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箱根駅伝予選会2026、17日8時30分号砲 現行の出場枠数で最後、上位10校通過の争いと有力校

箱根駅伝予選会2026、17日8時30分号砲 現行の出場枠数で最後、上位10校通過の争いと有力校

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

第103回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が、10月17日午前8時30分にスタートする。陸上自衛隊立川駐屯地から立川市街地を抜け、国営昭和記念公園にフィニッシュするハーフマラソンに45チームが出場し、本戦への出場権10枠を争う。

45チームが立川で10枠を争う、合計タイム勝負のルール

本戦の出場チーム数は第104回大会から3チーム増えることが決まっており、「予選会通過10校、本戦21チーム」の枠組みで行う予選会は今回が最後となる。前回大会で14位に沈みシード権を逃した東洋大が、21年ぶりに予選会へ回ったことでも注目を集める。

主催の関東学生陸上競技連盟(関東学連)が出した要項によると、距離はハーフマラソンの21.0975km。各校は10人以上16人以下をエントリーし、当日は10人から12人が走る。チームの上位10人の合計タイムが少ない順に順位を決め、上位10校が2027年1月2日・3日の本戦に進む。合計タイムが並んだ場合は、上位10人の合計順位、それでも決まらなければ各校最上位選手の順位で決める。

エントリーは前回の42チームから3チーム増え、45チームとなった。出場するには、エントリー者全員が2025年1月1日以降に1万メートル34分00秒以内、またはハーフマラソン73分00秒以内の公認記録を持っている必要がある。

レースは1時間24分で打ち切られる。8km地点を号砲から29分30秒、12.5km地点を47分30秒で通過できない選手は競技を止められ、失格となる。完走者が10人に満たないチームは、チーム記録なしの扱いだ。エースが1人抜けた走りをしても、10番目の選手が崩れれば順位は一気に下がる。予選会が「総合力の勝負」と言われるのは、この仕組みのためだ。

落選した学校の選手からは、本戦にオープン参加する関東学生連合チームが編成される。前回から、予選会11位から20位の10校に1枠ずつ、それ以外の学校の選手から個人順位の上位6人を選ぶ方式に変わった。

現行の枠組みは今回が最後、第104回から3チーム増

関東学連は2025年12月25日、本戦の出走チーム数を第104回大会から3チームずつ増やすと発表した。通常大会は単独20チームと関東学生連合の計21チームから、単独23チームと関東学生連合の計24チームへ。発表文には「第103回は変更前の合計21チームで実施します」と明記されている。

同じ発表で、記念大会の開催も5年に1回から4年に1回へ改めた。2028年1月の第104回が次の記念大会となり、以降は夏季五輪の開催年の年明けに行う。記念大会の予選会には全国の大学が参加でき、本戦では関東学生連合に代わって日本学生選抜チームが走る。記念大会の出走チーム数は単独25チームと日本学生選抜の計26チームだ。

関東学連は増枠の理由に、全体の競技レベルが上がり各校の実力差が縮まっていることと、関東以外の学生にも出走の機会を広げる記念大会改革の趣旨を挙げた。第104回以降、予選会の通過校数をいくつにするかは、この発表には書かれていない。

前回は中央学院大がトップ通過、法政大は17秒差で涙

2025年10月18日に行われた前回の予選会は、中央学院大が10時間32分23秒でトップ通過した。2位は順天堂大、3位は山梨学院大で、日本大、東海大、東京農業大、神奈川大、大東文化大、日本体育大と続き、10位の立教大までが本戦に進んだ。

明暗を分けたのは、わずかな差だった。11位の法政大は10時間37分13秒で、立教大との差は17秒。チームの10人で割れば、1人あたり2秒にも満たない。12位の明治大も本戦を逃し、2校とも今回は本戦復帰を目指す立場となる。

前回の個人トップは山梨学院大のブライアン・キピエゴで、1時間00分16秒。同大の阿部紘也が10位、東京農業大の前田和摩が14位、駿河台大の古橋希翁が15位、中央学院大の市川大世が18位、筑波大の川﨑颯が19位に入った。

本戦にはすでに10校がシード校として出場を決めている。2026年1月の第102回大会で上位10校に入った青山学院大、國學院大、順天堂大、早稲田大、中央大、駒澤大、城西大、創価大、帝京大、日本大だ。青山学院大は大会新記録で史上初となる2度目の3連覇を達成した。前回の予選会を通過した順天堂大と日本大は、本戦でシード権をつかんだ。

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有力校の材料、東洋大は21年ぶりの予選会

各校の前回成績や今季の記録から、上位争いの材料を整理する。

東洋大は第102回大会で総合14位に終わり、シード権を逃した。予選会への出場は2005年以来、21年ぶりとなる。エントリーには主将の薄根大河(4年)に加え、松井海斗、内堀勇、宮崎優、迎暖人の3年生の主力が名を連ねた。

今季の力を測る材料に、5月4日に神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われた全日本大学駅伝の関東学連推薦校選考会がある。1万メートルを8人が走った合計タイムで7校が本大会の出場権を得た。結果は1位日本大、2位東海大、3位大東文化大、4位神奈川大、5位東洋大、6位中央学院大、7位山梨学院大。8位の専修大は、7位との差が0秒65だった。日本大はシード校なので予選会には出ず、残る6校が予選会に回っている。

選考会で9位の法政大、10位の明治大、11位の日本体育大、12位の東京国際大も、いずれも前回の予選会か本戦に出場し、今回は予選会に回る学校だ。日本体育大は第102回大会で78年連続の出場を果たしており、今回は79年連続がかかる。

個人では、東京国際大がリチャード・エティーリとアモス・ベット(ともに4年)を登録した。エティーリは5月の選考会で27分37秒50をマークしている。同じ選考会で山梨学院大のキピエゴは28分01秒49、東京農業大の前田は28分25秒97を記録した。東海大は南坂柚汰(4年)が選考会で28分42秒31を出し、中野純平(3年)、駅伝主将の永本脩(4年)らとともにエントリーした。

中継は日本テレビ系で午前8時25分から

テレビは日本テレビ(関東エリア)ほかで、10月17日午前8時25分から10時25分まで生中継する。解説は前神奈川大監督で関東学連副会長の大後栄治、山梨学院大の初代監督の上田誠仁が務める。BS日テレでは同日午後7時から9時、CSの日テレG+では10月26日午後7時から特別編を放送する予定だ。

結果は関東学連と箱根駅伝公式のウェブサイトに掲載され、午前10時ごろからは国営昭和記念公園の「みんなの原っぱ」特設ステージで発表を行う。陸上自衛隊立川駐屯地の中では観戦できない。沿道と国営昭和記念公園での応援となり、公園内では鳴り物の使用も禁止されている。

10枠をつかんだ学校は、2027年1月2日・3日の本戦でシード校10校と関東学生連合とともに大手町から箱根を往復する。21チームで争う箱根路も、次の大会からは姿を変える。

[文/構成 by スポーツライター 南條楓]

寄稿者

南條楓
学生時代に陸上の中距離を続けていたこともあり、記録で勝負が決まる競技に惹かれてスポーツを書くWebライターに。執筆歴は8年。陸上や水泳、体操、フィギュアスケートなど、記録と採点が結果を左右する競技を中心に、国際大会の速報から選手の歩みをたどる記事まで担当してきた。タイムや得点の意味、予選から決勝までの流れを、初めて観る人にも伝わる言葉で書くことを大切にしている。

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