楠原悠介・中川舜祐、アジア大会テニス男子ダブルスで決勝へ 準決勝で中国ペアに6-4、0-6、10-6、銀メダル以上が確定し2日に第2シード韓国ペアと対戦

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第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)のテニス男子ダブルス準決勝が10月1日、名古屋市の東山公園テニスセンターであり、楠原悠介(29)=伊予銀行=と中川舜祐(26)=同=の日本ペアが中国のジアン・フミン/ジャン・ティアンフイを6-4、0-6、[10-6]で破った。決勝進出で銀メダル以上が確定。10月2日の決勝では第2シードの韓国ペア、ナム・ジソン/パク・ウィソンと金メダルを争う。
第2セットは0-6、それでも最後の10ポイント勝負で振り切る
立ち上がりは日本ペアのペースだった。第1セットを6-4で先取し、決勝まであと1セットに迫る。だが第2セットは中国ペアに1ゲームも取れず、0-6で落とした。
アジア大会のテニスダブルスは、セットカウント1-1になると第3セットの代わりに10ポイント先取のマッチタイブレークで勝敗を決める。流れを失った直後の一発勝負だったが、楠原と中川は10-6で押し切り、決勝の切符をつかんだ。
この大会のテニスに3位決定戦はなく、準決勝で敗れた2組がそろって銅メダルとなる。日本ペアは9月30日の準々決勝に勝った時点でメダルを確定させており、準決勝の勝利でその色を銀以上に引き上げた。
勝ち上がりも接戦続きだった。初戦となった9月29日の2回戦では、韓国のホン・ソンチャン/クォン・スンウと対戦。第1セットを6-7(6)で落としながら第2セットを7-5で取り返し、マッチタイブレークを10-5で制して逆転勝ちした。準々決勝はカザフスタンのアレクサンダー・シェフチェンコ/ティモフェイ・スカトフに6-3、6-4のストレート勝ち。3試合のうち2試合がマッチタイブレークまでもつれ、どちらも勝ち切っている。
| ラウンド | 日付 | 対戦相手 | スコア(楠原/中川から) | 勝者 |
|---|---|---|---|---|
| 2回戦(初戦) | 9月29日 | ホン・ソンチャン/クォン・スンウ(韓国) | 6-7(6)、7-5、[10-5] | 楠原/中川 |
| 準々決勝 | 9月30日 | A.シェフチェンコ/T.スカトフ(カザフスタン) | 6-3、6-4 | 楠原/中川 |
| 準決勝 | 10月1日 | ジアン・フミン/ジャン・ティアンフイ(中国) | 6-4、0-6、[10-6] | 楠原/中川 |
法政大の先輩後輩、伊予銀行で積み上げたダブルスの白星
2人は法政大学テニス部の先輩と後輩にあたる。岡山市出身の楠原は1997年生まれで、大学卒業後の2020年4月に伊予銀行へ入行した。入行の決め手は2018年の福井国体だった。岡山県代表として伊予銀行と準決勝で対戦し、その試合ぶりが評価されて声がかかったという。大学4年の2019年11月には全日本学生室内選手権のダブルスで準優勝している。苦手なショットがなく、何でもそつなくこなすのが持ち味だと、入行当時に自ら語っている。
中川は2000年生まれで、滋賀県大津市の出身。同じく法政大学から伊予銀行に進み、楠原とペアを組んで国内外を転戦する。
実績が目に見えて伸びたのは2025年だ。国際テニス連盟(ITF)のツアー下部大会でダブルス9勝を挙げ、同年10月の第100回全日本選手権では第1シードとして決勝に進んだ。決勝はマッチタイブレークの末に8-10で敗れ、準優勝に終わる。
競り合いの強さは、この年の白星からも読み取れる。9月に札幌で行われたITF大会の決勝では、日本人ペアを相手に第1セットを3-6で落としながら、タイブレークとマッチタイブレーク(11-9)を続けて取って優勝した。ITFツアーでのペアとしてのタイトルは、この時点で通算12回目だった。
年が明けた2026年1月には、ニューカレドニア・ヌメアで行われたATPチャレンジャー大会で第3シードとして出場し、決勝でオーストラリアのペアを7-5、6-3で下してチャレンジャー初優勝を飾った。1回戦では元世界17位のバーナード・トミックらのペアを、マッチタイブレーク16-14の末に退けている。6度目のチャレンジャー挑戦でつかんだタイトルだった。6月17日に日本テニス協会が発表したアジア大会の代表内定者にも、男子ダブルスとしてこの2人が名を連ねた。発表直前の6月15日付で、楠原のダブルス世界ランキングは275位。日本勢では6番手の位置にいた。代表チームの監督は奈良くるみが務める。
10月2日の決勝、相手は第2シードの韓国ペア
決勝の相手は、第2シードのナム・ジソン/パク・ウィソン。1回戦が不戦勝で、2回戦では日本のフレンド原ジェイ/磯村志に0-6から逆転して6-4、[10-6]で勝った。準々決勝はタイのペアに6-2、6-3。準決勝では台湾のレイ・ホー/スー・ユーシャオを7-6(3)、2-6、[11-9]で振り切った。スー・ユーシャオは前回杭州大会の男子ダブルス金メダリストだ。
ナムとパクは2026年シーズン、ATPチャレンジャー大会で2度の優勝を重ねてきたペアでもある。韓国勢がアジア大会テニスで金メダルを取ったのは、2014年仁川大会男子ダブルスのイム・ヨンギュ/チョン・ヒョンが最後。韓国にとっても12年ぶりの頂点がかかる。
10月2日のテニス競技は午前10時に始まる日程で、男子ダブルス決勝はセンターコートの第1試合、午前11時開始の予定と伝えられている。2回戦では韓国ペアを破った日本ペアと、日本ペアを破った韓国ペア。同じ種目で3度目の日韓対決が、金メダルの懸かる舞台で実現する。
男子ダブルスで日本勢久々の金へ、楠原は混合でもメダル確定
大会の歴代メダリストの記録をたどると、アジア大会のテニス男子ダブルスで日本勢が金メダルを手にしたのは、1974年テヘラン大会の坂井利郎/平井健一が最後とみられる。楠原と中川が勝てば、この種目では半世紀を超えて久しぶりの日本勢の優勝になる。
楠原の10月2日は、男子ダブルスの決勝だけで終わらない。青山修子=安藤証券=と組む混合ダブルスでも第5シードとして勝ち進み、10月1日の準々決勝で香港ペアに7-5、6-2で勝って4強入り。こちらもメダルが確定した。混合ダブルスの準決勝は男子ダブルス決勝と同じ10月2日に組まれており、決勝は大会最終日の10月3日に行われる。
混合ダブルスでは、柴原瑛菜=橋本総業ホールディングス=とフレンド原ジェイの日本ペアもベスト4に残る。2組は準決勝で当たらない組み合わせにあり、そろって勝てば決勝で日本勢同士の対戦になる。
10月2日は男子ダブルスと女子シングルスの決勝が組まれ、自国開催のアジア大会でテニス競技の金メダルが初めて決まる日になる。銀以上を確保した伊予銀行のペアは、ITFツアーで積み上げてきた連係を武器に、第2シードの韓国ペアに挑む。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]








































































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