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台風30号チャンパーが発生、年間30個到達は13年ぶり 進路予想と日本への影響は

台風30号チャンパーが発生、年間30個到達は13年ぶり 進路予想と日本への影響は

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

10月15日15時、マーシャル諸島で台風30号「チャンパー」が発生した。年間の発生数が30個に届くのは2013年以来13年ぶり。気象庁の16日21時現在の予報では、21日にかけて「非常に強い」勢力に発達しながら沖縄の南へ進む見込みで、22日以降の進路しだいで沖縄や奄美に影響が出るおそれがある。

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台風30号チャンパーの現在地と勢力(16日21時現在)

気象庁によると、台風30号は10月16日21時現在、トラック諸島近海の北緯11.4度、東経151.5度にあり、1時間に20キロの速さで西へ進んでいる。中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートル。

発生した15日15時の時点では、中心気圧1000ヘクトパスカル、最大風速18メートルだった。それから30時間で気圧は15ヘクトパスカル下がり、最大風速は30メートルまで強まった。中心から半径75キロ以内は風速25メートル以上の暴風域で、強風域は北西側440キロ、南東側330キロに広がる。

気象庁の発表で「強い」「大型」といった言葉が付いていないのは、基準に届いていないためだ。強さは最大風速33メートル以上で「強い」、44メートル以上で「非常に強い」、54メートル以上で「猛烈な」と呼ぶ。大きさは風速15メートル以上の強風域の半径が500キロ以上で「大型」となる。16日21時の30号は、どちらの基準もまだ下回っている。

「チャンパー」はラオスが用意した名前で、意味は「赤いジャスミン」。台風の名前は日本を含む14の国と地域でつくる台風委員会が出した140個を順番に使い、使い切ると最初に戻る。気象庁の一覧では、29号の「コグマ」が89番目、チャンパーは90番目にあたる。コグマは日本が用意した名前で、こぐま座に由来する。

年間30個は2013年以来 1951年以降で16例目

気象庁が統計を取り始めた1951年以降、年間の発生数が30個以上になった年は2013年までに15回あった。最も多かったのは1967年の39個で、1990年代には1992年に31個、1994年に36個を数えた。2026年は16例目となった。

前回の2013年は年間31個だった。このうち30号は11月4日にトラック諸島近海で発生した「ハイエン」で、11月8日にフィリピン中部へ上陸し、死者6000人を超える被害を出した。2026年は2013年より3週間近く早く、30号まで数字が進んだ。

ペースの速さは平年値と比べると分かりやすい。気象庁の平年値(1991~2020年の平均)は年間25.1個。1月から10月までの平年値を足しても22.0個にとどまる。今年は10月15日の時点でこれを8個上回り、年間の平年値もすでに5個近く超えた。平年値でみると10月は3.4個、11月も2.2個が発生する時期にあたる。

1月から毎月、台風が発生している点も珍しい。気象庁の月別統計で1月から10月まで1個以上の発生が続いた年を探すと、1965年と2015年の2回しかない。2026年はそこに加わる3回目の年になる。8月だけで10個が発生し、1か月の発生数としては1960年8月、1966年8月と並ぶ1951年以降の最多タイとなった。

28号・29号から続いた台風の連続発生

10月に入ってからも発生は止まらなかった。台風28号「ノロ」は10月11日15時に熱帯低気圧に変わった。

関連記事:台風28号(ノロ)、11日午後3時に熱帯低気圧に変わる 台風29号(コグマ)の今後の進路は

台風29号「コグマ」は10月5日9時にマーシャル諸島で発生し、10日には非常に強い勢力まで発達した。日本列島からは離れた海上を進み、14日9時に日本のはるか東で温帯低気圧に変わっている。日本の陸地への大きな影響はなかった。

29号が温帯低気圧に変わったことで、発表中の台風が1つもない状態になった。台風が1つもない状態は約4週間ぶりだったが、マーシャル諸島付近ではすでに次の熱帯低気圧が発達を始めていた。その低気圧が15日15時に台風30号となり、台風ゼロの期間は約30時間で終わった。

16日21時現在、気象庁が発表している台風は30号の1つだけだ。

5日先までの進路予想 週末に「非常に強い」勢力へ

気象庁の16日21時現在の予報では、台風30号は西から西北西へ進みながら急速に発達する。17日朝にはマリアナ諸島で「強い」勢力となり、週末にかけてマリアナ諸島を通過する見込み。18日夜にはマリアナ諸島で「非常に強い」勢力に達し、19日夜にはフィリピンの東へ進む。

予報日時予想される位置中心気圧最大風速最大瞬間風速強さ
17日9時マリアナ諸島975hPa35m50m強い
17日21時マリアナ諸島965hPa40m55m強い
18日21時マリアナ諸島950hPa45m60m非常に強い
19日21時フィリピンの東940hPa45m65m非常に強い
20日21時フィリピンの東935hPa50m70m非常に強い
21日21時沖縄の南935hPa50m70m非常に強い

この予報どおりなら、30号は発生から2日足らずで「強い」の基準を超え、3日余りで「非常に強い」に分類される。マリアナ諸島の南端にある米領グアム付近を週末に通過する見込みで、現地では早めの備えが欠かせない。

5日先にあたる21日21時には、中心気圧935ヘクトパスカル、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルの勢力を保つ予想だ。予報円の中心は北緯20.4度、東経129.8度の沖縄の南で、予報円の半径は280キロ。暴風警戒域は半径450キロと大きく、進路の幅はまだ広い。

海面水温の高い海域を進むため、発達の条件はそろう。マリアナ諸島では暴風や高波、大雨への厳重な警戒が呼びかけられている。

日本への影響は22日以降の進路しだい

21日にかけてフィリピンの東から日本の南へ進む点は、各予報でおおむね一致している。分かれるのは、その先だ。

民間の気象会社の解説では、22日以降の進路の不確実性は大きい。西寄りに進めば沖縄の南を通って南シナ海方面へ向かう可能性がある一方、途中で北寄りに向きを変えると沖縄や奄美地方に接近するおそれがあるとした。

別の気象会社も、南シナ海方面へ向かえば日本への影響は小さいとみる。北西から北へ進んだ場合は沖縄や奄美で影響が大きくなり、北東へ向きを変える時期によっては西日本や東日本でも影響が大きくなる可能性があると解説した。

なぜ予想がこれほど割れるのか。

台風の進路は、日本付近の高気圧の張り出しや偏西風の位置に左右される。5日以上先のこうした気圧配置の予想には幅があり、台風が北へ向きを変えるかどうかの判断が難しい。予想の幅は、日がたつにつれて狭まっていく。

台風が日本から離れていても、太平洋側の沿岸ではうねりを伴う高波が届くことがある。29号の際も、関東や伊豆諸島の海沿いでうねりによる波が残った。

沖縄・奄美地方や太平洋側の沿岸に住む人、週明けから来週後半にかけて南の島へ旅行を予定している人は、気象庁が3時間ごとに更新する台風情報で最新の進路を確かめておきたい。

[文/構成 by MediaDogs編集部]

寄稿者

MediaDogs編集部
メディアドッグス株式会社のMediaDogs編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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