庄子雄大、地元・横浜で日本シリーズ第1・2戦へ「やりやすい球場」 横浜高→神奈川大

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ソフトバンクの庄子雄大内野手(24)が、10月24日に横浜スタジアムで開幕するSMBC日本シリーズ2026に臨む。横浜市出身で、横浜高校から神奈川大学へ進んだ生粋の”ハマっ子”だ。10月20日の全体練習後、学生時代から何度もプレーしてきた球場で日本一を争える喜びを口にした。クライマックスシリーズ(CS)ではMVPに選ばれ、勢いを持ったまま地元へ戻る。
第1・2戦は横浜スタジアム、相手はDeNA
日本シリーズはパ・リーグ3連覇のソフトバンクと、セ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAの顔合わせとなった。日本野球機構(NPB)が発表した日程では、第1戦が10月24日(土)18時30分、第2戦が10月25日(日)18時00分に、いずれも横浜スタジアムで始まる。
| 試合 | 日付 | 球場 | 開始時刻 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月24日(土) | 横浜スタジアム | 18:30 |
| 第2戦 | 10月25日(日) | 横浜スタジアム | 18:00 |
| 第3〜5戦 | 10月27日(火)〜29日(木) | みずほPayPayドーム福岡 | 各18:00 |
| 第6戦 | 10月31日(土) | 横浜スタジアム | 18:30 |
| 第7戦 | 11月1日(日) | 横浜スタジアム | 18:00 |
10月26日の移動日を挟んで舞台は福岡へ移り、第6戦以降は再び横浜に戻る日程だ。シリーズが第7戦までもつれれば、全7試合のうち4試合が横浜スタジアムで行われる。チケットの一般発売は10月22日12時から始まる。
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DeNAはレギュラーシーズン3位からCSファーストステージで巨人を、ファイナルステージでリーグ連覇の阪神を破り、2年ぶりに日本シリーズへ進んだ。つまり開幕の2連戦は、ソフトバンクにとって敵地での戦いになる。ところが庄子にとっての横浜スタジアムは、少し意味合いが違う。
横浜で育ち、横浜高・神奈川大でプレー
庄子は2002年10月2日生まれ。横浜市旭区の出身で、小学生で野球を始め、中学時代は中本牧リトルシニアでプレーした。高校は神奈川県横浜市金沢区にある横浜高等学校へ進み、DeNAの度会隆輝とは同じ学年のチームメートだった。ソフトバンクの近藤健介も同校の先輩にあたる。
高校卒業後は地元の神奈川大学に進学し、人間科学部で学びながら硬式野球部で力を伸ばす。大学の発表によると、1年秋の2021年秋季リーグ戦でベストプレーヤー賞を受け、2022年春は外野手として、2023年春・秋と2024年春・秋は遊撃手としてベストナインに選ばれた。2024年春季リーグ戦ではリーグ通算100安打に届き、特別賞も手にしている。最終学年の秋には5季ぶりのリーグ優勝を経験し、本人は「一番の思い出」に挙げた。
プロ入りまで横浜を離れたことはなかった。2024年10月24日のドラフト会議でソフトバンクから2位指名を受けると、50メートル5秒7の俊足を武器に「盗塁王はプロ野球生活の中で絶対にとりたい」と目標を語っている。指名直後には、横浜高の先輩でもある近藤を目標の選手に挙げ、同じチームで一番近くからそのプレーを見られることを喜んだ。
「やりやすい球場」と語る理由
なぜ敵地の横浜スタジアムが心強いのか。
答えは学生時代の記憶にある。高校野球の神奈川大会や大学のリーグ戦で、庄子は何度もこの球場のグラウンドに立った。プロ野球を見に行くといえば横浜スタジアムだったとも明かしており、観客としても選手としても通い慣れた場所だ。
10月20日、チームはみずほPayPayドーム福岡で全体練習を行った。練習後の庄子は、芝やアンツーカー(内野の赤土部分)、フェンスの高さはやり慣れているので心配はないと説明し、横浜スタジアムを「やりやすい球場」と表現した。「日本シリーズという舞台で」、ずっとプレーしてきた球場に立てることについては「喜びは大きい」と続け、地元で試合ができる喜びを隠さなかった。
本人は横浜スタジアムを「第二のホーム」とも表現したと報じられている。もちろん相手チームの本拠地なので、ホームと呼ぶのは違うとすぐに付け加えている。
日本シリーズへの入り方にも余裕がのぞく。CSと比べて「すんなり入れる」と話し、構えは「1試合1試合全力で」と変わらない。
CSでは9番打者として初のMVP
勢いの源は、10月14日から16日にみずほPayPayドーム福岡で行われたCSパ・ファイナルステージだ。庄子は日本ハムとの全3試合に「9番・遊撃」で先発し、11打数5安打、打率4割5分5厘、2打点を記録。9番打者のMVPはCS史上初となった。
第1戦は1点リードの2回、1死満塁のピンチで三遊間を破りそうな打球に横っ飛びで追いつき、同点までで食い止める。4回には同点打も放ち、小久保裕紀監督は試合後「庄子のあのプレーがなければ、あの回の攻撃は止まっていなかったと思います」とこの守備をたたえた。第2戦では三塁打と内野安打で得点の起点となり、第3戦も1点を追う3回に同点の適時打、5回には二塁打で正木智也の逆転2ランにつないだ。チームは3連勝で3年連続の日本シリーズ進出を決め、指揮官は「ラッキーボーイ的な存在」と評した。試合後の優勝記者会見で庄子は打率について「出来すぎかなと、自分でも思っています」と照れくさそうに振り返っている。
レギュラーシーズンの成績も2年目で大きく伸びた。NPBの記録では、プロ1年目の2025年は26試合の出場にとどまったが、2026年は108試合に出て打率2割4分4厘、1本塁打、26打点、22盗塁。守備と足でつかんだ定位置が、短期決戦で花開いた。
横浜高の同期・度会隆輝と日本シリーズで再会
もう一つの楽しみは、横浜高の同期との対戦だ。DeNAの度会隆輝について、庄子は「一緒に日本シリーズで戦えることは、なかなかあることではない。お互いに楽しみながらいい結果がでれば」と話した。
さらに、高校で一緒にやってきた仲間と大舞台に立てるのは自分もうれしいとしたうえで、度会以外の同級生や当時の監督・コーチら、多くの人が見て喜んでくれるだろうとも語っている。横浜高校の関係者にとっては、同じグラウンドで汗を流した2人がプロの頂点を争う姿を見られるシリーズになる。
2年前の2024年の日本シリーズでは、ソフトバンクが2連勝しながら、DeNAが4連勝で巻き返して26年ぶり3度目の日本一に輝いた。決着は11月3日、横浜スタジアムでの第6戦で、スコアは11-2だった。当時神奈川大の4年生だった庄子は、その戦いをテレビで見ていたという。ソフトバンクの先輩たちが口にする「2年前のリベンジ」の舞台に、今度は選手として立つ。
「守備と足を売りにしているので、まずはそこを前面に出していきたい」。CSのMVP受賞後にそう話した24歳は、10月24日、慣れ親しんだ横浜スタジアムのダイヤモンドへ向かう。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]












































































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