新庄監督「引かないですよ」 日本ハムの22日ドラフトくじ役は木田優夫GM代行

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日本ハムは10月21日、東京都内でスカウト会議を開き、翌22日のドラフト会議で1位指名が競合した場合のくじ引き役を木田優夫GM代行に決めた。会議に出席した新庄剛志監督(54)は、競合時のくじ引き役について「引かないですよ」と明言した。1位指名選手は公表せず、米球界挑戦を表明した横浜高の織田翔希投手は指名しない見通しだ。
新庄監督は“聞き役”に徹し くじ引き役は“引退”を強調
新庄監督は10月21日、都内で行われたスカウト会議に約40分出席し、映像などで上位候補の選手を確認した。報道によると、指揮官は個人的に「この選手いいな」と感じることはあると前置きしたうえで「なんせ当たらないから」と笑った。自分が欲しいと思った選手がほかの球団へ行ったり、思うように活躍しなかったりした例が多かったため、口出しは控えることにしたという趣旨も語っている。1位候補の名前は伏せ、「想像通りだと思いますよ」と話すにとどめた。
くじでも、思うような結果は出ていない。2025年のドラフトでは、3球団が競合した創価大の立石正広内野手(現阪神)を自ら引き、交渉権を逃した。その悔しさは1年たっても消えていないようだ。
「引かないですよ」。競合時の抽選役を問われると、新庄監督はきっぱり答え、昨年の時点で引かないと宣言していたことも念押しした。昨年のくじについては、交渉権確定のはんこの分だけ紙が0.01ミリ分厚くなっていると思って引いたら外れた、と冗談めかして明かし、「だからもういいです」と続けた。
ただ、そこは数々のサプライズを見せてきた指揮官だ。最後は、当日になって「ちょっと待て」と制し「ワイが行く」と言い出すかもしれない、と笑わせて会場を後にした。
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くじ役は木田GM代行 栗山CBOと吉村本部長が指名
競合時に壇上へ向かうのは木田優夫GM代行に決まった。会議後に報道陣の取材に応じた木田GM代行は「(栗山英樹)CBO、(吉村浩)本部長の2人から言われたんで、それは行くしかないですね」と話し、大役を引き受けた。
1位指名選手そのものも決まった。木田GM代行は「1位は公表しません」と語り、名前は明かさなかった。報道によると、前回の会議で約90人だった指名候補は、最終的に65人まで絞り込んだという。2月の会議では約160人をリストアップし、1位候補だけで15人ほどの名前が挙がっていた。半年以上かけて、候補を半分以下にまで削った計算になる。
木田GM代行にとって、ドラフトの抽選は初めてではない。2025年のドラフトでは、外れ1位で入札した仙台大の平川蓮外野手が広島との2球団競合となり、新庄監督から役を引き継いでくじを引いた。結果は外れ。日本ハムは3度目の入札で明大の大川慈英投手を1位で指名し、交渉権を得た。
新庄監督のくじは1勝2敗 球団は3年で2勝5敗
ドラフト会議の1巡目は、12球団が同時に1人ずつ名前を書いて入札する。複数の球団が同じ選手を選べば抽選となり、外れた球団は残った選手から再び入札する仕組みだ。だからこそ、くじを引く人選がファンの関心を集める。
新庄監督が指揮を執った2022年以降、日本ハムが1位指名の抽選に臨んだのは2023年からの3年間だ。2022年は日体大の矢澤宏太投手を1位で入札し、抽選なしで交渉権を手にした。
| 年 | 入札した選手(所属) | 競合 | くじを引いた人 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 西舘勇陽(中大) | 巨人と2球団 | 新庄監督 | 外れ(巨人が獲得) |
| 2023年 | 前田悠伍(大阪桐蔭高) | ソフトバンク・楽天と3球団 | 小村勝球団社長 | 外れ(ソフトバンクが獲得) |
| 2023年 | 細野晴希(東洋大) | ロッテと2球団 | 稲葉篤紀GM | 当たり(日本ハムが獲得) |
| 2024年 | 宗山塁(明大) | 5球団 | 小村勝球団社長 | 外れ(楽天が獲得) |
| 2024年 | 柴田獅子(福岡大大濠高) | ソフトバンクと2球団 | 新庄監督 | 当たり(日本ハムが獲得) |
| 2025年 | 立石正広(創価大) | 阪神・広島と3球団 | 新庄監督 | 外れ(阪神が獲得) |
| 2025年 | 平川蓮(仙台大) | 広島と2球団 | 木田優夫GM代行 | 外れ(広島が獲得) |
| 2025年 | 大川慈英(明大) | 単独 | 抽選なし | 日本ハムが獲得 |
新庄監督が自ら引いたくじは3回で、成績は1勝2敗となった。唯一の当たりは2024年の柴田獅子投手だ。この年は1位で入札した宗山塁内野手のくじを小村球団社長が外し、外れ1位で柴田の名前が読み上げられると、新庄監督がその場で立候補した。
「柴田くんの時だけは、僕行きますって。その場で決めました」。21日の会議後、指揮官は2年前をそう語った。自身と同じ福岡県出身の選手で、引けそうな気がしたという直感が当たった。
球団全体で見ると、2023年から3年間の抽選は2勝5敗。3年続けて1位の入札で一度は外れくじを引いており、22日の会議でも競合すればくじの行方が大きな意味を持つ。
清宮を引き当てた木田GM代行の経歴
くじ役を託された木田優夫GM代行は、7球団が競合した2017年のドラフトで早実の清宮幸太郎内野手を引き当てた人物でもある。当時の肩書はGM補佐。抽選で外れが続いていた栗山英樹監督(当時)に代わって壇上に立ち、当たりくじをつかんだ。
現役時代は、日大明誠高から1987年に巨人へ入り、1997年まで11年間在籍した。その後はオリックス、大リーグのタイガース、ドジャース、マリナーズを渡り歩き、ヤクルトを経て2010年から2012年まで日本ハムでプレー。2013年からBCリーグの石川ミリオンスターズでプレーし、2014年は投手兼GMを務めた。
引退後は2015年から日本ハムで歩んできた。2015年から2018年までGM補佐を務め、2019年に一軍投手チーフコーチとして現場へ復帰する。2020年は投手コーチ、2021年はファーム総合コーチ兼投手コーチを務め、2022年からファーム監督に就いた。新庄監督の就任1年目と重なる時期に二軍を預かり、その後GM代行として編成の中心に立つ。
1位は非公表、織田はリストから外す 22日16時50分から
日本ハムはドラフト前日の時点で、1位指名選手を公表しなかった。報道によると、10月13日のスカウト会議では、横浜高の織田翔希投手や山梨学院高の菰田陽生投手らを含む約90人をリストアップしていた。候補の内訳は高校生と大学生が8割、社会人と独立リーグが2割。木田GM代行はその時点で、順位づけはこれからとしたうえで、一番いい選手から指名していく方針は変わらないと話していた。
最速157キロ右腕の織田は、日米両方を視野に進路を考え、日本ハムとは10月14日に面談する予定が組まれた。その後、15日に米球界への挑戦を表明する。日本ハムはこの表明の段階で織田をリストから外し、それ以降の会議は織田のいない状態で話し合ったという。木田GM代行は、同じ野球人として、織田がどこで野球をやろうと頑張ってほしいという思いを口にした。
関連記事:織田翔希、中日が面談し日本ハムは14日に面談へ 最速157キロ右腕、15日に会見予定
2026年のプロ野球ドラフト会議は、10月22日16時50分に開始予定だ。NPBの開催要項によると、テレビはTBS系列の全国ネットとスカイA、ラジオはニッポン放送で中継し、インターネットではDAZNとU-NEXTが配信する。U-NEXTは1巡目から育成指名の終了までを完全生配信し、見放題の対象として月額会員は追加料金なしで視聴できる。
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一度は“引退”を宣言した新庄監督が円卓に座ったまま見守るのか、それとも「ワイが行く」と立ち上がるのか。日本ハムが1位で誰の名前を書き、競合した場合に木田GM代行がどんなくじを引くのか。答えは22日夕方に出る。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]












































































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