松本晴、日本シリーズ第3戦で初先発へ 今季12勝の経歴とDeNA東克樹との投げ合い

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ソフトバンクの松本晴(25)が、10月27日にみずほPayPayドーム福岡で行われるSMBC日本シリーズ2026第3戦に先発する。NPBが10月26日に発表した予告先発で、DeNAは東克樹(30)。松本晴は今季12勝3敗、防御率2.66の4年目左腕で、日本シリーズの先発は初めてになる。ソフトバンクは2連勝中で、勝てば日本一に王手がかかる。
第3戦の予告先発は松本晴と東克樹
NPBの発表によると、第3戦は10月27日18時開始。舞台はシリーズの第3戦から第5戦を開催するソフトバンクの本拠地、みずほPayPayドーム福岡に移る。予告先発はソフトバンクが松本晴、DeNAが東克樹で、どちらも左腕だ。
ソフトバンクは横浜スタジアムでの第1戦を延長11回の3対1、第2戦を延長10回の4対3で取り、2連勝で福岡に戻ってきた。第3戦と第4戦にも勝てば、シリーズ4連勝で2年連続の日本一が決まる。
関連記事:日本シリーズ、ソフトバンクが延長10回でDeNAに2連勝 2024年と同じ2連勝スタートで第3戦は27日
松本晴にとっては、今年のポストシーズン初登板でもある。最後の登板はレギュラーシーズンの10月3日、ZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦で、8回を5安打1失点に抑えた(勝敗はつかず)。報道によると、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージでは第4戦の先発に回る予定だったが、チームが3連勝で勝ち抜いたため出番はなかった。その後は実戦形式の打撃練習や3軍戦で調整を続け、10月26日はキャッチボールなどで汗を流している。
登板を前に、松本晴は球団を通じてコメントを出した。「この日本シリーズに向けていい準備ができました。相手のベイスターズ打線は非常に強力だと思いますが、だからといって逃げる必要はない」と話し、続けて「自分のボールを信じてストライクゾーンで勝負していきたい。この大きな舞台で感じるプレッシャーはありますが、自分のやるべきことは変わらないので行けるところまで全力で勝負するだけです」と意気込んだ。
樟南高等学校から亜細亜大学、ドラフト5位で入団
松本晴は2001年2月24日生まれ、大阪府出身の左投げ左打ち。鹿児島市の樟南高等学校を卒業後、亜細亜大学へ進み、2022年のドラフト会議でソフトバンクから5位指名を受けた。入団は2023年で、今季がプロ4年目にあたる。
入団当初の直球は140キロ前後が平均で、どちらかといえば技巧派の投手だった。ルーキーイヤーの2023年は1軍で3試合に登板し、0勝1敗、防御率7.11。NPBのコラムによると、本人はこのとき「このストレートじゃ通用しないと感じました。球速を上げなきゃいけない」と150キロを目標に定め、オフには米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で投球の動作解析に触れたという。
2年目の2024年は開幕直後のけがで復帰まで3か月かかったが、4軍戦で150.4キロを記録すると間もなく1軍に上がる。8月18日のロッテ戦で先発して5回無失点、プロ初勝利を挙げ、この年は5試合で2勝1敗、防御率2.81だった。
転機は2025年に訪れる。中継ぎ左腕が足りないチーム事情から救援でシーズンに入ったが、開幕から12試合続けて無失点。5月下旬に先発ローテーションに加わり、29試合(先発15試合)で6勝6敗、防御率2.76の成績を残した。現在の最速は153キロに伸びている。
今季12勝3敗、優勝決定試合でも勝利投手
2年連続最多勝の有原航平が日本ハムへ移った今季、松本晴は開幕から先発陣の一角を任された。NPBの個人年度別成績(2026年シーズン終了時)では22試合に登板し、12勝3敗、防御率2.66。125回1/3を投げて126個の三振を奪い、勝率は.800に達した。前年の6勝から勝ち星を倍に増やし、自己最多を大きく塗り替えている。
| 年度 | 登板 | 勝敗 | 投球回 | 奪三振 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 3 | 0勝1敗 | 6回1/3 | 4 | 7.11 |
| 2024年 | 5 | 2勝1敗 | 16回 | 17 | 2.81 |
| 2025年 | 29 | 6勝6敗 | 91回1/3 | 92 | 2.76 |
| 2026年 | 22 | 12勝3敗 | 125回1/3 | 126 | 2.66 |
夏場以降は特に安定していた。8月は4試合で3勝、防御率1.44。9月17日には、優勝へのマジックナンバー「2」で迎えた京セラドーム大阪でのオリックス戦に先発し、2回に紅林弘太郎の先制ソロを浴びながらも5回6安打1失点でまとめる。6回に打線が逆転し、2位の西武が敗れたため、ソフトバンクの3年連続22度目のリーグ優勝が決まった。勝利投手の松本晴は「先制点を取られてしまいましたが、野手の皆さんが逆転してくれました」と打線に感謝している。
小久保裕紀監督は優勝直後のインタビューで、「昨年にない投手たち」の台頭を優勝の要因に挙げた。前田悠伍、大津亮介、松本晴らのことだ。シーズンを終えて、12勝はこの3人が並ぶチーム最多の数字だ。
ただ、そのうちの一人は日本シリーズに出られない。ソフトバンクは10月21日、大津が右肘の手術を受け、競技復帰まで4~5か月かかる見込みだと発表した。チームで唯一規定投球回に届いた先発右腕を欠くなか、同じ12勝の左腕に第3戦が託された。
関連記事:大津亮介が右肘手術、競技復帰まで4~5か月の見込み 日本シリーズ直前に球団発表
日本シリーズのマウンド自体は初めてではない。NPBの記録では、2024年の第4戦と第5戦、2025年の第2戦と第5戦にいずれも救援で登板し、4試合で計4回2/3を無失点に抑えている。
DeNAの東克樹は2年前の第3戦で7回1失点
相手の東克樹は1995年11月29日生まれ、三重県出身の左腕だ。愛知工業大学名電高等学校、立命館大学を経て2017年のドラフト1位でDeNAに入団し、1年目の2018年に11勝を挙げてセ・リーグの新人王に選ばれた。2020年に左肘のトミー・ジョン手術(靱帯の再建手術)を受けて長く離脱したものの、2023年に16勝3敗、防御率1.98と復活している。
今季は25試合で12勝6敗、防御率2.40。161回1/3を投げ、4年続けて2桁勝利を記録した。CSではファーストステージ第1戦の巨人戦で7回1失点、ファイナルステージ第4戦の阪神戦で5回2失点(自責点1)と2試合に先発し、どちらも勝敗はつかなかったが、チームはCSを無傷の6連勝で突破した。
| 投手 | 所属 | 今季登板 | 勝敗 | 投球回 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 松本晴 | ソフトバンク | 22 | 12勝3敗 | 125回1/3 | 2.66 |
| 東克樹 | DeNA | 25 | 12勝6敗 | 161回1/3 | 2.40 |
両チームが顔を合わせた2024年の日本シリーズも、ソフトバンクが横浜で2連勝して始まった。流れを変えたのは福岡での第3戦に先発した東で、105球を投げて7回10安打1失点。DeNAが4対1で勝ち、この試合から4連勝して26年ぶりの日本一をつかんだ。
2年前とまったく同じ状況での登板について、東は「自分のやるべきことをしっかりやるだけ。終わり良ければ全て良しっていうぐらいの感じで、隙を見せないように抑えたい」と話す。一方で「同じような展開になるかは分からないので」とも語り、「チャレンジャーという気持ちを持ってマウンドに上がりたい。結果として流れが変わればそれでいい」と続けた。
第3戦は10月27日18時、テレビはTBS系とNHK BS
第3戦のテレビ中継はTBS系とNHK BS。ネットではU-NEXTが見放題でライブ配信し(10月27日時点)、TVerでも配信される。
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ソフトバンクが勝てば3連勝となり、日本一まであと1勝。DeNAが勝てば、2年前に4連勝が始まった同じ球場で、同じ投手が流れを引き戻すことになる。第4戦は10月28日、第5戦は10月29日に、いずれもみずほPayPayドーム福岡で18時から行われる予定だ(第5戦は第4戦までに決着しなかった場合)。
今季の勝ち星はともに12。救援でしか日本シリーズを知らない25歳の左腕が、2年前の第3戦でDeNAの逆転劇の起点になったエースとぶつかる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]







































































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