ベスト出したレース
5000m13分34秒052026年7月 ホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会
1万m28分25秒012025年11月 MARCH対抗戦
ハーフマラソン1時間2分04秒2025年11月 世田谷246ハーフマラソン

10月5日には、卒業後にGMOインターネットグループ陸上部へ加入することが発表された。7区の区間記録を持つ黒田朝日が所属するチームでもある。平松は入社後の目標として、ニューイヤー駅伝とマラソンでの「No.1」を挙げた。

難病と当日変更を越えて、箱根4区で区間3位

平松の大学駅伝の歩みは、順風とは言いにくい。

2025年6月、原晋監督に勧められて検査を受けると、国指定の難病と分かった。報道では具体的な病名は明かされていない。汗をかきづらく体に熱がこもる症状で、本人は「汗をかきづらく、熱がこもって途中で倒れてしまって。夏には走れない。陸上をやめようと思っていた」と明かしている。練習量を自分で抑えるようになり、チームメイトの4分の1ほどしか練習できない時期もあった。4泊5日の入院で点滴治療を受け、現在は猛暑の中でも走り切れるまで症状が改善したという。

2025年の全日本大学駅伝では、3年生で8区にエントリーされた。だが当日の変更で8区は小河原陽琉が走り、平松の出番はなかった。

転機は2025年11月だった。9日の世田谷246ハーフマラソンで1時間2分04秒の4位に入り、箱根駅伝のメンバー争いに名乗りを上げる。下旬のMARCH対抗戦では1万mで自己ベストを出したものの、集団から遅れて19位。メンバー選考では11番目の扱いとなった。

平松によると、2025年12月29日の箱根駅伝の区間エントリーでは4区に名前が入ったが、30日の夜、監督から4区は小河原が走ると伝えられたという。その後、1区を予定していた選手が大みそかに体調を崩し、小河原が1区へ回ったことで、平松が4区を走ることになった。

第102回箱根駅伝の4区で、平松は1時間0分45秒の区間3位。大学三大駅伝で初めての出走ながら、5区の黒田朝日へたすきをつないだ。黒田はこの5区で区間新記録を出し、青学大は総合優勝で3連覇を飾る。

「1番は自信がついた。トップレベルの選手と戦って、区間3位をとれたことへの自信もある」。箱根の4区を振り返り、平松はそう語っている。

出雲11位からの巻き返しを担う最上級生

今季の青学大は、2026年10月12日の出雲駅伝で2時間9分53秒の11位に終わった。関東勢では最下位で、初出場の2010年と並ぶ出雲でのワーストタイの順位だった。平松はチーム7番手で、6人の出場メンバーに入れなかった。

「チームが大敗したことよりも僕自身が出雲駅伝を走れなかったことがふがいないです。全日本大学駅伝は4年生としてしっかり走ります」。平松は出雲の後にそう話した。

関連記事:青学大、出雲駅伝11位で原晋監督「駅伝力がなかった」 初出場の2010年以来のワーストタイ

原監督は平松を「エース級」と評価し、「7区8区あたりで使っていきたい」と起用の構想を口にしていた。報じられた区間エントリーは、その言葉どおりの配置となっている。

全日本に向けて、原監督は「今季のチームは速さはあるが、強さがない」と課題を挙げつつ、「全日本大学駅伝では優勝を目指します」と巻き返しを誓った。昨季は出雲7位の後に全日本で3位に入り、箱根の優勝につなげている。監督は「今季もホップ、ステップ、ジャンプといきたい。全日本大学駅伝は大事なレースになります」とも話した。青学大の全日本優勝は2018年が最後で、勝てば8年ぶり3度目となる。

11月1日朝に最終のメンバー変更、テレビ朝日系列で生中継

区間エントリーは確定ではない。大会要項では、11月1日午前6時10分から6時30分までに、区間に登録された競技者と補員を入れ替えられる。午前6時35分にメンバー表の最終確認があり、ここで当日の走者が決まる。平松自身、2025年の全日本は8区に登録されながら当日の変更で走らず、2026年の箱根は一度は出走しないと伝えられた末に4区を走った。

地元の東海地方で開かれる全日本で、平松には4年生で初めて伊勢路を走る機会が巡ってきた。本人は「走れるのであれば、名古屋を走りたい」と話す一方、自分に合う区間として三重県内を走る7区を挙げていた。目標は「任された区間で他大学のエースに競り勝って区間賞、チームで総合優勝できるように頑張ります」と話した。

病気に悩む人へ向けては「最後まで諦めないでほしいと思う」と言葉を送った。レースはテレビ朝日系列で生中継される。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]

寄稿者

南條楓
学生時代に陸上の中距離を続けていたこともあり、記録で勝負が決まる競技に惹かれてスポーツを書くWebライターに。執筆歴は8年。陸上や水泳、体操、フィギュアスケートなど、記録と採点が結果を左右する競技を中心に、国際大会の速報から選手の歩みをたどる記事まで担当してきた。タイムや得点の意味、予選から決勝までの流れを、初めて観る人にも伝わる言葉で書くことを大切にしている。

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