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杉本真滉、巨人から指名あいさつ 智辯学園高等学校からの巨人指名は岡本和真以来12年ぶり

杉本真滉、巨人から指名あいさつ 智辯学園高等学校からの巨人指名は岡本和真以来12年ぶり

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10月22日のプロ野球ドラフト会議で巨人から4位指名を受けた智辯学園高等学校(奈良県五條市)の杉本真滉投手(18)が、10月29日に同校で球団から指名あいさつを受けた。同校から巨人の指名は、2014年ドラフト1位の岡本和真以来12年ぶり。今春のセンバツで準優勝したチームのエース左腕は、「1年目から早く活躍できるように頑張りたい」と語った。

榑松スカウトディレクターらが五條市の智辯学園高等学校を訪問

あいさつに訪れたのは、巨人の榑松伸介スカウトディレクターと担当の柳舘スカウトの2人だった。智辯学園高等学校は奈良県五條市野原中にある中高一貫の私立校で、杉本は1年生のときから硬式野球部で投げてきた。

柳舘スカウトからは、松井秀喜監督のサインが入ったドラフト会議のIDカードが手渡された。松井監督の就任はドラフト翌日のことで、杉本は就任会見もチェックしていたという。新監督については「すごい方が監督に就任される」と話し、その期待に応えられる選手になりたいと続けた。

足を運んだスカウトへの思いも口にした。「遠いところまで足を運んでいただいたので、その気持ちに応えられるように1年目から早く活躍できるように頑張りたい」。プロでの最初の目標は1軍に早く上がることで、1年目、2年目から1軍に定着したいと話している。

その先の目標は、「球界を代表する」存在になることだ。ドラフト当日には、シーズン20勝を目標に挙げていた。指名あいさつの席でも、勝てる投手になりたいとして、最多勝を長い目で目指したいと話している。

担当の柳舘スカウトは、推薦の理由に「体の強さ、ストレートの強さ」を挙げ、スライダーのキレと打者に向かっていく気持ちも評価した。報道によると、独特なスライダーを「宮城投手のよう」と評したうえで、2019年のドラフトで同じ4位指名を受けて入団し、高卒7年目の今季に2桁勝利を挙げた井上温大投手のような成長曲線を描いてほしいと期待を寄せた。今の時代には多くない「先発完投」の投手像も、本人が目指し、球団も期待するところだという。

体づくりの面でも心配は少ない。好物はすしで、年末に帰省した際、100貫近くを平らげたことがある。お気に入りのネタはサーモン。柳舘スカウトは下半身の強さに触れ、よく食べられる選手は成長しやすいと話した。杉本本人は「メンタルは強い方」と話し、観客の多い舞台で投げるのが好きだと人気球団からの指名を喜んだ。

関連記事:平田玲翔、大分商業高校で巨人2位の指名あいさつ 松井秀喜新監督の直筆サイン入りドラフト会議のパス

岡本和真以来12年ぶり、数え方を確かめる

日本野球機構(NPB)が公開しているドラフト会議の選択選手一覧で、巨人が智辯学園高等学校から直接指名した選手をさかのぼると、2014年の1位・岡本和真内野手に行き着く。2015年から2025年までの11回のドラフトでは、育成選手選択会議を含めて同校の名前は巨人の一覧に出てこない。2014年から2026年まで、ちょうど12年の空白だった。

岡本は智辯学園高等学校から2014年のドラフト1位で巨人に入団し、主軸として長く打線を引っ張った。2026年からはメジャーリーグのブルージェイズでプレーしている。

杉本はその先輩について、報道によると、岡本は球団を代表するような選手になっていたとして、自分も負けずにそういう選手になりたいと語った。

関連記事:岡本和真、5月5戦5発で今季10号 ブルージェイズ移籍1年目で日本人ルーキー2桁本塁打11人目、奈良出身右の主砲のプロフィール

同校はプロ野球に多くの選手を送り出してきた。とりわけ阪神には前川右京、村上頌樹、伊原陵人のOB3人が在籍する。杉本は「先輩がたくさんいる」と話し、負けずに自分らしさを出していきたいと続けた。打者の前川とは対戦してみたいといい、持ち味のまっすぐで抑えたいと意気込んだ。

最速149キロ左腕、センバツ全5試合に登板して準優勝

杉本は2008年7月8日生まれ、兵庫県明石市出身。身長177センチの左投げ左打ちで、鳥羽小学校1年のときに軟式の枝吉パワーズで野球を始めた。野々池中学校時代は硬式の神戸中央シニアで全国大会を経験している。

智辯学園高等学校では1年夏の甲子園で登板し、在学中に甲子園へ2度出場した。最速149キロの直球と切れ味のあるスライダーが武器で、チェンジアップやカーブも投げる。2年秋は奈良県大会で優勝し、近畿大会で準優勝。秋の公式戦は47回2/3を投げて68三振を奪い、防御率1.13だった。1イニングに1個を大きく上回るペースで三振を積み上げた計算になる。

3年春は、2026年3月の第98回選抜高等学校野球大会に出場した。背番号1を背負った杉本は、チームの全5試合に登板している。

回戦対戦相手スコア(勝者)
1回戦花巻東(岩手)4-0(智辯学園)
2回戦神村学園(鹿児島)2-1・延長10回タイブレーク(智辯学園)
準々決勝花咲徳栄(埼玉)12-8(智辯学園)
準決勝中京大中京(愛知)2-1(智辯学園)
決勝大阪桐蔭(大阪)3-7(大阪桐蔭)

初戦は昨秋の東北王者・花巻東を相手に完封し、4-0で白星発進。2回戦の神村学園戦はタイブレークにもつれ込み、2-1で競り勝った。準決勝の中京大中京戦も2-1と、接戦を投手陣で拾う戦いが続く。

3月31日の決勝は大阪桐蔭に3-7で敗れた。3-3で迎えた7回に4点を奪われ、10年ぶりの頂点には届かなかった。それでも報道によると、大会を通じて42回を投げ、防御率1.71の数字を残している。

夏は奈良大会の3回戦で敗退し、甲子園には戻れなかった。だが、9月に台北で開かれた第14回BFA U18アジア選手権では侍ジャパンU-18代表に選ばれ、9月13日の決勝・韓国戦で先発を任された。日本は0-2で敗れ、準優勝に終わった。

上位4人を高校生で固めた巨人、杉本の立ち位置

巨人は2026年のドラフトで、支配下の1位から4位までをすべて高校生で指名した。1位は横浜高校の織田翔希投手、2位は大分商業高校の平田玲翔投手、3位は横浜高校の池田聖摩内野手、そして4位が杉本だ。上位4人を高校生で並べたのは2008年以来となる。

1位の織田とは、この夏のU-18代表で一緒に戦った間柄。米球界挑戦を表明しながら指名を受けた織田について、杉本は、どちらの道に進むかは本人次第で、どちらでも応援すると話した。もし一緒にプレーすることになれば、同じ投手として切磋琢磨したいという。

関連記事:巨人、ドラフト1〜4位を高校生で指名は2008年以来 2位平田玲翔・4位杉本真滉の抱負

センバツで5試合すべてに登板したタフさと、U-18代表で韓国との決勝を任された経験。高校3年間で積み上げたものを手に、杉本は次の舞台へ向かう。12年前に同じ五條市の学校から巨人へ進んだ岡本の背中を追い、松井新監督のもとでプロの一歩を踏み出す。

[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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