天皇賞・秋2026、1週前追い切りでクロワデュノールが3頭併せ最先着 ダノンデサイル・レガレイラの状態も

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
11月1日に東京競馬場で行われる第174回天皇賞・秋(GI、芝2000m)に向け、有力馬が10月21日に1週前追い切りを行った。春の天皇賞馬クロワデュノールは栗東のCWコースで3頭併せを行い、僚馬2頭に先着。2024年のダービー馬ダノンデサイルは戸崎圭太騎手を背に併せ馬で先着し、GI3勝のレガレイラは新コンビの岩田望来騎手が初めて背中を確かめた。
クロワデュノールは栗東CWの3頭併せで最先着
クロワデュノール(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は10月21日、栗東トレセンのCWコースで3頭併せを消化した。手綱を取ったのは幸英明騎手で、本番で騎乗するC.デムーロ騎手ではない。タガノエルピーダ(5歳オープン)、ホーリーブラッサム(4歳2勝クラス)を前に置いて進み、直線は外から一杯に追われて抜け出した。
時計は6ハロン80秒4、ラスト1ハロン11秒6。複数の報道で一致した数字だ。着差は報道によって幅があり、タガノエルピーダには半馬身から1馬身半、ホーリーブラッサムには2馬身から2馬身半ほどとされるが、3頭の中で最も前でゴールした点はどの報道も同じだった。
斉藤崇調教師は、1週前なので全体にしっかり負荷をかける方針だったと説明している。そのうえで、先々週や先週と比べて動き出してからの反応が良くなったと評価した。「抜け出してフワッとする面はありましたが、しっかり負荷をかけられて良かったと思います」と話し、課題と手応えの両方を口にした。
東京の芝2000mという舞台については、大阪杯を勝った距離だとして歓迎している。レース週の最終追い切りでは、新コンビのC.デムーロ騎手が感触を確かめる予定だ。
大阪杯と天皇賞・春を連勝、宝塚記念2着から約4カ月半ぶりの実戦
クロワデュノールは2025年の日本ダービー馬。4歳となった2026年は4月5日の大阪杯を勝ち、5月3日の天皇賞・春(京都・芝3200m)も制してGI通算4勝目を手にした。父キタサンブラックとの天皇賞・春の父子制覇にもなった。
6月14日の宝塚記念は1番人気に推されたが2着に敗れ、そこから天皇賞・秋へ直行する。約4カ月半の休み明けで迎える一戦だ。
芝2000mは2024年のホープフルS、2025年9月のフランス・プランスドランジュ賞(G3)、2026年の大阪杯を勝ち、2025年の皐月賞は2着。4戦して3勝、2着1回と崩れていない。
勝てば、同じ年に天皇賞の春と秋を制した馬は2017年の父キタサンブラック以来、9年ぶり。タマモクロス、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、メイショウサムソン、キタサンブラックに続く史上6頭目の記録が懸かる。
関連記事:天皇賞・秋2026に17頭が登録、クロワデュノールが春秋連覇へ 出走予定馬の顔ぶれ
デビューから11戦の北村友一騎手からC.デムーロ騎手へ
鞍上は大きく変わる。デビューから11戦すべてで北村友一騎手が手綱を取ってきたが、天皇賞・秋はクリスチャン・デムーロ騎手との新コンビで臨む。C.デムーロ騎手は短期免許で天皇賞ウィークから騎乗する見通しで、初めてのコンタクトはレース週の追い切りになる。
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ダノンデサイルは戸崎圭太騎手を背に1馬身半先着
ダノンデサイル(牡5、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)も同じ10月21日、栗東のCWコースで1週前追い切りを行った。美浦所属の戸崎圭太騎手が栗東で騎乗し、同じ厩舎のオメガインペリアル(2勝クラス)を追いかける形でスタートする。直線で外に持ち出して一杯に追われ、6ハロン78秒1、ラスト1ハロン11秒6をマークして1馬身半ほど先着した。
戸崎騎手は、右にモタれる面が強いと聞いていたため、その程度を確かめながら乗ったと明かした。モタれるとは、馬が左右どちらかに寄っていく癖のことだ。道中のリズムは良く、最後の反応にも問題はなかったとし、先週より状態が上向いているという感触を伝えている。
GIで4戦連続3着、勝ち切れない時期が続く
ダノンデサイルは2024年の日本ダービーを9番人気で制した。2025年はアメリカジョッキークラブCで重賞を勝つと、続くドバイシーマクラシックでGI2勝目を挙げている。
その後は勝利から遠ざかる。2025年のジャパンカップ、有馬記念、2026年の大阪杯、宝塚記念と、GIで4戦続けて3着。大きく崩れない一方で、あと一歩が届かないレースが続く。宝塚記念以来、約4カ月半ぶりの実戦になる。
レガレイラは岩田望来騎手が初騎乗、美浦Wで併せ馬
GI3勝の牝馬レガレイラ(牝5、美浦・木村哲也厩舎、父スワーヴリチャード)は10月21日、美浦トレセンのWコースで追い切られた。天皇賞・秋で初めてコンビを組む岩田望来騎手が美浦に足を運び、自ら手綱を取った。
外のアルセナール(5歳オープン)を追いかけて進み、直線で並びかけてラスト1ハロン11秒5。ゴールは併入とする報道と半馬身先着とする報道に分かれたが、相手に遅れずに追い切りを終えた。全体の時計は7ハロンと6ハロンのどちらで計ったかが報道で分かれており、ここでは複数の報道で一致したラスト1ハロンの数字だけを記す。
岩田望騎手は「フットワークは良かったです」と第一印象を語った。思っていたイメージと違うところもあったとし、レース映像を見たり話を聞いたりして、当日までにすり合わせたいという。来週はもっと反応が良くなるという見通しも示した。
関連記事:レガレイラ、天皇賞・秋は岩田望来騎手と初コンビ サンデーサラブレッドクラブが発表
オールカマー4着から、9戦ぶりの左回りへ
前走の産経賞オールカマー(9月20日、中山・芝2200m)は1番人気で4着。土田助手は、4コーナーの手応えから重馬場がこたえたと分析している。
東京は2024年の日本ダービー(5着)以来となる。左回りも同年のローズS以来で、9戦ぶり。それでも陣営に不安の色は薄い。土田助手は右手前(右脚を前に出す走り方)の方がストライドが伸びるため、左回りの方がいいかもしれないと話した。岩田望騎手も、左回りで気になるところはなかったと語っている。
レガレイラは2023年のホープフルS、2024年の有馬記念、2025年のエリザベス女王杯を勝っている。天皇賞・秋を勝てば、4年連続でGIを制することになる。
3頭の1週前追い切りと実績
| 馬名 | 騎乗 | コース・形式 | 時計(複数報道で一致) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| クロワデュノール | 幸英明 | 栗東CW・3頭併せ | 6F80秒4、ラスト1F11秒6 | 2頭に先着(最先着) |
| ダノンデサイル | 戸崎圭太 | 栗東CW・併せ馬 | 6F78秒1、ラスト1F11秒6 | 1馬身半先着 |
| レガレイラ | 岩田望来 | 美浦W・併せ馬 | ラスト1F11秒5 | 併入(半馬身先着の報道も) |
| 馬名 | 本番の騎手(予定) | 前走 | 主なGI勝ち |
|---|---|---|---|
| クロワデュノール | C.デムーロ | 宝塚記念2着 | 2025年日本ダービー、2026年大阪杯、2026年天皇賞・春ほか |
| ダノンデサイル | 戸崎圭太 | 宝塚記念3着 | 2024年日本ダービー、2025年ドバイシーマクラシック |
| レガレイラ | 岩田望来 | オールカマー4着 | 2023年ホープフルS、2024年有馬記念、2025年エリザベス女王杯 |
3頭のうち、本番の騎手が1週前追い切りに乗ったのはダノンデサイルとレガレイラ。クロワデュノールは調教パートナーの幸騎手が騎乗し、C.デムーロ騎手はレース週に初めてまたがる予定だ。
最終追い切りへ、新コンビの感触が焦点に
天皇賞・秋には17頭が登録し、フルゲートの18頭に届かなかったため、登録馬は全頭が出走できる。昨年の覇者マスカレードボールや、毎日王冠を勝ったセイウンハーデスなども名を連ね、古馬中距離のGIらしい顔ぶれがそろった。
ここからはレース週の最終追い切りと、枠順の発表へ関心が移る。ひと追いごとに反応が良くなったクロワデュノールは、新しい鞍上を背にどんな動きを見せるのか。
ダノンデサイルは、戸崎騎手が確かめた右へのモタれをどこまで抑えられるかがポイントになる。レガレイラは岩田望騎手が話したすり合わせを、残り1週間でどう進めるか。クロワデュノールとダノンデサイルは宝塚記念から直行、レガレイラはオールカマーを1戦挟んでの参戦で、仕上がりの最終確認は11月1日の直前まで続く。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]












































































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