大の里、金沢巡業で地元に凱旋 約5900人の前で「久々に優勝して帰ってきて良かったです」

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大相撲の秋巡業「金沢場所」がきのう12日、石川県金沢市で開かれ、約5900人が詰めかけた。9月の秋場所で1年ぶり6度目の優勝を果たした横綱・大の里(26)=二所ノ関=は、石川県河北郡津幡町の出身。地元ファンの前で「久々に優勝して帰ってきて良かったです」と喜びを口にし、締めくくりの横綱対決では豊昇龍を破った。
優勝後初めての地元巡業、子どもたちに胸を出す
金沢場所はきのう12日、金沢市内で行われた。テレビ金沢と北國新聞によると、来場者は約5900人。北陸放送によると、今年から会場が変わって広さはおよそ2倍になり、開場30分前にはすでに長い列ができていた。スポーツニッポンによると、開場は通常より30分早い午前8時半に繰り上げられている。
お目当ては、もちろん大の里だった。会場入りすると大きな歓声が上がり、公開稽古では土俵で四股を踏んで汗を流す。相撲を取る稽古はせず、ぶつかり稽古で藤凌駕と大関・霧島に胸を出した。
ちびっ子相撲にも姿を見せ、地元の子どもたちの当たりを受け止めた。子どもを抱き上げたり、サインに快く応じたりする場面もあり、会場には笑顔が広がる。
締めくくりは横綱同士の一番だった。石川テレビによると、大の里は豊昇龍を寄り切りで破り、地元の土俵で白星を挙げた。同局の取材に応じたファンは大の里を「石川の誇り」と呼び、祝福の言葉を贈りたいと話している。
4月の小松巡業は「複雑な思い」だった
大の里が石川県内の巡業に来るのは、4月の小松巡業以来だ。このときは、胸を張って帰れる状況ではなかった。
昨年11月の九州場所で左肩を痛め、その後は優勝から遠ざかる。横綱として1年近く賜杯に届かない日々が続いた。転機は9月の秋場所。12勝3敗で並んだ大関・安青錦との千秋楽の相星決戦を突き出しで制し、6場所ぶり6度目の優勝を決めた。
大の里本人も、半年前との違いをはっきり口にしている。スポーツニッポンの取材にこう答えた。
「4月の小松巡業はいい形では帰ってこれなかった。成績も伴ってなかったし複雑な思いだった。久々に優勝して帰ってきて良かったです」
会場では、多くのファンから祝福の言葉をかけられたという。
「おめでとうと声をかけてもらった。地元の応援が一番力になるんで大きいですね」
テレビ金沢には「久々に温かい声援をもらってうれしいですね」とも語っている。
津幡町から横綱へ、地元が見守ってきた歩み
大の里は2000年6月7日生まれで、本名は中村泰輝。石川県河北郡津幡町で育ち、小学生時代は地元の津幡少年相撲教室で相撲を学んだ。中学から新潟県へ相撲留学し、日本体育大学を経て角界入りしている。
2025年夏場所後に第75代横綱へ昇進すると、同年6月29日には津幡町で昇進祝賀パレードが開かれた。デイリースポーツによると、沿道には約3万7000人が集まり、町を挙げて新横綱を祝った。
横綱昇進までの歩みは『報道写真集 第75代横綱 大の里』にまとめられている。
地元の熱は、今回の巡業でも変わらなかった。北國新聞によると、すり鉢状の客席にはしこ名入りのタオルが並び、国技館のような雰囲気だったという。
金沢場所には、ほかの郷土力士も顔をそろえた。金沢市出身の十両・炎鵬と七尾市出身の輝は、入り口で来場者と握手して出迎えている。炎鵬は関取として故郷の巡業に戻ってきた。
13日はかほく市、11月の九州場所へ
秋巡業は13日、かほく市でも開かれる。大の里の実家がある津幡町の隣の市で、2日続けての地元巡業となる。
大の里は今後の巡業について、スポーツニッポンにこう語った。
「巡業も残り2週間あるのでしっかり準備していきたい。15日間応援していただいたので、この先もいい報告ができるように頑張っていきたい」
秋場所の翌日の会見では「13勝、14勝、15戦全勝してこそ強い横綱。そこに向けてしっかり稽古していく」と話していた。九州場所は11月8日、福岡国際センターで初日を迎える。左肩の不安を乗り越えて賜杯を取り戻した横綱が、次は地元の声援を背に連覇を狙う。
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[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]













































































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