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つるの剛士、故郷・高槻の「高槻将棋まつり」に参加 「将棋のまち高槻」PR大使として

つるの剛士、故郷・高槻の「高槻将棋まつり」に参加 「将棋のまち高槻」PR大使として

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タレントのつるの剛士(51)が10月17日、大阪府高槻市八丁畷町の安満遺跡公園で開かれた「高槻将棋まつり」に参加した。「将棋のまち高槻」PR大使として2024年、2025年に続く参加で、オープニングでは「帰って来ました。めちゃ、うれしい」と笑顔を見せた。5回目のまつりには谷川浩司十七世名人ら棋士・女流棋士15人も出演した。

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「将棋のまちになるとは夢にも」オープニングで語った思い

まつりは10月17日午前9時45分に始まり、午後5時までの予定で開かれた。入場は無料。主催の高槻市が「将棋のまち高槻」を代表する一大イベントと位置づける催しで、令和4年度から毎年度続く。

オープニングに立ったつるのは、故郷への思いをこう話した。「高槻市で将棋も覚えて、夢もすべてをここでみた。まさか高槻が将棋のまちになるとは夢にも思ってみなかった。きょうは1人の将棋ファンとしても楽しみたい」。会場の安満遺跡公園は、国の史跡・安満遺跡を中心に整備された約22ヘクタールの都市公園だ。

ステージでは漫画家の伊奈めぐみも顔をそろえた。コミック「将棋の渡辺くん」の著者で、まつりには毎年招かれている。伊奈は「今年は初めて渡辺も参加しました」と、作品の主人公でもある渡辺明九段を紹介した。

つるのの出番はオープニングだけで終わらない。午前11時40分からのトークショー①「将棋のまち高槻でやってみたいこと」に、谷川十七世名人、山崎隆之九段、濱田剛史市長と並んで登壇する予定が組まれていた。会場はパークセンター屋根付き広場のメインステージ。市長と同じ壇上で、まちの将来を語る役回りだった。

前日の10月16日からは、JR高槻駅の構内アナウンスにも声が流れた。放送は16日と17日の2日間限定で、午前6時から11時と午後5時から10時に15分おき。谷川十七世名人、山崎九段、杉本昌隆八段、佐々木海法女流初段とともに、つるのも出演している。関西将棋会館の最寄り駅でもあるJR高槻駅を使う通勤・通学客にとっては、まつりの開催を耳で知る2日間となった。

北九州生まれ、高槻で8年 「心のふるさと」とのつながり

つるのは1975年5月26日、福岡県北九州市の生まれ。高槻市によると、高槻マリア・インマクラダ幼稚園を卒園し、高槻市立高槻小学校に通った。小学校6年生の途中で東京へ移るまで、約8年間を高槻市で過ごした。将棋を覚えたのもこの時期だった。

「将棋を覚えたのも高槻。多感な小学校時代を過ごした、心のふるさとの高槻市が、西の将棋の拠点になるなんてすごいこと。しかも自分がPR大使になるなんて考えてもみなかったことです」

2023年11月17日、高槻市役所で開かれた委嘱式で、つるのはこう語っていた。正式な肩書は「将棋のまち高槻」PR大使。アマチュア三段の腕前を持ち、2014年からは日本将棋連盟の「将棋親善大使」も務める。NHK「将棋フォーカス」では司会も担当した。

大使就任から3年近く、まつりとの縁は切れていない。2024年11月16日の第3回では、谷川十七世名人、古森悠太五段、濱田市長とともに「将棋のまち高槻」の今後をテーマにしたトークショーに出演した。2025年10月12日の第4回でも、関西将棋会館の移転1周年への思いなどを語るトークショーに加わっている。

関西将棋会館の移転で変わった高槻

高槻が「将棋のまち」を名乗るようになった背景には、関西将棋会館の移転がある。日本将棋連盟は創立100周年の節目に合わせ、大阪市福島区にあった会館を高槻市へ移した。新しい会館は高槻市芥川町、JR高槻駅のきた西口のそばに建ち、2024年12月3日にグランドオープンした。市はこの出口に「将棋会館口」という愛称を付けている。

移転を橋渡ししたのは、高槻市日吉台に40年以上暮らす桐山清澄九段だった。市の広報誌のインタビューで、桐山九段は当時の日本将棋連盟会長に検討を持ちかけた経緯を明かしている。東京からも京都で1回乗り換えるだけで来られる交通の便が決め手の一つになった。桐山九段は高槻に住んでから棋王1期、棋聖3期の計4つのタイトルを手にした棋士でもある。

建設にあたっては、市と日本将棋連盟がふるさと納税型のクラウドファンディングで全国に寄附を呼びかけた。2025年3月号の市広報誌によると、市は小学1年生に高槻の木を使った将棋駒を配っており、子どもが駒に触れるきっかけづくりも進む。

会館の移転から2年目を迎えた今年のまつりの出演予定は、谷川十七世名人、渡辺九段、福崎文吾九段、山崎九段、佐藤天彦九段、浦野真彦八段、杉本八段、戸辺誠七段、出口若武六段、古森五段、中澤沙耶女流二段、川又咲紀女流二段、武富礼衣女流二段、佐々木女流初段、梅津美琴女流初段の15人だった(段位は2026年7月27日時点)。

師弟・同門のペアマッチに駒づくり体験も

目玉の公開対局は、今年は師弟や同門が組むペアマッチとなった。第1局は戸辺七段・梅津女流初段と杉本八段・中澤女流二段、第2局は佐藤九段・武富女流二段と山崎九段・佐々木女流初段の組み合わせ。午後3時35分から決勝が組まれた。

午後3時からのトークショー②では、渡辺九段、佐藤九段、戸辺七段、武富女流二段が「最新の居飛車・振り飛車」をテーマに戦法を語る予定だった。将棋を指す人にとっては、プロの考え方を直接聞ける時間になる。

会場ではほかにも、事前申込制の親子指導対局や詰将棋講座、伊奈のサイン会、オリジナル将棋駒づくり体験、フリー対局コーナー、「はにたんしょうぎ」教室などが並んだ。駒づくり体験とサイン会は園内の歴史拠点体験館、指導対局と詰将棋講座はパークセンター内が会場で、阪急高槻市駅から歩いて約10分、JR高槻駅から約13分の園内の各所に、将棋の企画が置かれた。将棋にちなんだグルメやスイーツの販売もあり、指せない人でも一日楽しめる構成だ。

前回の第4回は約1万人が来場した。第3回も約1万人が訪れており、会館の移転と歩調を合わせるように、2年続けて1万人規模の人出を集めてきた。

「1人の将棋ファンとしても」大使が描く次の高槻

「夢もすべてをここでみた」という言葉どおり、つるのにとって高槻は将棋の原点でもある。小学生のころに駒を覚えた町が、いまは東の将棋会館と並ぶ西の拠点になった。その町のまつりに、PR大使として、また1人の将棋ファンとして続けて足を運んでいる。

トークショー①のテーマは「将棋のまち高槻でやってみたいこと」。市長と大使、関西を代表する棋士が同じ壇上で、まちの次の一手を話し合う場として組まれた。PR大使に就いて間もなく3年。つるのは駅のアナウンスとまつりのステージで、心のふるさとの盛り上がりを後押しした。

[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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