安森一貴が2日目を終え首位と1打差 妻は関西学院大の同級生、12月に第1子誕生予定

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国内男子ゴルフツアー「フォーティネットプレーヤーズカップ」の第2日が10月23日、千葉県の成田ヒルズカントリークラブで行われ、ツアー未勝利の安森一貴(28)が68で回り、通算7アンダーの2位タイに浮上した。首位の藤本佳則とは1打差。関西学院大学の同級生だった妻とは2024年5月に結婚し、12月には第1子となる長男が生まれる予定だ。
5バーディー、2ボギーの68で首位に1打差
安森は5位タイから出て、5バーディー、2ボギーの68をマークした。初日の67に続いて60台を並べ、通算7アンダーで大岩龍一、今平周吾と並ぶ2位タイに順位を上げている。
この日の流れを決めたのは、14番だった。残り190ヤードの第2打を5番アイアンで3メートルにつけ、バーディーを奪う。続くパー3の17番ではティーショットがグリーンを外れたものの、左足下がりの難しいライから1.5メートルに寄せ、パーでしのいだ。
単独首位に立ったのは、ツアー通算3勝の藤本佳則だ。初日に首位タイで並んだ藤本はこの日は68で回り、通算8アンダーで抜け出した。2位の3人の後ろには、通算6アンダーの5位タイに堀川未来夢、河本力、鈴木晃祐が続く混戦となっている。
前週の日本オープンを制した細野勇策は通算3アンダーの17位。大会連覇がかかっていた佐藤大平は75と崩れ、通算5オーバーで予選落ちとなった。第2日は曇りで、1111人のギャラリーが見守った。95人が出場した大会で、決勝ラウンドには通算1オーバーまでの60人が進み、大会は24日に第3日、25日に最終日が行われる。
関連記事:細野勇策、日本オープン初優勝で年間2冠 山口県山陽小野田市出身の23歳がマスターズ切符
| 順位 | 選手 | 通算スコア |
|---|---|---|
| 1 | 藤本佳則 | 8アンダー |
| 2T | 安森一貴 | 7アンダー |
| 2T | 大岩龍一 | 7アンダー |
| 2T | 今平周吾 | 7アンダー |
| 5T | 堀川未来夢、河本力、鈴木晃祐 | 6アンダー |
「パターが入るか入らんか」から変えたアプローチ
好調の裏には、今季取り組んできた課題の克服がある。もともとはショットでグリーンに乗せ、あとはパット次第という組み立てだった。本人は以前の自分を「ショットで乗せて、パターが入るか入らんか」と表現する。
転機は知人の一言だった。「それじゃあ長くは戦えない。ショットが悪い年もある。悪い時はアプローチでどれだけパーを取れるかだ」。そう指摘された安森は、今季に入って苦手だったアプローチの練習に多くの時間を割いてきた。
「いろんな人にアドバイスをもらって、自分に足りないところを指摘してもらった。その課題をクリアするのに時間がかかった」とスポーツ報知の取材に明かし、「アプローチが良くなって、ショットも自信を持って打てるようになった」と手応えを口にしている。
パッティングの練習法も変わった。みんなのゴルフダイジェストによると、きっかけはベイカレントクラシックに出場した砂川公佑から聞いた話だった。PGAツアーの選手は練習グリーンで球数を打たず、1球ごとに意味を持たせているという。
「確かに(自分は)今までストロークを確認したりラインをイメージしながら打ってはいたんですが、ただ球数を打ってたんじゃないかって」。安森はそう振り返り、マットでストロークを整える、3球で上りと下りの距離感を合わせる、本番さながらに1球だけ狙って打つ、という3段階の練習を組み立てた。
関西学院大4年でプロ転向、全英オープンも経験
安森は1997年11月生まれ、大阪府出身。関西学院大学4年だった2019年にQT(ツアー予選会)を受け、プロに転向した。プロ入り後はなかなか結果が出ない時期も続き、2022年にはツアー外競技のJOYXオープンで優勝している。
名前が知られるようになったのは2023年のミズノオープンだ。岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われたこの大会で、第2日を終えて通算14アンダーの単独首位に立ち、予選ラウンドの大会最多アンダー記録を塗り替えた。最終日は単独首位から出たものの伸ばしきれず、優勝した平田憲聖と中島啓太のプレーオフにも1打届かず、金谷拓実と並ぶ3位タイで終える。それでもこの結果で全英オープンの出場権をつかみ、同年7月、英国のロイヤルリバプールで初めてのメジャーの舞台に立った。結果は決勝ラウンド進出にわずか1打及ばずの予選落ち。世界の壁を肌で知る経験になった。
優勝にあと一歩まで迫った経験もある。2025年10月、愛知県の三好カントリー倶楽部西コースで行われたバンテリン東海クラシックでは、通算16アンダーで単独2位に入った。最終日に64をマークした下家秀琉が通算17アンダーでツアー初優勝を飾り、安森はわずか1打差で涙をのんでいる。ミズノオープンに続き、ここでも1打に泣いた。
今季は初めてシード選手としてツアーを戦っている。前週の日本オープンで今季初のトップ10となる10位タイに入り、いい流れのまま成田ヒルズに乗り込んだ。
妻は関学大の同級生、もうすぐ父親に
私生活では、関西学院大学の同級生だった女性と2024年5月に結婚した。妻は一般の方で、12月には第1子となる長男が誕生する予定だ。
父親になることが、プレーの支えになっている。現在のポイントランキングは61位で、来季のシード権を得られる65位以内にぎりぎり入っている状況だ。家族が増えるのを前に、安森は「絶対にシードは落とせんな、と思ってやっている」と話す。
母校の関西学院大学にとっても、出身のプロがツアー初優勝を争う週末になる。大学時代の同級生と家庭を築き、12月に父となる28歳が、関学大出身のゴルファーとして大きな勲章に手を伸ばす。
「優勝します」週末は初優勝をかけた戦い
ホールアウト後の囲み取材には、思わぬ激励もあった。プロの鍋谷太一から「優勝しろよ」と声をかけられ、安森は「優勝します」と応じている。
本人に気負いはない。「これまで何回か優勝争いをしたけど、緊張することはなかった。あまり気負わずに、今まで通り自分のプレーを続けたい」。
上位には実力者がそろう。首位の藤本はツアー通算3勝、同じ2位タイの今平は賞金王に2度輝いた。決勝ラウンドの舞台、成田ヒルズは7105ヤード、パー71の設定だ。賞金総額は1億5000万円で、優勝者には3000万円が贈られる。
「ダメやったらダメでまた練習して、次に生かせばいいと思います」。ミズノオープンとバンテリン東海クラシックで届かなかった初優勝へ、勝負の週末に挑む。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]
















































































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