MediaDogs

新着記事

掛川西高校野球部、秋季東海大会で愛工大名電を7-6で破り4強 準決勝は24日に日大三島戦

掛川西高校野球部、秋季東海大会で愛工大名電を7-6で破り4強 準決勝は24日に日大三島戦

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

静岡県立掛川西高校の野球部が10月18日、三重県で開催中の第79回秋季東海地区高校野球大会の準々決勝で、愛知1位の愛工大名電を7-6で破った。静岡3位から勝ち上がり、2008年以来18年ぶりの4強入りを果たした。10月24日の準決勝では、県大会準決勝で敗れた日大三島と再び顔を合わせる。来春のセンバツにつながる大会で、東海地区の一般選考枠は3校だ。

静岡3位の掛川西が愛知1位を破り18年ぶりの4強

試合は10月18日、三重県四日市市の四日市霞ヶ浦第1野球場で、午後1時開始予定の第2試合として行われた。掛川西は静岡県大会3位、愛工大名電は愛知県大会の優勝校。前日の1回戦を勝ち上がった掛川西が、準々決勝から登場したシードの愛知1位に挑む組み合わせだった。

結果は7-6。初回に3点を奪った掛川西は一度もリードを許さず、点の取り合いを1点差で制した。東海大会での4強入りは2008年以来18年ぶりとなった。

同じ日の準々決勝では、静岡1位の日大三島が岐阜2位の大垣日大に1-0でサヨナラ勝ちし、静岡2位の常葉大菊川も三重1位の三重に11-1で6回コールド勝ち。三重3位の近大高専は岐阜1位の中京を4-3で下した。日大三島は9回に2年生の田代一朗がサヨナラ打を放ち、1年生投手が完封した。静岡県勢は3校そろって準決勝へ進む。

一方で、愛知県勢は愛工大名電、享栄、東邦の3校がいずれも初戦で敗れた。東海大会で愛知勢が1勝もできずに姿を消すのは2014年以来12年ぶりと報じられ、来春のセンバツに愛知の学校が出られない可能性が高まっている。

愛工大名電は、中日ドラゴンズの新監督に就いた工藤公康の母校でもある。

関連記事:工藤公康、中日監督就任会見で「自分のふるさとに帰って」 母校は愛知工業大学名電高等学校

初回3本の適時打、6回に3点、9回はスクイズ

先手を取ったのは掛川西だった。1回表、1死三塁から3番の松下怜生(2年)が左中間へ適時二塁打を放って先制。続く4番の石川楓峨(2年)、6番の渡辺陽也(2年)にも適時打が出て、愛工大名電の先発左腕・口田愛翔(2年)から一気に3点を奪った。

愛工大名電もすぐに反撃する。1回裏に内野ゴロの間に1点を返すと、4回裏には6番・見崎賢汰(2年)の適時打で3-2。1点差のまま試合は後半に入った。

流れを引き戻したのは6回表だった。掛川西は相手の失策も絡めて3本の適時打を重ね、6-2と突き放す。この回の3点が最後まで効いた。

ところが7回裏、愛工大名電は8番・口田の適時二塁打、1番・伊藤魁星(2年)の適時打、さらに内野ゴロの間の1点で3点を返し、再び6-5の1点差に迫った。

9回表、掛川西はスクイズでダメ押しの1点を加えて7-5とする。その裏、愛工大名電は2死三塁から2番・佐藤悠生(2年)の適時打で1点を返したが、反撃はそこまで。掛川西が7-6で逃げ切った。

殊勲の先制打を放った松下は「良い形で大会にも入れた中で、初回の浮いた球をきっちり打てた」と初回を語り、「みんなでつないで、持ち味のチーム力で勝てたことがうれしい」と喜んだ。大石卓哉監督(46)は、あの一打が選手たちに「いける」と思わせてくれたとして、「大きかった」と評価した。

松下は前日10月17日の1回戦、三重2位の宇治山田商戦でも3回に右越えの3ランを放ち、5-0の完封勝ちに貢献していた。公式戦で初めての本塁打だった。

県大会3位から東海へ 掛川市の伝統校「掛西」

掛川西は静岡県掛川市城西にある県立高校で、地元では「掛西(かけにし)」の愛称で親しまれる。1901年(明治34年)に静岡県立掛川中学校として創立し、2020年(令和2年)に創立120周年を迎えた。普通科と理数科を置く進学校で、「鍛えよう若き日を」をスローガンに掲げている。

夏の甲子園には6回出場している。記憶に新しいのは2024年夏で、26年ぶり6回目の出場をつかむと、1回戦で日本航空(山梨)を8-4で破り、夏の甲子園では60年ぶりとなる勝利を挙げた。春のセンバツは2009年が最後の出場だ。

この秋の道のりは平らではなかった。第79回秋季静岡県大会では、9月22日の準決勝で日大三島に4-6で敗れている。3-3で迎えた9回表に3点を勝ち越され、その裏の反撃は1点止まり。大石監督は試合後、「9回は1点止まりにしておかなくてはいけませんでした」と悔やんだ。

それでも9月26日の3位決定戦で東海大静岡翔洋を6-3で下し、東海大会への最後の切符をつかんだ。秋の東海大会出場は3年連続となる。大石監督は掛川西のOBで就任9年目。私立校が上位を占めることの多い静岡で、公立校として東海大会の常連になりつつある。

県大会では、3回戦から準決勝までの3試合を4日間で戦う日程が続いた。大石監督は「公立の〝一人エース〟では(乗り切るのは)無理。」と、日程の厳しさを語っている。右腕エースの加藤元気(2年)は準決勝まで4試合続けて先発。3位決定戦は1週間500球の球数制限を超える可能性があったため、野手を兼ねる石川を先発に立て、二橋泰輔、加藤とつないで勝ち切っている。戸塚央祐主将(2年)は「より全員で戦うという意識が高いです。」と、チームの雰囲気を説明していた。

過去2年の秋は、東海大会で初戦敗退が続いていた。その壁を今秋は1回戦で越え、準々決勝では愛知の王者まで破った。

24日の準決勝は日大三島と再戦 センバツ3枠の行方

準決勝は10月24日、四日市霞ヶ浦第1野球場で行われる。大会の日程によると、第1試合(午前10時開始予定)が日大三島-掛川西、第2試合(午後1時開始予定)が常葉大菊川-近大高専。決勝は10月25日午前10時からの予定だ。雨天の場合は順延となり、10月26日と27日が予備日に充てられている。10月19日時点で、日程の変更は発表されていない。

相手の日大三島は、9月の静岡県大会決勝で常葉大菊川を8-5で破り、5年ぶりに優勝した静岡1位校だ。1か月前の県大会準決勝で敗れた相手に、今度は東海の舞台で挑む。松下は「1度、負けている相手。絶対に勝つ」と雪辱を誓った。

来春のセンバツで、東海地区の一般選考枠は3校。秋の地区大会の成績は、出場校を決める選考委員会の重要な判断材料になる。準決勝に勝てば、掛川西にとって2009年以来となるセンバツ出場がぐっと近づく。4強のうち3校が静岡県勢という顔ぶれになり、3つの枠をどの学校が手にするかは、最終的に来年の選考委員会で決まる。

関連記事:仙台育英、東北大会決勝へ 花巻東とのタイブレークは緊急地震速報で中断も3時間51分、準決勝は光星にサヨナラ

18年ぶりの4強入りで、公立の伝統校が甲子園への道を一歩前に進めた。準決勝のプレーボールは10月24日午前10時の予定だ。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More

旅行/スポット

More
Return Top