高橋しずく、富士通レディース初日にツアー自己ベスト65で首位タイ、2日目は4位タイ 名前の由来は『耳をすませば』

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女子ゴルフの国内ツアー「富士通レディース」が10月15日、千葉市緑区の東急セブンハンドレッドクラブ西コースで開幕した。プロ4年目の高橋しずく(26)=白銅=が9バーディー、1ダブルボギーの65で回り、7アンダーで蛭田みな美と並んで首位に立った。ツアーでの自己ベスト67を2打更新するラウンドで、首位で初日を終えたのはツアーで初めてだった。10月16日の第2ラウンドは71で回り、通算8アンダーの4位タイで決勝ラウンドへ進んだ。名前の由来はスタジオジブリのアニメ映画「耳をすませば」の主人公・月島雫だ。
9バーディーの65、パットは全体最少の23
大会は10月15日から18日までの4日間競技で、コースは6717ヤード、パー72。108人が出場し、初日は晴れ、気温21.1度のコンディションだった。
高橋はインコースからスタートした。10番から12番をパーでしのぐと、13番パー3で約10メートルのバーディーパットを沈め、ここから14番、15番と3連続バーディー。17番パー3でも伸ばし、一時は4アンダーまで伸ばした。
だが、前半最後の18番パー4でつまずく。この日の全選手の平均スコアで8番に次いで難しかったこのホールで、手前のバンカーにつかまり、ダブルボギーを叩いた。前半を終えて2アンダー。それでも本人は「2アンダーからスタートなら、まあいいか」と気持ちを切り替えたと報じられている。
後半は流れが一気に戻る。1番パー5でバーディーを奪い、3番、4番と連続で伸ばすと、6番パー4では約14メートルのロングパットがカップに沈んだ。最終9番もバーディーで締め、後半だけで5つ伸ばす31。前半34、後半31の合計65だった。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式記録によると、この日のパット数は23。出場選手の中で最も少ない数字で、9バーディーはこの日の出場選手で最多だった。フェアウェーキープは14ホール中11、パーオンは18ホール中13だった。
18ホールのうち、1パットで終えたホールは13。約10メートル、約14メートルの長いパットも含め、グリーン上では面白いようにボールがカップへ向かった。
これまでのツアー自己ベストは、2026年のNEC軽井沢72ゴルフ初日に記録した67。この数字を2打塗り替えた。好調の理由として、高橋は前週からパターを替えたことを挙げ、パットがよく入ったと喜んだ。ラウンド後には「出来すぎ」と驚きを口にしている。
首位に並んだ蛭田みな美(29)=YUASA=はツアー1勝の実力者で、プロ11年目。1打差の3位にサイ・ペイイン(台湾)、2打差の4位タイに小祝さくら、イ・ミニョン(韓国)、ホステスプロの古江彩佳が続いた。
名前は月島雫から、愛称は「ぷるちゃん」
「耳をすませば」は1995年公開のスタジオジブリ作品。本を読むのが好きな中学3年生・月島雫が、バイオリン職人を目指す少年と出会い、自分の進む道を探していく物語だ。高橋の名前は、この主人公にちなむ。報道によると、両親が「かわいい名前だから」と名付けたという。
周囲からは「ぷるちゃん」と呼ばれる。こちらは名前の「しずく」から、テレビアニメ「ぷるるんっ!しずくちゃん」にちなんだ愛称だ。
名前は、プレー中も手元にある。趣味は絵を描くことで、JLPGAの公式プロフィールにも趣味として「模写」が並ぶ。初日はコースの情報を書き込むヤーデージブックに、傘を持った「しずく」のイラストを入れてプレーした。自分の名前をモチーフにした手作りのデザインだった。
神奈川県座間市出身、プロテスト合格は2022年
高橋は2000年9月29日生まれ、神奈川県座間市の出身。JLPGAの公式プロフィールによると、5歳でゴルフを始め、ゴルフ以外にスキーと陸上にも取り組んできた。神奈川県立厚木北高等学校を経て、2022年11月のプロテストに合格。2023年に95期生としてJLPGAに入会した。身長は156センチだ。
下部のステップ・アップ・ツアーでは2024年11月、山口周南レディースカップで初優勝を挙げた。2025年12月の最終予選会(ファイナルQT)では初日に65をマークして首位に立ち、最終的にQTランキング5位で2026年の出場権を手にしている。
レギュラーツアーに本格参戦した2026年は、苦しい戦いが続いた。富士通レディースまでに出場した28試合のうち、予選落ちは14試合。ちょうど半分だ。最高成績は3月の開幕戦、ダイキンオーキッドレディスの18位タイ。この大会では初日を69の3位タイで滑り出しながら、2日目以降に順位を落とした。10月11日時点の年間ポイントランキング(メルセデス・ランキング)は95位、獲得賞金は約872万円にとどまる。
数字の中には持ち味も見える。同じ時点の部門別記録で、フェアウェーキープ率は75.9%で4位。ドライバーの平均飛距離は223.7ヤードで94位と飛ばし屋ではないが、ボールを曲げない安定感はツアー上位にある。一方で平均パット数は88位と、グリーン上が課題だった。パターを替えて臨んだ富士通レディースの初日、その課題が一気に好材料へ変わった。
来季のシード権は、このランキングの50位以内が対象となる。現状では圏外のため、高橋は来季の出場権をかけた予選会(QT)を意識しながら終盤戦を戦っている。
それでも本人は今季を前向きに受け止めている。最初から勢いよく行くタイプではないと自らを分析し、ここまでを「割りと上出来」と表現した。
「そんなに自分に期待しないで」目の前の一打へ
首位で迎えた初日の取材でも、言葉は落ち着いていた。大きな目標を立てると、本当にできるのかと考えてしまうタイプだという。残りのラウンドに向けては「そんなに自分に期待しないで」と前置きし、目の前の一打に集中する考えを口にした。
予選通過を目標に大会に入っていたことも明かしている。そのうえでの首位スタート。ツアー初優勝となれば、シード権の状況も大きく変わる。
迎えた10月16日の第2ラウンドは、8番パー3のバーディー1つにとどまり、ボギーなしの71。パット数は32で、初日ほどは決まらなかった。通算8アンダーの136とし、首位と3打差の4位タイで予選を通過した。首位は通算11アンダーで並ぶ古江彩佳と蛭田みな美で、鈴木愛が9アンダーの3位。高橋は都玲華、サイ・ペイイン、イ・ミニョンと4位に並ぶ。
大会は賞金総額1億5000万円、優勝賞金2700万円。2025年までの3日間競技から、2026年は4日間競技となった。第3ラウンドは10月17日、最終ラウンドは18日に行われる。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]














































































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