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上地結衣、アジアパラ車いすテニスで銀メダル 小田凱人は複で金、単も決勝へ

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愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の車いすテニス女子シングルスで、上地結衣(32)=三井住友銀行=は10月21日の準決勝に勝って決勝へ進んだが、22日の決勝で中国の李暁輝に1-6、6-7で敗れ、銀メダルとなった。男子の小田凱人(20)=東海理化=は21日の準々決勝、22日の準決勝をいずれも6-0、6-0で制し、23日の決勝に臨む。22日は荒井大輔と組んだ男子ダブルスで金メダルも手にした。

上地結衣は準決勝で日本勢対決を制し、決勝で李暁輝に敗れる

会場は名古屋市天白区の名古屋市東山公園テニスセンター。大会公式リザルトによると、上地は10月20日の準々決勝が今大会の初戦で、タイのワニタ・インタニンを6-0、6-0で退けた。翌21日の準決勝の相手は日本の高室冴綺。センターコートでの日本勢対決を6-0、6-1で制し、3大会連続となる決勝の舞台に立った。

10月22日の決勝の相手は、中国の李暁輝(27)だった。2026年1月の全豪オープンで女子シングルスを初めて制した選手で、準々決勝で田中愛美、準決勝で大谷桃子と日本勢2人を破って勝ち上がってきた。

試合は序盤から李のペースで進む。上地は第1セットで5ゲームを続けて失い、1-6で落とした。第2セットは1-1から2ゲームを連取されたものの、第5、第6ゲームを取って3-3に追いつく。ここから終盤まで競り合いが続き、6-6でタイブレークへもつれ込んだが、これを2-7で落としてセットカウント0-2。

大会3連覇はならなかった。

シングルスの優勝者に与えられる2028年ロサンゼルス・パラリンピックの出場権も、この大会では手にできなかった。

同じ10月22日には、女子シングルスの3位決定戦も行われ、大谷桃子が高室を6-0、6-1で下して銅メダルを手にしている。日本勢は女子シングルスで銀と銅の2つのメダルを獲得した。

インフルエンザで約10日間の空白、それでも決勝まで1セットも落とさず

上地は大会前から体調面に不安を抱えていた。10月15日に名古屋市内で開かれた日本代表の記者会見では、インフルエンザにかかり「10日間ほどテニスができていなかった」と明かしている。そのうえで「初戦までにしっかりコンディションを整えたい」と話していた。

関連記事:上地結衣、インフルエンザで「10日間ほどテニスができていなかった」 アジアパラ前の会見で明かす

迎えた本番では、準々決勝と準決勝の2試合で失ったゲームはわずか1つ。決勝まで1セットも落とさずに勝ち上がった。

2026年の上地は、四大大会で結果を残してきた。7月11日のウィンブルドン決勝でディーデ・デフロート(オランダ)を6-0、6-0で破って初優勝し、四大大会とパラリンピックのシングルスをすべて制する「生涯ゴールデンスラム」を達成。9月の全米オープンでも優勝し、2連覇を果たしている。

アジアパラ競技大会では、2018年のジャカルタ大会で初めてシングルスを制し、2023年の杭州大会でも金メダルを守っていた。日本で初めて開かれた大会での3連覇は、あと一歩で届かなかった。

小田凱人は3試合連続で相手に1ゲームも与えず決勝へ

男子シングルスの小田は、ここまで相手に1ゲームも渡していない。初戦となった10月20日の2回戦でカザフスタンのイェルダウレト・カディムベルゲノフを6-0、6-0で破ると、21日の準々決勝もマレーシアのモハマド・ユソフに6-0、6-0で勝った。

関連記事:小田凱人、地元愛知のアジアパラで初戦6-0、6-0 1ゲームも与えず準々決勝へ

同じ10月21日には、荒井大輔と組んだ男子ダブルスの準決勝にも勝ち、単複そろって勝ち残った。

10月22日の準決勝は中国の董順江(34)との対戦となった。結果は6-0、6-0。3試合続けて1ゲームも落とさない内容で、2023年の杭州大会に続き2大会連続の決勝進出を決めた。試合が終わると、スタンドの観客は立ち上がって拍手を送っている。

22日は荒井大輔と組んだダブルスで金メダル

小田は10月22日、シングルス準決勝に続いて男子ダブルスの決勝にも出場した。荒井大輔=BNPパリバ=と組み、韓国のハン・ソンボン、イム・ホウォン組に6-0、6-0で勝って金メダルを獲得。今大会の1冠目となった。

ダブルスでは、20日の準々決勝で中国の董順江、ジ・ジェンシュ組を6-2、6-4で破り、21日の準決勝ではマレーシアのペアに6-0、6-2で勝って決勝へ進んでいた。3試合で相手に与えたのは計8ゲームで、決勝は1ゲームも落とさなかった。

小田は2006年5月8日、愛知県一宮市生まれ。9歳で骨肉腫を発症して車いす生活となり、その後車いすテニスを始めた。2024年のパリ・パラリンピックで男子シングルスの金メダルを獲得し、2025年には四大大会とパラリンピックをすべて制する生涯ゴールデンスラムを達成している。

2026年は全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンを続けて制した。だが、1年で四大大会すべてを勝つ年間グランドスラムがかかった9月の全米オープンは、決勝でアルフィー・ヒューエット(英国)に0-6、6-7で敗れている。地元開催のアジアパラは、その悔しさを抱えて迎えた大会だった。

23日は小田の男子シングルス決勝、上地は女子ダブルス決勝へ

大会公式の日程では、男子シングルス決勝は10月23日、センターコートで午後1時以降に予定される。小田の相手は中国のジ・ジェンシュ。ジは2回戦で韓国のイ・ジファンを6-1、6-1、準々決勝で鈴木康平を6-3、6-3で破り、準決勝では荒井と対戦して7-6、7-6で競り勝った。小田とは10月20日の男子ダブルス準々決勝でも顔を合わせ、小田・荒井組がジと董順江の中国ペアを6-2、6-4で下している。準決勝でジに敗れた荒井は、23日に董との男子シングルス3位決定戦に臨む。

同じ23日には、女子ダブルスの決勝も組まれている。上地は大谷桃子と組み、21日の準決勝で韓国ペアを6-1、6-1で破って勝ち上がった。決勝の相手は、シングルスで敗れた李暁輝と王紫瑩の中国ペア。王は2025年のウィンブルドン決勝で上地を6-3、6-3で破って優勝した選手で、今大会のシングルスは準々決勝で高室に敗れていた。中国ペアは準決勝で高室冴綺、田中愛美組を6-3、6-3で破って勝ち上がってきた。高室、田中組は23日、韓国ペアとの3位決定戦に回る。上地にとっては、シングルスの雪辱をかけた一戦になる。

一宮市で育った20歳が、地元愛知のセンターコートで単複2冠に挑む。

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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