茶野篤政、西武が戦力外通告 中京学院大中京高、名古屋商科大、四国IL徳島を経た経歴

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埼玉西武ライオンズは10月26日、茶野篤政外野手(27)ら7選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。茶野は2025年12月の現役ドラフトでオリックス・バファローズから移籍し、今季は1軍16試合で打率.143。育成選手として入団した1年目に開幕スタメンをつかんだ外野手が、西武在籍1年で区切りを迎えた。
西武が7選手に「来季の契約を結ばない」と通告
球団は10月26日、公式サイトに「来季の選手契約についてのお知らせ」を出した。対象は糸川亮太投手、青山美夏人投手、佐々木健投手、牧野翔矢捕手、茶野篤政外野手、古川雄大外野手、林冠臣外野手の7人。報道によると、西武が今オフに支配下選手へ戦力外を通告したのは、これが初めてだった。
ここで言葉を整理しておく。いわゆる「戦力外通告」は、球団が選手に来季の契約を結ばないと伝えることを指す。一方の「自由契約」は、NPB(日本野球機構)の公示で手続きが済み、どの球団とも契約できる立場になることだ。各球団は来季も契約を保留する選手の名簿をNPBに出し、そこに載らなかった選手が自由契約選手として公示される流れになる。10月27日時点で、NPB公式サイトの西武の選手一覧に茶野の自由契約の記載はまだない。
育成選手契約の打診についても、球団の発表文には書かれていない。10月26日の各社の報道でも、茶野に育成契約が打診される見通しだとは伝えられておらず、今後の進路は公表されていない。
古巣のオリックスも同じ10月26日、5投手に来季の支配下選手契約を結ばないと通告した。
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「開幕戦が一番印象に残っています」茶野のコメント
茶野は球団を通じてコメントを出した。移籍が決まったときは「どのような環境なのだろうと思っていました」と明かし、「選手もスタッフの皆さんも温かく迎え入れてくださいました」と感謝を口にしている。「最初から皆さんが優しく声をかけてくださり、本当にありがたかったです」とも続け、1年間を「とても良い経験をさせていただきました」と表した。
印象に残る試合には、オリックス時代を含めて、開幕スタメンで起用された試合を挙げた。「そこから自分のプロ野球人生がスタートしたので、その開幕戦が一番印象に残っています」。最後はファンに向けて「1年間という短い間でしたが、たくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました」と結んだ。
その開幕戦は2023年3月31日、ベルーナドームでの西武戦だった。スタンドには2万7465人が詰めかけていた。8番・右翼で先発した茶野は、3回の第1打席で三塁への内野安打を放ち、プロ初安打をマーク。試合中に盗塁も1つ決めた。オリックスは延長10回に宗佑磨のソロ本塁打で3対2と勝ち越し、開幕戦を白星で飾っている。試合時間は3時間23分。プロとしての第一歩を記したのは、のちに本拠地となる球場だった。
滋賀県出身、中京学院大中京高から独立リーグを経たプロ入り
茶野は1999年8月4日生まれ、滋賀県出身の右投げ左打ちだ。高校は岐阜県瑞浪市の中京学院大学附属中京高等学校(現・中京高等学校)に進んだが、強豪の中でレギュラーにはなれなかった。
大学は名古屋商科大学で、1年生から定位置をつかむ。それでも卒業後の進路はなかなか決まらず、四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスの入団テストを受けた。徳島では2022年にリーグの首位打者となり、同年秋のドラフト会議でオリックスから育成選手ドラフト4位で指名される。
高校で控え、大学からは独立リーグへ。遠回りに見える道のりだった。
だが、プロ1年目の春に流れは大きく変わる。オープン戦で結果を残した茶野は、2023年3月24日に支配下選手登録を勝ち取り、背番号は033から61に変わった。報道によると、育成ドラフトで入団した1年目の選手が開幕スタメンに名を連ねたのは、プロ野球で初めてだった。
1軍は通算126試合、年度別の成績
NPBの公式記録で、1軍の年度別成績は次のとおりだ。
| 年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | オリックス | 91 | 312 | 74 | 1 | 23 | 7 | .237 |
| 2024 | オリックス | 16 | 52 | 14 | 0 | 6 | 5 | .269 |
| 2025 | オリックス | 3 | 12 | 2 | 0 | 0 | 0 | .167 |
| 2026 | 西武 | 16 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | .143 |
| 通算 | ― | 126 | 383 | 91 | 1 | 29 | 12 | .238 |
1年目の91試合が、通算の7割を占める。
その2023年、茶野は開幕からまもなく1番打者を任されるようになった。6月1日に京セラドーム大阪であった広島戦では2番・右翼で先発し、8回に右翼席へプロ初本塁打となる満塁弾をたたき込む。この日は5打数3安打6打点。通算でただ1本の本塁打が、このグランドスラムだった。
2年目以降は1軍の出場機会が減っていく。2024年は16試合、2025年はわずか3試合だった。
一方で、2軍では結果を出し続けた。2024年はウエスタン・リーグで91試合に出て打率.268、16盗塁。2025年は116試合で101安打、28盗塁をマークし、どちらもチームで最も多い数字だった。
その年の12月9日、現役ドラフトで西武への移籍が決まり、西武からは平沼翔太がオリックスへ移った。現役ドラフトは、所属球団で出場機会に恵まれない選手に新しい環境を用意するため、2022年から始まった制度だ。各球団が候補の選手を出し合い、ほかの球団の選手を指名して迎え入れる。2024年と2025年の1軍出場が合わせて19試合にとどまっていた茶野にとっては、出場機会を広げる好機だった。12月12日に入団会見を開き、背番号は31に決まっている。
ところが、新天地でも1軍の壁は高かった。2026年の1軍は16試合に出たものの、打席は8つにとどまり、安打は1本、得点は2だった。2軍ではイースタン・リーグで48試合に出場し、打率.267、1本塁打、13打点を残した。
7人の中の茶野、そしてこれから
同じ日に通告を受けた7人のうち、外野手は茶野、古川雄大、林冠臣の3人だった。古川は高校から入団して4年目、林は2年目。他球団から移ってきた選手は、7人の中で茶野だけだった。球団の発表文に並んだコメントでは、牧野が「8年間」、糸川が「3年間」と在籍の年月を振り返っており、茶野の「1年間」はその中で最も短い。
27歳の茶野にとって、プロの4シーズンは「育成ドラフトで入団した1年目の選手として初の開幕スタメン」という記録から始まった。2025年の2軍では、チームで最も多い安打と盗塁を積み上げていた。現役を続けるのか、別の道を選ぶのか、本人の意向はまだ伝えられていない。
西武での1年を「とても良い経験」と表した外野手が、次にどのユニホームを着るのか。答えは、これからの決断に委ねられる。
[文/構成 by MediaDogs編集部]










































































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