台風30号の進路、西へ進み22〜23日に沖縄の南へ 来週の沖縄方面への影響に注意

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非常に強い台風30号「チャンパー」は10月18日18時現在、マリアナ諸島を西へ進んでいる。気象庁が18日15時45分に発表した5日先までの予報では、フィリピンの東を西北西へ進み、22日15時には「非常に強い」勢力を保ったまま沖縄の南に達する見込みだ。沖縄や奄美では21日ごろから波が高くなり、先島諸島は進路によって23日ごろに風雨が強まるおそれがある。
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18日18時現在の位置と勢力、中心気圧は950ヘクトパスカル
気象庁が18日18時45分に発表した情報によると、台風30号は10月18日18時現在、マリアナ諸島の北緯13.1度、東経141.9度にあり、1時間に20キロの速さで西へ進んでいる。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。強さの階級は「非常に強い」で、大きさの階級は付いていない。
中心から半径140キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、半径440キロ以内は風速15メートル以上の強風域に入る。強風域の半径が500キロに届かないため、「大型」とは呼ばれない。
勢いがついたのは17日から18日にかけてだった。17日15時の時点では中心気圧960ヘクトパスカル、最大風速40メートルの「強い」台風で、18日3時の時点では「非常に強い」勢力になっていた。わずか半日ほどで最大風速が10メートル強まった計算になる。
18日6時の中心は北緯13.0度、東経144.1度で、グアム島に近い海域にあった。そこから18時までの12時間で、中心は西へ約240キロ移動した。
15日にマーシャル諸島で発生、30号は13年ぶり
台風30号は10月15日15時、マーシャル諸島で発生した。発生時の中心気圧は1000ヘクトパスカル、最大風速は18メートル。そこから18日15時までの3日で気圧は55ヘクトパスカル下がり、最大風速は50メートルまで上がっている。年間の発生数が30個に届いたのは、2013年以来13年ぶりとなった。
名前の「チャンパー」はラオスが提案したもので、意味は「赤いジャスミン」。台風委員会の加盟国・地域が出した140個の名前を順番に使う決まりで、気象庁の一覧ではチャンパーは90番目にあたる。
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発達を支えるのは海面水温の高さだ。日本気象協会は、30号がこの先も海面水温の高い海域を進むと解説している。
5日先までの進路予想、22日15時に沖縄の南へ
気象庁の予報(19日は18日18時45分発表、20日以降は15時45分発表)は、次のとおりだ。
| 予報日時 | 予想される位置 | 中心気圧 | 最大風速 | 最大瞬間風速 | 予報円の半径 | 暴風警戒域の半径 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 19日6時 | マリアナ諸島 | 950hPa | 50m | 70m | 45km | 185km |
| 19日18時 | フィリピンの東 | 960hPa | 45m | 65m | 65km | 200km |
| 20日15時 | フィリピンの東 | 940hPa | 50m | 70m | 100km | 270km |
| 21日15時 | フィリピンの東 | 925hPa | 50m | 70m | 150km | 370km |
| 22日15時 | 沖縄の南 | 935hPa | 50m | 70m | 185km | 440km |
| 23日15時 | 沖縄の南 | 950hPa | 45m | 60m | 220km | 480km |
台風は19日朝までに西北西へ向きを変え、19日18時にはフィリピンの東へ進む。21日15時には中心気圧が925ヘクトパスカルまで下がり、5日間の予報期間で最も発達する見込み。22日15時の予報円の中心は北緯20.1度、東経126.1度の沖縄の南で、23日15時には北緯21.6度、東経122.8度まで進む。
注目したいのは速度だ。19日6時から21日15時までは1時間に20〜25キロで進むが、22日と23日は15キロに落ちる。沖縄の南で動きが遅くなれば、波やうねりの影響を受ける時間は長くなる。
予報円の中心から先島諸島までの距離を測ると、22日15時の時点では石垣島まで約510キロ、宮古島まで約530キロ。23日15時には与那国島まで約320キロ、石垣島まで約340キロに縮まる。暴風警戒域は、22日15時の半径440キロには先島諸島は入らないが、23日15時は半径480キロに広がり、予報円の中心からの距離で計算すると先島諸島はその範囲に入る。暴風警戒域は、台風の中心が予報円の中に進んだ場合に暴風域に入るおそれがある範囲を示すもので、必ず暴風になるという意味ではない。沖縄本島の那覇からは、22日と23日のどちらも約700キロ離れている。
日本気象協会は「猛烈な」勢力を予想、気象庁の予報表は「非常に強い」
予報の数字は、この1日でも動いた。
日本気象協会は18日午前の解説で、30号は18日夜にも「猛烈な」勢力となり、19日にかけて中心気圧935ヘクトパスカル、最大瞬間風速75メートルまで発達すると伝えていた。「猛烈な」は最大風速54メートル以上で、台風の強さの階級では最も上のランクにあたる。
一方、気象庁の18日18時45分発表と15時45分発表の予報では、19日6時から23日15時までの各予報時刻の最大風速は45〜50メートルで、「猛烈な」の基準には届かず、いずれも「非常に強い」となっている。日本気象協会は同じ18日の15時52分の解説でも、19日にかけて発達のピークを迎え「猛烈な」勢力になるとしており、見方が分かれている。中心気圧も、18日6時の予報では「18日18時に935ヘクトパスカル」まで下がるとしていたが、18日18時の実況は950ヘクトパスカルで、予想ほどには発達していない。
沖縄の南に達する時期も、発表によって表現が分かれる。気象庁の予報表では22日15時の位置が「沖縄の南」となる一方、日本気象協会やウェザーニュースの解説は23日ごろに沖縄の南へ進むとしている。17日の時点では、どちらの民間気象会社も22日に沖縄の南へ達する見通しを示していた。
沖縄・奄美は21日ごろから大しけのおそれ、先島諸島は荒天か
沖縄方面への影響は、まず海から出始める。
日本気象協会の18日15時52分の解説では、沖縄や奄美で波が次第に高くなり、21日から23日ごろにかけて大しけとなるおそれがある。沖縄の先島諸島では、台風の進路によっては23日ごろに風や雨が強まり、荒れた天気になるとした。
ウェザーニュースは、台風の中心が離れていても沖縄で風が強まる見込みだと解説する。21日夜の時点で先島諸島では平均15メートル前後、沖縄本島でも10メートル前後の風が吹く予想で、22日以降はさらに強まり、海上はしけるおそれがある。
18日夕方の時点では、沖縄本島地方の天気はまだ穏やかだ。沖縄気象台が18日16時33分に発表した天気概況では、沖縄本島地方と大東島地方は19日にかけて高気圧に覆われておおむね晴れるが、所によりにわか雨がある。先島諸島は高気圧のへりを回り込む湿った空気の影響でおおむね曇り、一時雨や雷雨となる所がある見込みだ。沿岸の海域は波がやや高く、大東島地方は19日に次第に波が高くなる。先島諸島では19日にかけて、沖縄本島地方と大東島地方では19日にうねりを伴う見込みだ。
うねりは台風の中心から遠く離れた海岸にも届き、晴れていても突然大きな波が打ち寄せることがある。21日以降に釣りやマリンレジャー、船での移動を予定している人は、計画の見直しも含めて早めに判断したい。
23日以降の進路は西進が有力、北上の予測も残る
その先はどうなるのか。
日本気象協会が18日午前に示した気象庁の「台風進路予測図」では、台風が西北西へ進み、中国大陸へ向かう予想が多くなっている。高気圧の勢力が強まる見通しで、本州に直接影響するルートをとる可能性は今のところ低いとした。
ウェザーニュースの18日朝の解説によると、沖縄の南に達するまでの進路は各計算でおおむねそろい、早い段階で北上を予測する計算は少なくなった。従来の物理モデルでは西進が優勢に変わった一方、AI技術を使った計算では西進と北上に分かれている。日本の南に張り出す高気圧の強さで進路が変わるため、どちらに進むかはまだはっきりしないとした。18日15時の解説では、高気圧の勢力が強まるため西寄りに進む可能性が高いとしつつ、高気圧の予測は台風の勢力とも関わるため、変化してもおかしくないと付け加えている。
先の予報ほど誤差は大きく、ウェザーニュースは、誤差は日がたつにつれて縮小する見込みだとしている。23日の予報円の半径は220キロと、22日の185キロより広い。先島諸島の天気は、予報円がどこまで狭まり、中心がどの位置を通るかで大きく変わる。
気象庁の台風情報は、実況と24時間先までの予報が3時間ごと、5日先までの予報が6時間ごとに発表される。来週、沖縄や先島諸島への旅行や出張を控えている人は、飛行機や船の運航情報とあわせて、最新の台風情報を確かめておきたい。
[文/構成 by MediaDogs編集部]









































































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