大相撲岡山場所、2年ぶりに岡山市で開催 シゲトーアリーナ岡山に真庭市出身の三段目・醍醐桜が登場

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大相撲秋巡業の岡山場所が10月21日、岡山市北区のシゲトーアリーナ岡山で開かれた。岡山市での巡業は2024年10月以来、2年ぶり。会場には約7000人のファンが詰めかけ、真庭市出身で17歳の三段目・醍醐桜(高田川部屋)も故郷の土俵に立った。結びの一番は横綱同士の大の里と豊昇龍で、大の里が勝った。
約7000人が詰めかけた岡山場所、結びは横綱対決
秋巡業の岡山場所は10月21日、岡山市北区いずみ町のシゲトーアリーナ岡山で行われた。会場は岡山県総合グラウンドの体育館で、正式名称は岡山県総合グラウンド体育館。シゲトーアリーナ岡山は命名権による愛称だ。興行を手がける勧進元は、岡山市北区のグッドラック・プロモーションが務めた。
普段は本場所の中継でしか見られない力士を一目見ようと、集まったファンは約7000人。会場は満員となった。参加した力士は幕内を含めて100人ほどで、約110人とする報道もある。客席では、推し力士のしこ名を書いたタオルを掲げて声援を送る姿が目立った。
顔ぶれは豪華だった。9月の秋場所で6度目の優勝を飾った横綱・大の里(二所ノ関部屋)に、同じ横綱の豊昇龍(立浪部屋)。大関・霧島、今年の初場所と名古屋場所を制した大関・安青錦らも岡山入りした。
この日いちばんの歓声が上がったのは、最後の一番だった。
結びは大の里と豊昇龍の現役横綱同士の対戦となり、大の里に軍配が上がる。巡業の取組は勝敗が番付に影響しない花相撲だが、2人の横綱がそろって土俵に上がる場面は、地方の会場では見る機会が限られる。客席はこの日の最高潮を迎えた。
真庭市出身・17歳の醍醐桜、故郷の土俵へ
地元のファンが待っていたのが、真庭市出身の醍醐桜誠一郎(だいござくら・せいいちろう)だ。日本相撲協会の力士プロフィールによると、2008年12月10日生まれの17歳で、所属は高田川部屋。本名の成田憲史の名で2024年三月場所に初土俵を踏み、のちに醍醐桜へ改名した。身長174.5cm、体重141kgの体を生かし、過去6場所の決まり手では押し出しが6割以上を占める、押し相撲の力士だ。
番付は少しずつ上がってきた。序ノ口、序二段で土俵を重ね、7月の名古屋場所では東序二段36枚目で5勝2敗と勝ち越す。9月の秋場所では東三段目80枚目に上がり、自身初の三段目の番付となった。この場所は3勝4敗と負け越したものの、三段目80枚目は現時点での最高位にあたる。
岡山場所では、この醍醐桜が地元のファンの前で力強い相撲を見せたと伝えられた。初土俵から約2年半、ふるさとの岡山で迎えた巡業の土俵だった。
しこ名と同じ名を持つのが、真庭市別所にある一本桜「醍醐桜」だ。樹齢は700年とも1000年ともいわれ、県下一の巨木とされる。1972年に岡山県の天然記念物に指定され、新日本名木百選にも選ばれている。鎌倉時代の末期、隠岐へ流される後醍醐天皇がこの桜をたたえたという言い伝えが残る。春には多くの花見客を集める、真庭市を代表する名所でもある。
公開稽古から弓取り式まで、巡業ならではの1日
公式サイトが示したタイムテーブルでは、午前9時の開場とともに公開稽古が始まり、人気力士との握手撮影会も組まれた。午前11時半ごろから幕下以下の取組、午後1時半ごろから幕内土俵入りと横綱土俵入り、幕内の取組、弓取り式と続き、午後2時半に打ち出しとなる流れだった。
本場所にはない催しも並ぶ。相撲の禁じ手や技の失敗を面白おかしく実演する「初切(しょっきり)」では、力士のコミカルな演技に会場が笑いに包まれた。子どもたちが力士に挑む、ふれあい相撲も行われている。予定表には相撲甚句や髪結いの実演、横綱の綱締め実演、太鼓の打ち分け実演なども盛り込まれていた。国歌独唱の特別ゲストには、演歌歌手の木村徹二が招かれていた。
ファンの感想は率直だった。「いつもテレビで見ていたので本物と会えるので楽しみにしていた」と話す人がいれば、「テレビでしか見たことがない力士たちを間近で感じられて、とてもうれしかったです」と喜ぶ人もいた。
岡山市での巡業は、2024年10月25日の岡山市総合文化体育館(浦安体育館、岡山市南区)以来となる。2025年の巡業日程に岡山市は入っておらず、会場を北区のシゲトーアリーナ岡山に移しての2年ぶりの開催となった。
和気町、笠岡市と続く岡山県内の巡業
秋巡業は10月6日に茨城県つくば市で始まり、関東、長野、北陸、岐阜、近畿を回って中国地方に入った。岡山県内では3日続けての開催となり、10月22日は和気郡和気町の和気町体育館、23日は笠岡市のかさしんアリーナ(笠岡総合体育館)で行われる。その後は24日に広島市、25日に山口県宇部市を回り、秋巡業は打ち上げとなる。
和気町での大相撲の地方巡業は、これが初めてだ。開催を前にした6月18日には、地元出身の和気乃風をはじめ中村部屋の力士6人と、師匠の中村親方(元関脇・嘉風)が和気町の和気小学校を訪れ、児童と玉入れやダンスで交流している。岡山市、和気町、笠岡市と県内3会場が続く日程は、岡山出身の力士を応援するファンにとって、地元で力士を間近に見られる貴重な3日間になる。
巡業では、出身地の会場で地元の力士が声援を受ける場面が続く。10月17日の大阪市・おおきにアリーナ舞洲の巡業では、大阪市港区出身の十両・一意が地元のファンの声援を受けながら稽古に励んだ。
関連記事:一意、地元・大阪の舞洲巡業で高安と稽古「地元だったので声援もあった」 大阪市港区出身の十両
豊昇龍は九州場所で本場所復帰へ
秋巡業は、11月の九州場所に向けた調整の場でもある。九州場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎える。
注目は、右膝の手術から復帰を目指す豊昇龍だ。名古屋場所中に右膝を悪化させ、7月下旬に手術を受けた。秋場所は全休し、3場所連続の休場となっている。秋巡業には10月10日の長野県松本市から合流し、16日の京都市では大の里との三番稽古を含め19番取った。豊昇龍は「心配だったけれど意外と相撲とれた。予想以上だよ」と手応えを語る一方、八角理事長(元横綱・北勝海)からは番数を増やすよう求められている。
師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は10月20日、九州場所への出場を明言した。岡山場所での横綱対決は、本場所復帰を控えた豊昇龍にとって、大の里と肌を合わせる機会の一つになった。
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一方の大の里は、秋場所で1年ぶり6度目の優勝を果たし、九州場所では2場所連続の優勝がかかる。京都の巡業では「横綱2人いるんで、しっかり今後へ向けて盛り上げていきたい」と話していた。
九州場所の新番付は10月26日に発表される予定だ。秋場所で三段目に上がった醍醐桜が、ふるさとでの巡業を経てどの番付で九州場所に臨むのか。地元・真庭市のファンにとっては、その発表も待ち遠しい。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]












































































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