渡邉勇太朗が右肘クリーニング術、実戦復帰まで4カ月の見込み 西武は育成・野田海人も手術

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埼玉西武ライオンズは10月21日、今季の開幕投手を務めた渡邉勇太朗投手(26)が右肘の関節鏡視下クリーニング術を受けたと発表した。手術は10月20日、東京都内の病院で行われ、実戦復帰まで4カ月を要する見込みだ。同じ日の発表で、育成選手の野田海人捕手(21)も10月19日に右肘を手術したことが明らかになった。
開幕投手の渡邉が10月20日に手術、復帰まで4カ月
球団の発表によると、渡邉が受けたのは「右肘関節鏡視下クリーニング術」で、目的は「コンディション面の改善」とされた。執刀医や病院名は公表されていない。今後の見通しについて、球団は「実戦復帰まで4ヵ月を要する見込み」と説明している。
関節鏡視下クリーニング術は、肘に小さな穴を開けて関節鏡と呼ばれる細いカメラを入れ、関節の中にできた骨のとげや、はがれた軟骨のかけらなどを取り除く手術を指す。大きく切開しない手術だが、渡邉の肘から具体的に何を取り除いたのかまでは、球団は明らかにしていない。
単純に数えると、手術日から4カ月後は2027年2月20日ごろにあたる。報道によると、渡邉は来春のペナントレース開幕に照準を合わせてリハビリを進める。来季の開幕に間に合わせるために手術を選んだと伝えられた。
西武では今年3月にも、同じ術式の手術があった。山田陽翔投手が3月9日に神奈川県内の病院で右肘関節鏡視下クリーニング術を受け、球団は3月16日の発表で、このときも目的を「コンディションの改善」、実戦復帰までを「4ヵ月」の見込みとしていた。術式も見込みの期間も、渡邉と同じだ。
9月11日のオリックス戦で緊急降板、診断は右肘関節炎
異変が起きたのは9月11日、京セラドーム大阪でのオリックス戦だった。渡邉は3回まで走者を出しながらも無失点でしのぎ、1点リードのまま4回を迎えた。ところが1死二、三塁からオリックスの渡部に左前への2点適時打を浴びて逆転を許す。2死二塁となり、来田に2球を投げたところでトレーナーがマウンドへ駆け寄り、そのままベンチへ下がった。
記録は3回2/3。試合は西武が4-5で敗れた。
西口文也監督は試合後、「大丈夫かどうかは分かんないけども、1回抹消する」と話し、渡邉は翌12日に出場選手登録を外れた。球団は9月13日、診断名を「右肘関節炎」と発表している。この時点では、2週間程度での実戦復帰を目指すとされていた。
しかし、その後も一軍のマウンドには戻れなかった。チームは10月10日から本拠地ベルーナドームで北海道日本ハムファイターズとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに臨み、初戦を3-2で取りながら、第2戦を0-1、第3戦を1-4で落として1勝2敗で敗退した。渡邉はこのCSにも登板していない。
出場選手登録を外れた9月12日から手術日の10月20日までは38日。「2週間程度」とされた見通しは、最終的に手術と4カ月のリハビリへ変わった。
8年目で初の開幕投手、今季は20試合で5勝7敗
渡邉は埼玉県出身で、浦和学院高からドラフト2位で入団した。身長191cmの右腕は、地元球団で8年目を迎えた今季、初めて開幕投手を任された。
3月27日、ZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテマリーンズとの開幕戦は1-3で敗れ、渡邉が敗戦投手になった。その後は先発として登板を重ね、9月11日までに20試合に投げた。
印象に残る1試合は6月3日、甲子園での阪神タイガースとの交流戦だった。7回を2安打無失点、6三振を奪う112球の力投で、チームは3-2で逃げ切り、渡邉に3勝目がついた。甲子園での登板は2年ぶりだった。
今季の成績は5勝7敗、防御率3.61。127回を投げて99奪三振、与四球40だった。被安打は112、被本塁打は10。勝ち星は伸びなかったものの、三振は前年の81を上回るキャリア最多の99を奪い、自責点51で防御率を3点台にまとめた。
ここまでの道のりは平たんではなかった。一軍デビューを果たした2021年は17試合で4勝4敗。ところが2022年は3試合、2023年は2試合の登板にとどまった。2024年に14試合で3勝を挙げて再び一軍に定着すると、2025年に一気に数字を伸ばす。
2025年は23試合に登板し、プロ初の完封を含む7勝9敗、防御率2.69。勝ち星、投球回134回ともにキャリア最多だった。プロ通算では79試合で21勝25敗、防御率3.11となっている。
開幕投手として迎えたシーズンは、9月11日のオリックス戦が最後の一軍登板になった。
育成の野田海人は尺骨神経の手術も
同時に発表された野田は、九州国際大付属高から2022年のドラフト3位で入団した捕手だ。球団の発表によると、手術日は10月19日で、場所は神奈川県内の病院。受けたのは「右肘関節鏡視下クリーニング術」と「尺骨神経前方移行術」の2つで、渡邉と同じく実戦復帰まで4カ月を要する見込みとなった。
尺骨神経前方移行術は、肘の内側を通る尺骨神経を前側へ移し、腕を曲げ伸ばしするたびに神経が引っ張られたり圧迫されたりする負担を減らす手術だ。一般に、肘の内側の痛みや小指・薬指のしびれへの対策として行われる。
野田のプロ生活は、けがとの闘いが続く。入団2年目の2024年10月に両膝の脛骨粗面骨片切除術を受け、同年11月25日に育成選手として再契約した。年俸は推定650万円で、支配下時代と同額だった。現在の背番号は3桁の113だ。今季はファーム公式戦35試合に出場し、打率.292、26安打、5打点を記録していた。打撃では結果を出しながら、支配下への復帰を目指すなかで、今度は右肘にメスを入れる。
捕手にとって肘は、二塁への送球や投手への返球で一日に何十回と使う場所だ。見込みどおりなら、手術日から4カ月後の2027年2月19日ごろには実戦に戻れる計算だ。21歳の捕手にとって、まずは肘を治しきることが来季への第一歩になる。
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来季の先発陣、渡邉の復帰時期がカギに
西武の来季の先発陣は、まだ見通しが立ちにくい。高橋光成と平良海馬にはメジャー挑戦の報道があり、2年続けて100回以上を投げた渡邉の存在は大きい。
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4カ月という見込みどおりに進めば、2月20日ごろには実戦に戻れる計算になる。春季キャンプからオープン戦へと進む時期に、どこまで状態を上げられるのか。
来季、再び開幕のマウンドを目指す戦いは、リハビリから始まる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]














































































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