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茂木栄五郎が戦力外通告、現役続行の意思 桐蔭学園高から早大、楽天とヤクルトでの経歴

茂木栄五郎が戦力外通告、現役続行の意思 桐蔭学園高から早大、楽天とヤクルトでの経歴

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東京ヤクルトスワローズは10月26日、茂木栄五郎内野手(32)に来季の契約を結ばないと通告したと発表した。2024年オフに楽天から国内FA権を行使して加入し、2年目の今季は24試合の出場にとどまった。茂木は同日、東京・北青山の球団事務所で取材に応じ、「体が動く限りはプレーを続けたい」と現役続行の意思を示している。

ヤクルトが10月26日に3選手へ通告、背番号8の茂木も

球団は公式サイトで「来季の契約について」と題し、10月26日に3選手へ来季の契約を行わない旨を通告したと発表した。対象は背番号45の小澤怜史投手、背番号8の茂木栄五郎内野手、背番号50の北村恵吾内野手。ヤクルトは10月22日のドラフト会議で支配下選手7人を指名しており、その4日後の通告だった。

茂木の2026年の1軍成績は24試合で31打数7安打、打率2割2分6厘、本塁打なし、2打点。前年7月に左ひざ半月板の手術を受け、今季は4月末に1軍へ戻った。だが7月以降は2軍で過ごす期間が長くなり、出番は増えなかった。球団公式サイトの試合別成績を見ると、1軍の試合への出場は4月28日の阪神戦から始まり、6月14日のソフトバンク戦の後は10月8日の阪神戦まで途切れている。若手の台頭も重なり、FA加入から2年での退団が決まった。

プロ11年間の通算成績は858試合で打率2割6分9厘、80本塁打、309打点(NPB公式記録、2026年シーズン終了時)。789本の安打を積み上げた左打者だ。

「体が動く限りはプレーを続けたい」球団事務所で語ったこと

通告を受けた10月26日、茂木は北青山の球団事務所で報道陣の取材に応じた。最初に口にしたのは驚きと感謝だった。

「少しびっくりはしたんですけど、なかなか結果も出てなかったですし」。そう切り出すと、ヤクルトに獲得してもらったこと、ファンに応援してもらったこと、監督やコーチ、選手との出会いが自分の中で大きかったことを挙げ、「本当に感謝しかないです」と続けた。そのうえで「体が動く限りはプレーを続けたいと思っているので、まだ野球は続けたいなと思っています」と、来季以降もプレーを望む考えを明かした。

ファンの応援についても語った。楽天時代から続く「もぎ、もぎ、もぎえいごろう」のコールは、ヤクルトのファンにも引き継がれ、今季の交流戦では古巣・楽天の本拠地でも響いた。茂木は「イーグルスの時もすごくうれしかったんですけど、それを引き継いでヤクルトでやってくださったっていうのは、本当にうれしかったです」と語り、楽天戦については「応援していいのかわからない中で応援してくださって、あのときの雰囲気は本当に忘れられないですね」と明かした。

移籍先や今後の進路は、10月27日時点で決まっていない。

東京都出身、桐蔭学園高等学校から早稲田大学へ

茂木は1994年2月14日生まれ、東京都出身。右投げ左打ちで、身長173センチ、体重78キロの内野手だ。神奈川県の桐蔭学園高等学校を卒業し、早稲田大学に進んだ。早稲田大学の広報誌によると、早慶戦に憧れての進学だったという。

大学では文化構想学部に在籍した。4年生の2015年春、早稲田大学は東京六大学野球春季リーグ戦で完全優勝し、6季ぶり44回目の優勝を果たす。茂木は三塁手としてベストナインに選ばれた。チームは同じ年の全日本大学野球選手権でも優勝し、大学日本一に立った。東京六大学リーグでの通算成績は79試合で打率3割7厘、10本塁打、58打点。

その年の秋、2015年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから3位指名を受けた。長打も打てる鋭いスイングを持ち味に、プロの世界へ進む。

楽天での9年間、新人の年から規定打席に到達

プロ1年目の2016年、茂木はいきなり117試合に出場した。打率2割7分8厘、7本塁打、40打点で、新人ながら規定打席に到達し、1年目から主力の一人として起用された。

2年目の2017年は103試合で打率2割9分6厘、自己最多となる17本塁打を記録する。2019年には自己最多の141試合に出場し、160安打、打率2割8分2厘、13本塁打、55打点を残した。1年目から4年連続で100試合以上に出場し、楽天の内野のレギュラーとして長く起用された。

試合数が120試合に減った2020年は、73試合で打率3割1厘をマーク。2021年も120試合に出て14本塁打を放った。

ただ、その後は故障や打撃不振に苦しむ。2023年は8試合、2024年は主に代打で46試合の出場だった。楽天での9年間の通算は781試合で75本塁打。打率は2割7分1厘だった。

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年度球団試合打率本塁打打点
2016楽天117.278740
2017楽天103.2961747
2018楽天100.247724
2019楽天141.2821355
2020楽天73.301733
2021楽天120.2591453
2022楽天73.223930
2023楽天8.08301
2024楽天46.26518
2025ヤクルト53.240516
2026ヤクルト24.22602
通算858.26980309

出典はNPB公式の個人年度別成績(2026年シーズン終了時)。

FA権を行使してヤクルトへ、2年間で77試合

転機は2024年オフに訪れた。茂木は国内FA権を行使し、ヤクルトへの移籍を決める。2024年12月10日には入団会見を行い、背番号は8に決まった。球団の公式サイトを通じて「来年は活躍した姿を見せて、優勝に貢献できたらと思っています」と意気込みを語った。早稲田大学時代からなじみのある明治神宮野球場が新しい本拠地になった。

FA移籍に伴い、楽天は2025年1月8日、人的補償としてヤクルトから小森航大郎内野手を獲得したと発表している。

移籍1年目の2025年は開幕から先発メンバーに名を連ね、村上宗隆の不在時には三塁も守った。ところが7月に左ひざ半月板の手術を受けて戦線を離れ、53試合で打率2割4分、5本塁打、16打点に終わる。復活を期した2026年も24試合の出場にとどまり、ヤクルトでの2年間は計77試合だった。

戦力外通告と自由契約は別の手続き

ここで言葉を整理しておく。戦力外通告は、球団が選手に「来季の契約を結ばない」と伝えることを指す。ヤクルトの発表もこの通告で、10月27日時点で茂木がNPBから自由契約選手として公示されたことは確認できない。

自由契約は、NPBの公示を経て選手がどの球団とも契約できる立場になる手続きを指す。通告を受けた選手は、こうした手続きを経て他球団との交渉に臨むことになる。

32歳の茂木はプロ11年で858試合に出場し、楽天では内野のレギュラーを長く務めた。現役続行を望む本人の言葉どおり、次の所属先を探す日々が始まる。楽天とヤクルトの両方のファンに歌われたあのコールが、また別の球場で聞けるかどうか。茂木の進路が決まるのは、これからだ。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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