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クイーンズ駅伝2026の出場チーム、予選会から16チーム プリンセス駅伝はルートインホテルズが1位通過

クイーンズ駅伝2026の出場チーム、予選会から16チーム プリンセス駅伝はルートインホテルズが1位通過

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

11月22日のクイーンズ駅伝(第46回全日本実業団対抗女子駅伝)に出る24チームが10月18日、そろった。予選会のプリンセス駅伝(第12回全日本実業団対抗女子駅伝予選会)は福岡県宗像市・福津市で行われ、ルートインホテルズが2時間18分48秒で初の1位通過。上位16チームが本大会の出場権を手にし、前回上位8チームのシードと合わせて出場チームが決まった。

プリンセス駅伝はルートインが7秒差で逃げ切り

プリンセス駅伝は10月18日12時10分、福岡県宗像市の宗像ユリックスをスタートした。宗像市から福津市を回って宗像ユリックスへ戻る6区間42.195kmのコースで、31チームがエントリーし、大塚製薬が欠場したため30チームが出走した。日本実業団陸上競技連合が公表した記録集によると、完走は28チーム。肥後銀行と鹿児島銀行の2チームが途中棄権となった。

スタート時点の宗像ユリックスは気温28.0度、湿度48.0%。10月半ばとしては夏に近い条件で、途中棄権が2チーム出る厳しいレースになった。

1位のルートインホテルズと2位ダイハツの差はわずか7秒。3位は豊田自動織機で2時間19分13秒、4位に岩谷産業が続いた。出場権ぎりぎりの16位には京セラが2時間22分25秒で滑り込み、17位の日立は46秒差で本大会に届かなかった。

日本実業団陸上競技連合の記録集(10月19日時点)による上位16チームの順位と記録は次のとおり。

順位チーム記録
1位ルートインホテルズ2時間18分48秒
2位ダイハツ2時間18分55秒
3位豊田自動織機2時間19分13秒
4位岩谷産業2時間19分26秒
5位パナソニック2時間20分06秒
6位ニトリ2時間20分13秒
7位TOTO2時間20分17秒
8位ノーリツ2時間20分34秒
9位デンソー2時間20分39秒
10位Daiichi Lifeグループ2時間20分44秒
11位スターツ2時間20分56秒
12位シスメックス2時間20分59秒
13位キヤノン2時間21分49秒
14位ユニバーサルエンターテインメント2時間22分08秒
15位東京メトロ2時間22分20秒
16位京セラ2時間22分25秒

17位以下は日立(2時間23分11秒)、クラフティア(2時間23分14秒)、ワコール(2時間23分16秒)と、16位の京セラから1分以内に3チームが並んだ。15位から19位までの5チームが最後まで出場圏を争う展開だった。

区間賞なしで頂点に、ルートインの逆転劇

勝ったルートインホテルズは、6区間で一人も区間賞を取っていない。それでも全員が大崩れせず、少しずつ順位を上げてトップに立った。

1区(7.0km)の藤田仁乃は先頭から45秒差の8位で中継した。レース後は「本当に苦しかった」と本音を明かしつつ、「後続に心強い先輩が待っているので、安心して走りました」と話した。2区(3.6km)の市田美咲が順位を一つ上げて7位とし、最長10.7kmの3区で堀尾和帆が5人を抜いて2位に浮上する。ただ、この時点で先頭ダイハツとの差は1分07秒あった。

流れを変えたのは後半の2区間だ。4区(3.8km)のカムル・パウリン・カベケは順位こそ3位に下げたものの、ダイハツとの差を17秒まで縮めた。続く5区(10.4km)の藤田正由加は、5秒前を走る2位ニトリをすぐにかわすと、1.4km付近でダイハツの大森菜月も捕らえ、2km付近から引き離しにかかった。藤田正は区間3位の34分45秒で走り、2位に20秒差をつけてアンカーへつないだ。

最後の6区(6.695km)。保科琴音は中盤から苦しい表情を見せ、ダイハツの武田千捺に7秒差まで詰め寄られたが、先頭は譲らなかった。保科は「後半止まってしまいそうだったけど、仲間の声援に押されて笑顔でタスキを持ってこれました」と語り、最後は言葉を詰まらせた。

就任2年目の松田佑太監督は「選手が与えられた区間でおのおのが100%の力を発揮しました」と選手をたたえた。ルートインホテルズの女子陸上部は2013年4月の創部で、クイーンズ駅伝は9年連続10回目の出場となる。前回のプリンセス駅伝は7位通過で、1年で順位を6つ上げた。

区間新は2つ、暑さの中で光った走り

スタート時28度の暑さの中でも、区間記録は2つの区間で塗り替えられた。

4区では京セラのアグネス・ムカリが11分07秒で走り、自身の持つ11分19秒の区間記録を12秒更新した。京セラは3区終了時に17位まで沈んでいたが、ムカリの区間新で13位まで戻し、16位での出場権獲得につなげた。京セラは4年連続34回目の本大会出場となる。

アンカー区間の6区ではパナソニックの齋藤みうが21分00秒をマークし、従来の区間記録21分15秒を15秒縮めた。区間2位のTOTO・宮原なな佳も21分05秒で、こちらも従来記録を上回っている。パナソニックは3区終了時点で18位と出遅れていたが、4区のジャネット・ニーヴァが区間2位で14位まで戻し、5区終了時の13位から齋藤が8つ順位を上げて5位でフィニッシュした。

各区間の区間賞は次のとおり。

区間距離区間賞チーム記録
1区7.0km松谷里緒デンソー22分05秒
2区3.6km西出優月ダイハツ11分20秒
3区10.7km𠮷川侑美キヤノン35分03秒
4区3.8kmアグネス・ムカリ京セラ11分07秒(区間新)
5区10.4km川村楓岩谷産業34分15秒
6区6.695km齋藤みうパナソニック21分00秒(区間新)

2位のダイハツは2区の西出優月が区間賞、3区の加世田梨花が区間2位と前半で主導権を握り、4区終了まで先頭を守った。前回の14位から大きく順位を上げたが、7秒差で1位通過を逃した。5区で区間賞を取った岩谷産業の川村楓は34分15秒で、チームを4位に押し上げている。

一方で、17位の日立は5区終了時の19位から、アンカーの矢内楓恋が二つ順位を上げたものの届かなかった。前回11位の肥後銀行は1区の選手が区間を走り切れず、チームは途中棄権となった。一発勝負の予選会では、前年の実績も保証にならない。

クイーンズ駅伝は11月22日、宮城で24チームが争う

クイーンズ駅伝は11月22日に宮城県で行われる。日本実業団陸上競技連合の大会要項によると、松島町文化観光交流館前をスタートし、仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)でフィニッシュする6区間42.195kmのコースで、スタートは12時00分。TBS系列で11時35分から14時36分まで中継される予定だ。

区間は1区7.0km、2区4.2km、3区10.6km、4区3.6km、5区10.0km、6区6.795km。外国人選手が走れるのは4区だけと決められている。

出場チーム数は24。プリンセス駅伝を通過した16チームに、前回大会(2025年11月23日)の上位8チームがシードとして加わる。シードチームは次の8チームだ。

前回順位チーム前回記録
優勝エディオン2時間13分50秒
2位JP日本郵政グループ2時間13分57秒
3位積水化学2時間14分51秒
4位三井住友海上2時間15分47秒
5位資生堂2時間16分08秒
6位ユニクロ2時間16分22秒
7位天満屋2時間16分29秒
8位しまむら2時間16分41秒

前回は3区で資生堂の五島莉乃が区間新を出し、エディオンが2時間13分50秒で頂点に立った。シード8チームのうち資生堂は、ランニングクラブが2027年3月末で休部すると10月に発表しており、クイーンズ駅伝で2度優勝したチームにとって、休部前の最後のクイーンズ駅伝となる見込みだ。

関連記事:資生堂ランニングクラブが2027年3月末で休部、資生堂が発表 クイーンズ駅伝2度優勝の歩みと五島莉乃ら選手の今後

本大会のエントリー受付は10月19日から23日までで、各チームの登録選手はその後に発表される。予選会を1位で抜けたルートインホテルズが、シード勢を相手にどこまで迫るか。宮城での本番まで、残りは約1カ月だ。

[文/構成 by スポーツライター 南條楓]

寄稿者

南條楓
学生時代に陸上の中距離を続けていたこともあり、記録で勝負が決まる競技に惹かれてスポーツを書くWebライターに。執筆歴は8年。陸上や水泳、体操、フィギュアスケートなど、記録と採点が結果を左右する競技を中心に、国際大会の速報から選手の歩みをたどる記事まで担当してきた。タイムや得点の意味、予選から決勝までの流れを、初めて観る人にも伝わる言葉で書くことを大切にしている。

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