BJK杯日本代表に坂詰姫野・本玉真唯ら、大坂なおみは辞退 杉山愛監督は今大会で退任へ

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日本テニス協会は10月21日、女子の国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)プレーオフ、日本対アルゼンチンの日本代表5人を発表した。坂詰姫野、本玉真唯、柴原瑛菜、青山修子、穂積絵莉の5人で、日本選手最上位の大坂なおみはアキレス腱の状態を理由に出場を見送る。2023年から指揮を執る杉山愛監督は、11月21日と22日に東京・有明コロシアムで行われるこの対戦を最後に退任する。
代表5人の顔ぶれと世界ランキング
選ばれたのは、シングルスの坂詰と本玉、ダブルスを主戦場とする柴原、青山、穂積の5人だ。プレーオフの1対戦はシングルス4試合とダブルス1試合で争うため、シングルスで上位にいる坂詰と本玉にかかる比重は大きい。大会の出場予定選手として日本テニス協会が公開しているメンバーと所属は次のとおり。世界ランキングはWTAが10月19日付で発表したもので、ランキングのない種目は「なし」とした。
| 選手 | 所属 | シングルス | ダブルス |
|---|---|---|---|
| 坂詰姫野(25) | 橋本総業ホールディングス | 115位 | 740位 |
| 本玉真唯(27) | 安藤証券 | 168位 | 619位 |
| 柴原瑛菜(28) | 橋本総業ホールディングス | 492位 | 73位 |
| 青山修子(38) | 安藤証券 | なし | 25位 |
| 穂積絵莉(32) | 日本住宅ローン | なし | 62位 |
シングルスの柱は坂詰になる。10月19日付で115位と、日本勢では大坂に次ぐ2番手の位置にいる。杉山監督は坂詰について「強気なプレースタイルと勝負強さ」を魅力に挙げ、ランキングの上でも主力としてチームを引っ張ってほしいと期待を寄せた。
坂詰は4月のファイナル予選イタリア戦でも2試合のシングルスに出た。初日はイタリアのエース、ジャスミン・パオリーニに敗れたものの、2日目はストレート勝ちを収め、日本が挙げた唯一の白星を持ち帰っている。
ダブルスは経験のある顔ぶれがそろう。青山と穂積のペアは2024年11月のファイナルズ1回戦ルーマニア戦で、1勝1敗で迎えた最終ダブルスを6-1、7-5で制し、日本を準々決勝へ進めた。柴原は10月19日付のダブルスが73位で、2022年3月には自己最高の4位に入った経験を持つ。
一方で、10月19日付で日本勢3番手の121位につける内島萌夏は、今回のメンバーに入っていない。
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大坂なおみが出場を見送った理由
大坂は10月19日付の世界ランキングで19位。12日付の18位から一つ順位を下げたが、日本の女子では飛び抜けた位置にいる。
杉山監督は会見で、選考までの経緯を説明した。4月のイタリア戦の直後から大坂と連絡を取り、出場を強く働きかけてきたという。全米オープンの会場で直接会った際には、日程を調整して出る方向で前向きな返事を得ていた。
だが、状況は変わる。杉山監督によると、大坂のアキレス腱は今回も万全ではなく、発表の約2週間前に大坂側から「リスクを取らない選択」をさせてほしいとの返答があった。直前の辞退でチームに迷惑をかけることを避けたいという判断だったと、杉山監督は受け止めている。
代表戦は個人戦よりも負担が大きい。杉山監督はそう説明したうえで、大坂自身が責任を強く感じての選択だろうと語り、辞退を受け入れた。辞退の理由について、杉山監督の説明を超える内容は明らかにされていない。
大坂が杉山監督のもとでBJK杯に出たのは、2024年4月に有明コロシアムで行われたファイナル予選のカザフスタン戦だけだ。初日の12日にシングルスで勝利し、日本は3勝1敗で予選を突破。現行方式のファイナルズへ初めて進んだ。
杉山愛監督、4年の任期で区切り
杉山監督は2023年から代表監督を務め、4年の任期を終えるアルゼンチン戦が最後の采配になる。続投はしない。
杉山監督は、あと2年続けることはできないと決断したと明かし、「4年で終わらせていただく」と述べた。気持ちの面でも、実際に使う時間の面でも、相当なものを注いできたという。選手との間で築いた信頼関係や選手への愛情は退任後も消えないとし、今後も何らかの形で選手を支えたい考えを示した。
4年間の歩みを並べると、日本の立ち位置の変化が見える。
就任1年目の2023年は、4月にアジア・オセアニアゾーンのグループ1を5戦全勝で突破し、11月に有明コロシアムで行われたプレーオフでコロンビアを3勝2敗で破った。2024年4月にカザフスタンを破ってファイナルズ出場を決め、11月のスペイン・マラガではルーマニアに逆転勝ち。準々決勝でイタリアに1-2で敗れた。2025年も4月に東京で行われた予選でルーマニアを3-0、カナダを2-1で下して2年連続でファイナルズに進み、9月の中国・深センでは準々決勝で英国に0-2で敗れている。
深センの英国戦では、柴原がシングルスに起用された。ソナイ・カータルに3-6、6-7で敗れ、続く内島もケイティ・ボールターに2-6、1-6で屈した。2戦ともストレートで落とし、ダブルスを待たずに勝敗が決まった。
2026年4月のファイナル予選は、敵地イタリアでの戦いとなった。初日のシングルス2試合を落とし、2日目最初のダブルスで青山と穂積のペアがパオリーニ、サラ・エラニ組に敗れて敗退が決まった。坂詰が続くシングルスで1勝を返し、日本は1-3で対戦を終えた。その結果、11月のプレーオフに回った。
ファイナルズに2年続けて出たことを、杉山監督は監督として大きな喜びだと語った。一方で、世界のトップ100に日本選手を定着させる目標には届かなかったとも振り返っている。その目標は、次のチームや監督に託したいとした。
アルゼンチン戦の日程と形式
対戦相手のアルゼンチンは、4月の組み合わせ抽選で決まった。抽選の時点では日本開催であることだけが決まっていて、会場は未定だった。その後、会場が有明コロシアムに決まり、チケットの一般販売は9月19日に始まっている。
プレーオフは11月21日と22日の2日間、東京・江東区の有明コロシアム(室内ハードコート)で行う。日本テニス協会の大会概要によると、21日は正午から開会式とシングルス2試合を行う。22日は午前11時に始まり、ダブルス1試合とシングルス2試合を行う。いずれも日本時間で、2日目は規定により試合数や形式が変わる場合がある。
先に3勝した国が勝ち抜けとなる。試合は3セットマッチで、シングルス、ダブルスともタイブレークを採用する。勝てば2027年のファイナル予選に進み、負ければ地域ゾーンのグループ1へ下がる。
日本はホームの観客の前で戦える。2024年4月にファイナルズ行きを決めたのも、同じ有明コロシアムだった。最後の采配をどう締めくくるのか。
杉山監督は「何が何でも勝利で終わりたい」と話す。次の監督に良い形でチームを引き継ぐためにも、勝って終わることを目指す。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]












































































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