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近藤健介、9・10月度月間MVPで今季3度目 打率.321、7本塁打、出塁率.461

近藤健介、9・10月度月間MVPで今季3度目 打率.321、7本塁打、出塁率.461

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日本野球機構(NPB)は10月20日、9・10月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、パ・リーグ打者部門にソフトバンクの近藤健介外野手(33)が選ばれた。3・4月度、7月度に続く今季3度目の受賞で、通算では6度目。24試合で打率.321、7本塁打、16打点、出塁率.461を記録し、リーグ3連覇を決めたチームの主軸として最後まで打線を支えた。

9・10月は24試合で打率.321、出塁率.461

NPBの発表によると、近藤は9・10月度に24試合へ出場し、81打数26安打で打率.321、7本塁打、16打点をマークした。長打率.630、出塁率.461、21得点はいずれもリーグトップで、7本塁打はリーグ2位タイ、16打点はリーグ4位に入る。

打率だけを見れば、もっと高い数字を残した月もある。それでも長打率と出塁率の両方で首位に立った点が、この2カ月の中身をよく表す。四球で塁に出て、甘い球は長打にする。近藤らしい打撃が数字にそのまま表れた。

安打が出た試合は24試合中17試合で、そのうち7試合が複数安打だった。9月23日の西武戦から10月2日のロッテ戦までは6試合連続で打点を挙げ、レギュラーシーズン最終盤まで調子を落とさなかった。

10月20日、みずほPayPayドーム福岡で会見に臨んだ近藤は、受賞の喜びを口にしつつ「そんなに打ったかなというイメージ」と笑顔を見せた。今季3度目の受賞については「それだけ数字がついてきている証拠」とも話している。

4試合連続の先制弾、中村晃の引退試合で30号

9・10月の近藤を語るうえで外せないのが、9月26日の楽天戦から10月2日のロッテ戦にかけての4試合連続本塁打だ。NPBによると、4本はいずれも先制点となる一発だった。

始まりは9月26日の楽天戦。三回に29号2ランを放つと、翌27日のオリックス戦では一回に30号2ランをたたき込んだ。この日はソフトバンクが12-5で勝ち、試合後には今季限りで現役を退く中村晃内野手(36)の引退セレモニーがあった。

自身初のシーズン30本塁打は、チームの先輩の引退試合で生まれた。近藤は報道陣に、そこで打てたことはうれしかったと明かし、チームが勝って中村をいい姿で送り出せたことを喜んだ。

チームは9月17日、敵地の京セラドーム大阪でオリックスを7-1で破り、すでにリーグ優勝を決めていた。南海時代の1964〜66年以来60年ぶりの3連覇で、1989年の福岡移転後では初めてとなった。優勝を決めるまでの9月前半から、決めた後のシーズン最終盤まで、近藤のバットは止まらなかった。

今季は3・4月、7月に続く受賞 出塁率はリーグ1位

近藤は今季、開幕月の3・4月度にも月間MVPに選ばれている。このときは全26試合に先発出場し、打率.292、6本塁打、19打点、出塁率.425。2024年6月度以来の受賞で、通算4度目だった。4月4日から17日にかけては11試合連続安打を記録し、出場26試合のうち24試合で出塁している。

続く7月度は全22試合に先発し、打率.342、6本塁打、25打点、出塁率.457を記録した。7月22日のオリックス戦では一回から四回まで4イニング連続で安打を放ち、パ・リーグタイ記録に並んでいる。そして9・10月度で6度目となり、同じシーズンに3度選ばれた。

シーズン全体の数字も見ておきたい。NPBの記録では、近藤は139試合に出場して打率.309(リーグ2位)、151安打(同3位)、32本塁打(同3位タイ)、108打点(同2位)を残した。108打点はキャリアハイだ。

本塁打も自己最多を更新した。これまでの最多は、日本ハムからFAでソフトバンクへ移籍した1年目、2023年の26本。今季はそれを6本上回った。プロ15年目のシーズンで通算1500安打にも到達している。

出塁率.431はリーグ1位で、最高出塁率のタイトルを2年ぶり5度目で手にした。首位打者は日本ハムのフランミル・レイエス(.313)で、近藤は2位。本塁打王と打点王は、チームメートの栗原陵矢が40本塁打、118打点で二冠に輝いている。

同時受賞は荘司康誠、髙橋遥人、大山悠輔

同じ日に発表された他部門の受賞者は次のとおりだ。

パ・リーグ投手部門は楽天の荘司康誠投手が初受賞。9・10月度は5試合に先発し、3勝0敗、防御率1.00、41奪三振を記録した。9月16日のロッテ戦では9回125球を投げてプロ初完封。プロ4年目の今季は9勝を挙げ、171奪三振で最多奪三振のタイトルを手にした。

セ・リーグ投手部門は阪神の髙橋遥人投手が選ばれた。5試合で4勝1敗、防御率1.93、32奪三振。3・4月度から5、6月度まで3カ月連続で受賞しており、今季4度目となる。NPBによると、同じ年に4度受賞したのは、セ・リーグでは投手・打者部門を通じて初めてだ。

関連記事:髙橋遥人、9・10月度の月間MVP 同一年4度目の受賞はセ・リーグの投手・打者部門を通じて初

セ・リーグ打者部門は、阪神の大山悠輔内野手が初受賞となった。全26試合に先発出場して打率.330、34安打、5本塁打、17打点。10月1日の巨人戦では、1点を追う九回2死二、三塁から同点打を放っている。

10月24日開幕の日本シリーズ、2年前に敗れたDeNAと再戦

ソフトバンクは2勝のアドバンテージを持って臨んだクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、日本ハムに10月14日から3連勝。16日に3年連続の日本シリーズ進出を決めた。近藤は初戦の四回に適時二塁打を放ち、逆転劇の一角を担っている。

相手はDeNAだ。セ・リーグのCSではファーストステージを2連勝で突破し、ファイナルステージでも阪神に4連勝。6戦全勝で勝ち上がってきた。

両チームは2024年の日本シリーズでも顔を合わせた。このときソフトバンクは2連勝から4連敗し、2勝4敗で日本一を逃した。翌2025年は阪神を4勝1敗で破って日本一になっている。

なぜDeNA戦に特別な思いがあるのか。

答えは2年前の結果にある。近藤は会見で「24年の悔しさがある相手」と語り、その思いはチームのみんなが共有しているとの考えを示した。日本シリーズでは自分たちに流れを持ってこられるプレーをしたいと意気込んでいる。

関連記事:日本シリーズ、DeNA進出でソフトバンクと対戦 第1戦10/24はTBSが地上波中継

第1戦は10月24日に横浜スタジアムで18時30分に始まる。第3〜5戦は10月27〜29日にみずほPayPayドーム福岡で予定されている。9・10月に長打率と出塁率でリーグ首位に立った打撃が、2年越しの再戦でも続くか。今季3度の月間MVPに輝いた近藤が、日本一を懸けた舞台に立つ。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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