MediaDogs

新着記事

大の里・豊昇龍・安青錦が福岡市役所を表敬、九州場所へ 大の里はラーメンを楽しみに

大の里・豊昇龍・安青錦が福岡市役所を表敬、九州場所へ 大の里はラーメンを楽しみに

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

大相撲九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)を前に、横綱の大の里(26)と豊昇龍(27)、大関の安青錦(22)が10月27日、九州場所担当部長の片男波親方(元関脇玉春日)とともに福岡市役所を表敬訪問した。報道によると、福岡で楽しみな食べ物を聞かれた大の里は「やっぱりラーメンが楽しみ」と答え、何杯くらいかと重ねて問われると「替え玉あったら5杯くらい」と笑わせた。豊昇龍は牡蠣、安青錦はもつ鍋を挙げている。

福岡市役所で語った「福岡で食べたいもの」

一行が福岡市役所に姿を見せたのは27日午後2時前だった。市の職員らが拍手で出迎えるなか、歓談の話題は福岡の食べ物に向かう。

安青錦の答えは短く「もつ鍋です」。豊昇龍は九州場所の間に部屋を構える糸島市を念頭に、「うちの部屋の近くにすごく美味しい牡蠣屋さんがある。牡蠣食べたい」と話した。糸島は玄界灘に面した牡蠣の産地として知られ、冬になると牡蠣小屋が並ぶ土地だ。

大の里は「やっぱりラーメンが楽しみ」。何杯くらい食べるのかと聞かれると、博多ラーメンでおなじみの替え玉を引き合いに「替え玉あったら5杯くらい」と答えた。

3人の答えを並べると次のようになる。

力士11月場所の番付福岡で楽しみなもの
大の里(二所ノ関)東横綱ラーメン(替え玉5杯くらい)
豊昇龍(立浪)西横綱糸島の牡蠣
安青錦(安治川)東大関もつ鍋

番付は日本相撲協会が10月26日に発表した九州場所の新番付による。秋場所を制した大の里が東の横綱に座り、豊昇龍が西、安青錦は東の大関に名を連ねた。

九州場所を前にした福岡市への表敬は、毎年秋の恒例になっている。福岡市の発表資料によると、2025年は10月28日に大の里と豊昇龍の両横綱が、当時の九州場所担当部長だった浅香山親方(元大関魁皇)とともに市役所本庁舎9階の特別応接室を訪れ、中村副市長らが応対する予定と案内されていた。2026年も9月10日に片男波親方ら担当親方5人が同じ特別応接室で中村副市長や市議会の議長・副議長を表敬する予定と発表されており、その後に力士たちの訪問が続いた。

力士会から市役所、県庁へ続いた一日

表敬の前に、大の里は朝から動いていた。福岡市西区に置く二所ノ関部屋の宿舎で、福岡入り後初めての稽古に臨んでいる。四股やすり足、てっぽうといった基礎運動で汗を流し、「巡業で基礎が少し欠けていた部分もあったので、入念にやった」と話した。

午後は本場所の会場になる福岡国際センターで、十両以上の関取でつくる力士会が開かれた。その後に一行は福岡市役所を訪れ、続いて福岡県庁へ向かっている。

福岡県の発表によると、県庁での訪問は8階の特別会議室で午後2時45分から15分間の予定で、服部誠太郎知事が応対した。県庁1階には職員を含む大勢の人が集まり、2階から見守る職員もいたという。

県庁でも食べ物の話が出た。福岡で楽しみなことを聞かれた大の里は「食事がおいしい。ラーメンが楽しみ」と笑う。服部知事は「食の王国、福岡ですから。九州場所で瘦せたという力士は聞いたことがない」と返し、幻の高級魚と呼ばれるクエを例に挙げて「大いに食べて頑張ってください」と激励した。

豊昇龍も市役所で似たことを口にしていた。「お相撲さん全員言いますけど、『九州のご飯がおいしい』といいますので、九州来てやせたって話を聞いたことがないので」。九州の食事の評判は、力士の間でも知られているようだ。

県庁1階のロビーでは10月26日から11月20日まで「大相撲九州場所・応援ロビー展」が開かれ、化粧まわしや力士の手形、のぼり、ポスターが並ぶ。

1年前の九州場所から、3人それぞれの立場

笑いの多い表敬だったが、3人が背負うものは軽くない。

大の里にとって九州は、まだ優勝のない土地だ。1年前の九州場所は13日目の安青錦戦で左肩を痛め、千秋楽を休場した。その後も苦しみ、2026年の初場所は10勝5敗、春場所は初日から3連敗して4日目から休場している。9月の秋場所で12勝3敗とし、6場所ぶり6度目の優勝を果たしたばかり。石川県河北郡津幡町の出身で、秋巡業で地元の石川に戻った2日間は息抜きにもなったという。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と相談しながら、部屋での稽古を軸に仕上げる方針だ。「優勝を久々に経験して感覚が戻ってきた。優勝した次の場所が大事になる」と、本人も気を引き締める。市役所では「1年に1回の九州場所でたくさんの方が楽しみにしてくださると思うので、15日間いい姿を九州の皆さんに見せられるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

1年前の九州場所13日目に大の里が左肩を痛めた一番の相手は、この日一緒に表敬したウクライナ出身の安青錦だった。安青錦はその場所で初優勝を飾り、場所後に大関へ昇進。その後、大関かど番で迎えた5月の夏場所を左足首のけがで全休して大関から陥落したが、関脇で臨んだ7月の名古屋場所を12勝3敗で制し、3度目の優勝とともに1場所で大関へ戻っている。市役所では「九州場所での2連覇を目指して頑張っていきたいです」と話した。

モンゴル・ウランバートル出身の豊昇龍は、途中休場した7月の名古屋場所の後、7月下旬に右膝の内側側副靱帯を修復する手術を受け、9月の秋場所まで3場所続けて休場した。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は秋場所前、次に出場する場所は進退がかかるとの考えを示している。師匠は10月20日に「九州(場所)から復活します」と出場を明言した。豊昇龍本人もこの日の朝、糸島市の部屋宿舎で幕下以下の力士と15番取って13勝2敗とし、「出るつもりでやっている」と話したが、最終的な判断は「ぎりぎりまで分からない。親方と話して決めます」としている。

関連記事:豊昇龍、九州場所出場へ 師匠・立浪親方が方針示す 右膝手術を経て2場所ぶりの本場所

チケットは前売り初日に完売、11月8日に初日

九州場所は11月8日から22日までの15日間、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれる。

人気は高まっている。15日間で延べ10万4700人が観戦する九州場所の入場券は、2025年に続いて9月の前売り開始日に完売した。報道によると、完売までの時間は2025年の約1時間半から、今年はおよそ55分に縮まった。日本相撲協会と福岡市は、今年も市内の子どもたちおよそ1000人を本場所に招待する予定だ。

地元の期待を集める力士もいる。福岡県宇美町出身の嵐富士が新入幕を果たし、東前頭16枚目で地元の土俵に上がる。

関連記事:嵐富士が新入幕、福岡県宇美町出身で地元の九州場所へ 福岡出身は13年ぶり、鳥取城北高出身

初日まで2週間を切った。大の里は県庁で「しっかり稽古して15日間頑張ります」と誓い、来週には連合稽古も予定している。九州場所については「納めの場所でもある。準備して頑張りたい」とも語っている。ラーメンの替え玉を何杯重ねるかは分からないが、横綱が目指すのは、まだ手にしていない九州での賜杯と2場所連続の優勝だ。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]

寄稿者

南條楓
学生時代に陸上の中距離を続けていたこともあり、記録で勝負が決まる競技に惹かれてスポーツを書くWebライターに。執筆歴は8年。陸上や水泳、体操、フィギュアスケートなど、記録と採点が結果を左右する競技を中心に、国際大会の速報から選手の歩みをたどる記事まで担当してきた。タイムや得点の意味、予選から決勝までの流れを、初めて観る人にも伝わる言葉で書くことを大切にしている。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More
Return Top