ソースネクスト、最大2251万件の会員情報が流出 全員のパスワードを無効化、再設定と使い回しの見直しを

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ソフトウェア販売のソースネクストは10月15日、会員情報を管理するシステムに不正アクセスがあり、最大2251万9960件の会員情報が流出した可能性があると発表した。対象にはメールアドレスやパスワード、氏名、住所などが含まれる。クレジットカード情報は対象外。同社はすでに全会員のパスワードを変更しており、会員はログイン時に再設定が必要となった。
会員がまずやるべき3つのこと
ソースネクストの会員アカウントを持つ人は、いまのパスワードではログインできない。同社が全会員のパスワードを変更済みのためで、ログインしようとすると再設定の案内が出る仕組みだ。
再設定のサイトは混み合っている。同社は10月16日時点で、つながりにくい場合は時間をおいて試すよう呼びかけた。
次に確認したいのが、ほかのサービスでの使い回しだ。ソースネクストと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを、通販サイトやSNSなど別のサービスでも使っている場合、同社はそちらのパスワードも変えるよう求めている。再設定が済んだら、優先して手をつけたい作業となる。
3つ目は、不審な連絡への警戒。同社は、ソースネクストや関係先を名乗るメール、SMS、電話、郵便物に注意するよう呼びかけた。身に覚えのないメールやSMSに書かれたURLや添付ファイルは開かず、個人情報やパスワードを入力しないよう案内している。
同社は対象となる会員の登録メールアドレスあてに、お詫びと案内を順次送っている。送付は順番に進むため、まだ届いていなくても、パスワードの再設定と使い回しの見直しは先に済ませておきたい。
流出した可能性がある情報、カード情報は対象外
流出した可能性がある項目は多岐にわたる。メールアドレス、パスワード、氏名、氏名のカナ、住所、性別、電話番号、FAX番号、生年月日に加え、会社名、役職名、部署名といった勤務先の情報も含まれた。加入しているサービスや登録日、ログイン日など、システム固有の識別情報も対象となった。
ただし、全員のすべての項目が流出したわけではない。同社によると、どの項目が対象になるかは会員ごとの登録状況で異なる。
気になるのがクレジットカード情報だろう。
同社は、カード情報は今回の不正アクセスを受けたシステムに保存されておらず、対象外だと説明している。
10月9日の不正アクセスから封じ込めまでの経緯
時系列で整理すると次のとおりとなる。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 10月9日10時頃 | 第三者が会員情報を取得するための仕組み(API)を不正に使い、登録情報の取得を始める |
| 10月13日9時頃 | 会員情報を管理するシステムへの不正アクセスを確認 |
| 10月13日13時36分まで | 外部からの不正な通信を遮断するなどの緊急措置で封じ込めを完了 |
| 10月15日 | 不正アクセスと情報流出の可能性を発表、個人情報保護委員会へ報告 |
| 10月16日 | 所轄の警察署へ被害を申告する予定 |
APIとは、システム同士がデータをやりとりするための窓口にあたる仕組みだ。不正アクセスが始まってから確認されるまで、約4日間あった。
同社によると、封じ込めを終えた後に不正アクセスは確認されていない。監視はいまも続けている。
ソースネクストの対応と問い合わせ窓口
同社は外部の専門調査機関と組んで詳しい調査を進め、全システムの緊急点検に入った。セキュリティ対策や監視体制、情報管理の体制を根本から見直し、再発を防ぐとしている。
問い合わせには専用のフリーダイヤルで応じる。番号は0120-035-116で、受付は10時から18時まで。土日祝日も受け付ける。公式サイトには問い合わせフォームと、よくある質問のページも用意された。
見舞金や金券などの補償について、現時点で発表はない。
2023年にはカード情報11万件の流出も
同社では2023年2月にも情報流出が明らかになっていた。同社サイトのシステムの一部の弱点を突かれて決済用のアプリケーションが改ざんされ、個人情報12万982件が漏えいした可能性があると発表した。このうち11万2132件には、セキュリティコードを含むクレジットカード情報が含まれていた。対象は、2022年11月15日から2023年1月17日までに直販サイトで商品を購入した人だった。
前回はカード決済の仕組みが狙われ、今回は会員情報そのものが対象となった。件数は前回の180倍を超える。
ソースネクストは翻訳機「ポケトーク」やパソコン向けソフトの販売で知られる。今回は勤務先の会社名や役職名まで対象に含まれており、仕事用のメールアドレスで登録した人も、届く連絡には目を配りたい。まずはパスワードの再設定と、同じ組み合わせを使っているサービスの見直しから始める。
[文/構成 by 小川 そら]














































































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