巨人の次期監督は誰でいつ決まる?伊原春樹氏が坂本勇人の”兼任監督”案 最有力と報じられる高橋由伸、ドラフトは11年ぶり監督不在

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巨人の次期監督は、10月21日時点でまだ正式に発表されていない。報道では元監督の高橋由伸氏(51)が最有力とされ、松井秀喜氏、川相昌弘ディフェンスチーフコーチ、阿部慎之助前監督の名前も挙がる。ただし21日には、高橋氏には打診すらなく、松井氏の動向が人事の鍵だとする報道も出た。
巨人の次期監督は誰?正式発表はまだ、最有力は高橋由伸氏と報道
決定の時期も球団から示されておらず、22日のドラフト会議は監督不在のまま迎える見通しだ。監督がいないドラフトは2015年以来11年ぶり。そこへ野球評論家の伊原春樹氏が、坂本勇人(37)の”兼任監督”案を打ち出した。
巨人は10月11日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦でDeNAに1-4で敗れ、2連敗で今季を終えた。報道によると、シーズン途中から指揮を執った橋上秀樹監督代行(60)は退任が濃厚で、球団はOBを中心に後任を選ぶ方針だという。
それから10日がたつ。だが、21日になっても球団から新監督の発表はない。
報道で最有力と伝えられるのは、2016年から3年間チームを率いた高橋由伸氏の再登板だ。ほかに松井秀喜氏、川相昌弘ディフェンスチーフコーチ、阿部慎之助前監督の名前が候補として挙がっている。一方で21日には、高橋氏は球団から就任の話すら持ちかけられておらず、人事が長引いているのは松井氏をめぐる動きのためだとする報道も出た。見方は分かれており、どの人物についても、決定や内定は報じられていない。
監督が空席になった経緯 阿部前監督の辞任と橋上代行の97試合
今季の巨人は、監督が途中でいなくなるという異例のシーズンだった。
阿部前監督は5月25日に暴行の疑いで現行犯逮捕され、翌26日に球団へ辞任を申し入れた。東京地検は6月15日、阿部氏を不起訴(起訴猶予)としている。
辞任を受けた5月26日、山口寿一オーナーは次期監督の人選を問われ、「全く白紙です」と答えるにとどめた。山口オーナーは騒動直後の25日夜のうちに、オフェンスチーフコーチだった橋上氏へ連絡し、シーズン終了まで監督代行を務めるよう直接依頼していた。監督を置かず、代行がそのまま指揮を続けるのは球団初のことだった。
橋上代行は97試合を52勝42敗3分けで乗り切り、優勝争いを最終盤まで続けた。143試合目で優勝を逃し、レギュラーシーズンは阪神に次ぐ2位。一方で打線はチーム103本塁打、打率.234と苦しみ、本塁打はセ・リーグ上位3球団で最も少なかった。
次期監督の候補5人を比較 名前が挙がった根拠は
報道で名前が出た5人を、現在の立場と挙がった理由ごとに並べると次のとおりだ。年齢は10月21日時点。
| 名前 | 年齢 | 現在の立場 | 名前が挙がった根拠 |
|---|---|---|---|
| 高橋由伸 | 51 | 元監督(2016〜18年) | 複数の報道で「最有力」。打診はないとする報道も |
| 松井秀喜 | 52 | ヤンキースGM付特別アドバイザー | 「松井か高橋の2択」とする報道。人事の鍵とする報道も |
| 川相昌弘 | 62 | 巨人一軍ディフェンスチーフコーチ | 現職コーチとして候補に挙がる |
| 阿部慎之助 | 47 | 前監督 | 候補の一人に挙がる。球団復帰の報道も |
| 坂本勇人 | 37 | 現役内野手 | 伊原春樹氏が「適任」と推す |
最有力と報じられる高橋由伸氏
高橋氏は2015年限りで現役を引退し、そのまま原辰徳監督の後を継いで2016年から3シーズン指揮を執った。就任すれば、9年ぶりの再登板となる。
10月中旬以降も最有力と伝える報道が続き、球団がすでにオファーを出したとする報道もある。一方で21日には、球団から就任の打診すらないとする報道も出た。本人や球団が就任について語った事実はなく、交渉の進み具合は明らかになっていない。
松井秀喜氏・川相昌弘コーチ・阿部前監督
松井氏は現在、米大リーグ・ヤンキースのGM付特別アドバイザーを務める。巨人OBの大物として、高橋氏と並んで名前が挙がる一人だ。米国に生活の拠点があり、引き受けるには大きな決断が要るとも報じられている。
川相氏は今季、一軍のディフェンスチーフコーチを務めた。チームの内側を知る現職コーチとして、候補に加わる。
阿部前監督については、来季に向けて球団へ復帰し、要職を用意して迎える予定だと報じられた。ただ、その役職が監督なのかどうかは示されていない。
伊原春樹氏が推す坂本勇人の”兼任監督”案
この顔ぶれに、新しい名前を加えたのが伊原氏だ。21日に公開されたコラムで、伊原氏は次の監督に坂本を推した。
「私は(坂本)勇人しか適任はいないと断言する」
理由として伊原氏は、坂本が原元監督のもとで修羅場をくぐり、監督の仕事を間近で見てきた点を挙げる。若手からもOBからも信頼が厚く、37歳と若いため、うまくいかなくても再び指揮を執る機会があるとも書いた。高橋氏も最初からうまくいったわけではない、という前例にも触れている。
坂本が現役を続けたいなら、兼任監督でもいい。伊原氏はそう提案した。
伊原氏は西武とオリックスで監督を務め、2007年から巨人のヘッドコーチとして3年連続のリーグ優勝に関わった。橋上代行については「よくやったと思う」と評価し、阿部前監督もいずれ現場に戻すべきだとの考えを示している。
巨人で兼任監督が出れば1950年の水原茂以来
選手兼任監督、いわゆるプレーイングマネジャーは、プロ野球でもめったに出てこない。2000年以降では、ヤクルトの古田敦也(2006〜07年)と中日の谷繁元信(2014〜15年)の2人だけだ。巨人では1950年の水原茂が最後とされ、実現すれば70年以上ぶりとなる。
坂本はプロ20年目の今季、67試合で打率.175、5本塁打、19打点に終わった。それでも5月13日の広島戦(福井)で通算300号となるサヨナラ3ランを放ち、9月18日の中日戦(東京ドーム)では長嶋茂雄の通算2471安打を抜いた。今季終了時点の通算2474安打は現役最多で、歴代単独9位に入る。
数字の上では衰えが見え、記録の上では頂点に近づいた1年。伊原氏の案は、そのシーズンを終えた直後に出てきた。ただし、球団や坂本本人がこの案に反応した事実は伝えられていない。
次期監督はいつ決まる?11年ぶり監督不在のドラフトと2015年の前例
新監督の発表日について、球団はまだ何も示していない。
決まっているのは、22日のドラフト会議を監督不在で迎えることだ。21日のスカウト会議後、榑松伸介スカウトディレクター(50)は、くじ引きになった場合は水野編成本部長が引くと説明した。1位候補は12人で、最終的には当日の会議の場で決めるという。ドラフトには監督が出席するのが通例で、監督のいない会議は2015年以来11年ぶりとなる。
その2015年も、似た状況だった。原監督が退任し、巨人は後任として高橋氏と交渉中のまま、10月22日のドラフトに臨んだ。高橋氏は20日に正式なオファーを受け、ドラフト翌日の23日に就任を受け入れる意思を球団首脳に伝えている。
ドラフトの直後に動いた11年前と同じ流れになるのか。現時点では見通せない。
時間がかかるほど、影響は広がる。新しい監督が決まらないと、コーチの顔ぶれも固まらない。打撃コーチの李承燁氏は自ら申し出て退団しており、打線の立て直しを任せる人選も新監督の考え待ちになる。橋上代行の処遇も、コーチとしての残留を求める方針と報じる記事がある一方、残留は不透明とする報道もあり、見方が分かれている。
ドラフトで指名した選手を、誰が育てるのか。10月22日の会議が終われば、球団が次に答えを出すのは監督人事になる。
今オフの巨人では、実松一成バッテリーコーチの今季限りでの退任も明らかになっている。
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[文/構成 by 小川 そら]












































































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