仲井慎、オリックス指名あいさつで「新人王を取りたい」 兵庫・加西市出身、下関国際で甲子園準優勝

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オリックスからドラフト2位で指名された駒大の仲井慎投手(22)が10月23日、都内の駒大野球部寮で岸田護監督らの指名あいさつを受けた。兵庫県加西市生まれの最速158キロ右腕は「身近なチームに入れることはすごくうれしい」と喜び、「新人王を取りたい」と目標を口にした。下関国際高時代は2022年夏の甲子園で準優勝を経験している。
岸田監督が駒大寮を訪問「力を貸してください」
指名あいさつは、ドラフト会議の翌日にあった。岸田監督に加え、山口和男アマチュアスカウトグループ長と佐野如一担当スカウトが駒大の野球部寮を訪れ、仲井本人と駒大の香田誉士史監督に頭を下げた。
「即戦力で、ローテを守れる投手として指名しました。力を貸してください」。岸田監督は仲井にそう伝えたという。会見では「イメージ通りの好青年というか、しっかりとした印象」と第一印象を明かし、2月の春季キャンプから準備を整えるよう求めた。
仲井の言葉には、地元球団に入る喜びがにじむ。「兵庫出身で、身近なチームに入れることはすごくうれしい。新人王を取りたい」と話すと、「1年目から活躍できるように。新人王をとりたいと思っていますし、日本を代表するような投手になりたい」と目標を重ねた。
当面の仕事も、はっきりしている。「2月からガンガンやってほしいと言われたので。身体を作ったり投げる体力を付けて、2月に合わせられるようにするのが自分の仕事」。オフは体づくりと投げる体力の強化に充てる考えだ。
加西市で見上げた金子千尋への憧れ
仲井は2004年4月22日、兵庫県加西市で生まれた。177センチの右投げ右打ち。小学生のころ、オリックスの準本拠地、ほっともっとフィールド神戸の試合を観戦した思い出がある。
「ほっともっと(神戸)の試合に関しては、小学校でチケットをもらって観に行ったこともある」。その観戦で目を奪われたのが、当時オリックスで投げていた金子千尋だった。「僕が小学生の頃から、金子千尋投手がずっと投げられているのを見ていた」と振り返る。
憧れはその後、武器に変わる。大学2年のとき、2014年に沢村賞を受けた金子の投球映像を手本にチェンジアップを身につけ、今も持ち球のひとつにしている。少年時代にスタンドから見ていた投手から学んだ球を携えて、同じユニホームに袖を通すことになった。
下関国際の「3番・遊撃」が甲子園で見せた二刀流
中学卒業後、仲井は兵庫を離れ、山口県下関市の下関国際高等学校へ進んだ。2年春と3年夏に甲子園の土を踏み、3年夏の2022年、第104回全国高校野球選手権大会で準優勝した。
この大会で仲井は「3番・遊撃」として打線を引っ張りながら、投手として全5試合に救援登板した。投球回は21回で26奪三振、2勝を挙げている。
大きな見せ場は、8月18日の準々決勝・大阪桐蔭戦だった。春のセンバツを制し、春夏連覇を狙った優勝候補を相手に、1点を追う6回2死満塁でマウンドへ上がり、ピンチをしのぐ。7回の無死一、二塁では、送りバントが投手前への小飛球となったのを自ら捕り、二塁、一塁へと送ってトリプルプレーを完成させた。下関国際は9回に逆転し、5-4で大阪桐蔭を破った。
決勝は8月22日、仙台育英に1-8で敗れたものの、学校として初めての夏の決勝進出だった。
地元の報道によると、下関国際高校出身選手のドラフト指名は4年ぶりで、母校でも仲井の指名を祝福した。準優勝メンバーの1人が、今度はプロの舞台に進む。
最速147キロから158キロへ、駒大で投手に専念
駒大に進んでから、投手に専念する道を選んだ。高校時代の最速は147キロ。大学で10キロ以上伸ばし、4年春の東都大学2部リーグの東京農業大戦で自己最速の158キロを記録した。この試合は延長12回を1失点で投げ抜き、完投勝利だった。4年春は8試合に登板して3勝1敗、防御率2.40の成績を残している。
ツーシーム、スライダー、シンカー、フォーク、チェンジアップ、カーブと変化球は多彩だ。それでも本人は「力強い真っすぐが武器」と言い切る。
遊撃手の経験も生きている。「守備のフィールディングとか、フットワークに関してもつながっている部分。あとは野手の感覚とか、”この打者は何を張っているんだろう”とか駆け引きの部分で役に立っている部分はあると思います」と、打者心理を読む力につながっていると話した。
ドラフト当日の10月22日も、仲井はマウンドにいた。専修大戦に先発して1失点で完投し、駒大の東都2部優勝に貢献している。試合後に車で大学へ戻る間は「すごく緊張もしましたし、手汗もすごかった」という。指名を受けた瞬間については「呼ばれたときは本当にホっとした気持ちが一番です」と明かした。
故障者が多い投手陣、開幕ローテ争いへ
オリックスは今季、宮城大弥、山下舜平大ら投手陣に故障者を多く抱えた。即戦力の先発として指名された仲井には、来季の開幕ローテーション入りへの期待がかかる。
岸田監督は「2月のキャンプからアピールしてもらって、即戦力として来季のローテーションに入ってもらいたい」と注文した。仲井自身も「期待に応えられるように頑張っていきたい」と応じている。
ドラフト当日には「MAXは158ではあるので、160キロ投げられるような選手にはなりたい」とも話していた。加西市で生まれ、下関国際で甲子園準優勝を経験した右腕は、2月のキャンプに照準を合わせる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]
















































































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