アドマイヤテラ、凱旋門賞11着から次走は有馬記念を視野 12月27日の中山・芝2500m

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凱旋門賞(G1)で11着だったアドマイヤテラ(牡5)=栗東・友道康夫厩舎=が、次走に有馬記念(G1、12月27日・中山・芝2500メートル)を視野に入れている。友道康夫調教師が10月7日に明らかにした。出走するかどうかは、帰国後の状態を見ながら判断する。
好位4番手から伸び切れず ロンシャンで11着
凱旋門賞は現地時間10月4日、フランスのパリロンシャン競馬場で行われた。芝2400メートルに16頭が出走し、発走は日本時間で同日の23時5分の予定。アドマイヤテラはC.デムーロ騎手を背に12番ゲートから出て、背負った斤量は59.5キロだった。JRAが発売した馬券では9番人気の評価にとどまった。
レースは、同じ日本から挑んだメイショウタバル(武豊騎乗)がじわりと先頭に立つ流れで進む。アドマイヤテラは好スタートを切って4番手を追走し、手応えを残したまま最後の直線を迎えた。ところが、ゴール前の速い脚比べで前との差を詰め切れない。11着でのゴールとなった。
勝ったのはM.バルザローナ騎乗のダリズ(牡4、仏・F.グラファール厩舎)で、1番人気に応えて勝ちタイムは2分27秒11。昨年に続く連覇で、牡馬の連覇は1977、78年のアレッジド以来48年ぶりになった。2着は13番人気のベイシティローラー、3着は3歳牝馬のダイヤモンドネックレス。宝塚記念連覇の実績を引っさげたメイショウタバルは、先頭で直線に向いたものの14着に沈んだ。
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「ワンペースの馬」 鞍上と友道師が挙げた敗因
レース後、陣営が口をそろえたのはペースの遅さだった。友道師はJRAを通じて「ジョッキーがうまく乗ってくれて、理想的な位置取りの競馬だったと思います。(ペースが)ちょっとスローで、最後よーいドンの競馬になった分の瞬発力の差が出たかなと思います」とコメントし、「もうちょっと流れてほしかったですね」と続けた。
デムーロ騎手の見立ても重なる。「先行馬の後ろにつけて、取りたいと思ったところを取ることが出来ました」と位置取りには納得しながら、「この馬はワンペースの馬なのでもうちょっと流れてほしかったです」と分析。最後は「でも、最後まで頑張ってくれました」とパートナーをねぎらった。
ワンペースとは、急な加速は苦手でも同じ速さを長く保てるタイプを指す。スタミナで押し切りたい馬にとって、直線だけの速さ比べは分が悪い。デムーロ騎手は2020年ソットサス、2023年エースインパクトで凱旋門賞を2度勝った名手だが、その腕をもってしても展開の不利は覆せなかった。
3日後に示した次の目標 年末の中山へ
日本時間で3日後の10月7日、友道師は次の目標を口にした。「理想的な競馬で頑張ってくれたと思います。状態を見ながらになりますが、行けそうなら有馬記念へ」。また、「(凱旋門賞は)現状の中で頑張ってくれて、やれるレースはできたと思います」とも語り、初の海外遠征をやり遂げた愛馬をたたえた。
ただ、出走は確定していない。帰国の日程や帰国後の検疫の予定は、10月8日時点で陣営から明らかにされていない。海外から戻った競走馬は検疫を経てから国内の調整に入るため、仕上げにかけられる時間は限られる。12月27日までは80日ほど。その間の回復ぶりが鍵を握る。
同じく凱旋門賞に挑んだメイショウタバルも有馬記念を視野に入れる。石橋守調教師はレース後、帰国後について「検疫を挟んで年内に1走するかどうか」と話していた。京都大賞典を勝ったエコロディノスも、引き続き田口貫太騎手とのコンビで有馬記念へ向かう予定だ。
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阪神大賞典V、天皇賞・春3着 1年越しのグランプリ再挑戦
アドマイヤテラは2021年2月7日生まれの芦毛で、北海道安平町のノーザンファームで生まれた。馬主は近藤旬子氏。父は2017年の日本ダービー馬レイデオロ、母アドマイヤミヤビは2017年のクイーンCを勝ち、同年のオークスで3着に入った。母の父はハーツクライ。友道厩舎と近藤オーナーにとって、なじみの深い血統になる。
2023年11月に京都の新馬戦を勝ち上がると、3歳秋の菊花賞では7番人気で3着に入った。4歳になった2025年は6月の目黒記念で重賞初制覇。秋は京都大賞典4着を経てジャパンCに挑んだが、スタート直後に落馬して競走を中止した。年末の有馬記念は川田将雅騎手で9番人気、11着に終わっている。
流れが変わったのは5歳の春だ。3月の阪神大賞典を1番人気で勝って重賞2勝目を挙げると、5月の天皇賞・春でも3着に食い込んだ。7月13日に凱旋門賞への挑戦を表明し、8月の札幌記念(9着)をステップに渡仏。滞在先はシャンティイの小林智厩舎で、最終追い切りにはデムーロ騎手がまたがった。
凱旋門賞を含めた通算成績は16戦6勝。昨年の有馬記念は11着、今年の凱旋門賞も11着だった。12月27日に出走すれば、2年連続のグランプリ挑戦になる。
凱旋門賞から有馬記念へ 過去の日本馬の成績
凱旋門賞の後、帰国して同じ年の有馬記念に出走した日本馬は、2004年以降で延べ16頭いる。JRAの記録で確認できた全例をまとめた。
| 年 | 馬名 | 凱旋門賞 | 有馬記念 |
|---|---|---|---|
| 2004年 | タップダンスシチー | 17着 | 2着 |
| 2006年 | ディープインパクト | 失格(3位入線) | 1着 |
| 2008年 | メイショウサムソン | 10着 | 8着 |
| 2010年 | ヴィクトワールピサ | 7着 | 1着 |
| 2011年 | ヒルノダムール | 10着 | 6着 |
| 2013年 | オルフェーヴル | 2着 | 1着 |
| 2014年 | ゴールドシップ | 14着 | 3着 |
| 2014年 | ジャスタウェイ | 8着 | 4着 |
| 2018年 | クリンチャー | 17着 | 15着 |
| 2019年 | フィエールマン | 12着 | 4着 |
| 2019年 | キセキ | 7着 | 5着 |
| 2021年 | ディープボンド | 14着 | 2着 |
| 2021年 | クロノジェネシス | 7着 | 3着 |
| 2022年 | タイトルホルダー | 11着 | 9着 |
| 2022年 | ディープボンド | 18着 | 8着 |
| 2023年 | スルーセブンシーズ | 4着 | 12着 |
2013年のオルフェーヴルは、2年連続の凱旋門賞2着から帰国すると、有馬記念で2着に1秒3差をつけて勝った。2021年のディープボンドは凱旋門賞14着から巻き返し、有馬記念では勝ち馬と0秒1差の2着。一方、2022年のタイトルホルダーは凱旋門賞11着の後、有馬記念も9着にとどまった。2006年のディープインパクト、2010年のヴィクトワールピサもこの路線で有馬記念を勝っており、16例のうち勝ったのは3頭。ただ、2014年以降の10例に勝ち馬は出ていない。古くは1969年に日本馬として初めて凱旋門賞へ挑んだスピードシンボリも、帰国後の有馬記念を勝っている。結果は馬ごとに大きく分かれる。
友道厩舎は2016年にマカヒキ(14着)、2022年にドウデュース(19着)で凱旋門賞に挑んでおり、アドマイヤテラは3度目の挑戦だった。そのドウデュースは翌2023年の有馬記念を制している。
有馬記念は1956年に「中山グランプリ」の名で始まり、翌年から現在の名前になった。最大の特徴はファン投票で、第1回特別登録を行った馬のうち得票の多い上位10頭に優先出走権が与えられる。昨年はJRAが11月17日に投票開始を告知し、11月20日から12月7日まで受け付けた。
第71回となる今年のグランプリは12月27日、中山競馬場の芝2500メートルで行われる。凱旋門賞で11着に敗れた芦毛の5歳馬は、帰国後の回復次第で年末の舞台に立つ。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]









































































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