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細野勇策、日本オープン2日目64で暫定単独首位 日没サスペンデッド、レフティーの経歴と所属

細野勇策、日本オープン2日目64で暫定単独首位 日没サスペンデッド、レフティーの経歴と所属

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

男子ゴルフの国内メジャー、日本オープンゴルフ選手権の第2ラウンドが10月16日、滋賀県甲賀市のタラオカントリークラブ西コースで行われ、左打ちの細野勇策(23)=三共グループ=が6アンダーの64をマークした。通算11アンダーで暫定単独首位に浮上。第2ラウンドは日没のため17時14分にサスペンデッドとなり、3組9人がホールアウトできずに競技を終えたため、順位はすべて暫定となる。

4位タイから7バーディ、64で頂点へ

残りのプレーは10月17日7時に再開し、第3ラウンドは9時ごろにスタートする予定だ。初日に62で首位に立った大岩龍一は68で回り、1打差の暫定2位につけた。

細野は首位と3打差の4位タイから2日目をスタートした。3連続を含む7バーディを奪い、ボギーは1つだけ。通算スコアは129となり、日本ゴルフ協会(JGA)が16日に発表した暫定順位で単独トップに立った。

唯一のボギーは6番ホールだった。ティーショットが右のラフに入り、2打目は芝の抵抗が減ってボールが想定より飛ぶ「フライヤー」の計算が合わず、グリーン手前の池に入れた。ラウンド後の細野は「1回池に入れてしまいましたけど、それ以外は本当にピンチなく回れました」と話している。

舞台のタラオカントリークラブ西コースは7,411ヤード・パー70。JGAによると、日本オープン史上最長の総距離となる。2打目に長いクラブが残るホールが多いコースで、細野は「ミドルアイアンだったり、ロングアイアンの精度が一番大事ですね」とポイントを挙げた。JGAの競技報告では、振りすぎずに自分のスイングができている点を、安定したゴルフの理由として本人が分析している。

「昨日に引き続き安定したゴルフができたと思います」。こう切り出した細野は、序盤は惜しいバーディパットが続いたものの、1日を通してショットがほとんど乱れず、アイアンの縦の距離も左右の方向も狂わなかったと続けた。

日没で9人が持ち越し、17日は7時再開

第2ラウンドは120人(アマチュア12人、プロ108人)で行われたが、日没のため17時14分に競技が中断された。JGAの発表では、3組9人が18ホールを終えられていない。

持ち越しとなった選手のうち、最も上位にいるのは15ホールを終えて通算5アンダーの坂本雄介。首位の細野とは6打差で、残りは3ホールとなる。

JGAが出した17日の予定は次のとおりだ。5時10分にクラブハウスと練習場がオープンし、練習場には投光器を用意する(日の出は6時4分)。6時40分にギャラリーゲートが開き、選手の配置が確認でき次第、7時に第2ラウンドを再開する。第2ラウンドは8時ごろに終わる見込みで、第3ラウンドは9時ごろから1組3人、1番と10番の2カ所からティーオフする予定となる。

予選カットは第2ラウンド終了時点で上位60位タイまで。16日終了時点の暫定順位では、通算2オーバーまでがこの圏内に入る。2025年大会を制した片岡尚之は75と崩れ、通算3オーバーの暫定65位タイ。カットラインの外側で、17日朝の残りのプレーを待つ立場となった。

初日62の大岩龍一は1打差2位、上位は混戦

初日に大会最少ストロークに並ぶ62をマークし、単独首位で2日目に入った大岩龍一は4バーディ・2ボギーの68。通算10アンダーで首位からは陥落したものの、1打差の暫定2位にとどまった。ラウンド後の大岩は「今日もイマイチのショットばかりでしたね」と振り返りつつ、「今日も良い練習が出来たと思っています」と話した。JGAの競技報告によると、表情は前日よりも明るかったという。

関連記事:大岩龍一、日本オープン初日62で単独首位、2日目は68で暫定2位 今年ドライバーイップス再発、スイング改造中の28歳

さらに1打差の通算9アンダーには、ニュージーランド国籍のカズマ・コボリ(JGAの表記はK・コボリ)と韓国の宋永漢が並ぶ。日本生まれのコボリはこの日ノーボギーの64で、暫定3位タイまで順位を上げた。

通算8アンダーの暫定5位には、2024年大会の覇者、今平周吾がつけた。こちらも64をマークしており、本選手権2勝目を狙う位置にいる。今平は「明日、アンダーパーで回れば、たぶんチャンスがあると思うので」と話し、決勝ラウンドへ向けて一打に集中する考えを示した。

一方、予選会を勝ち上がって初日を64の2位タイで終えた近藤龍一は、2日目に76と苦しんだ。通算イーブンパーの暫定36位タイとなる。

関連記事:近藤龍一、予選会から日本オープン初日2位 2日目は76、鳴海CCでアマに教える名古屋市在住40歳のゴルフ経歴

2日目終了時点の暫定上位(10月16日、JGA発表)

順位選手2日目通算
1細野勇策6411アンダー(65・64)
2大岩龍一6810アンダー(62・68)
3TK・コボリ649アンダー(67・64)
3T宋永漢659アンダー(66・65)
5今平周吾648アンダー(68・64)

※第2ラウンド未終了の選手が9人おり、順位は暫定。

レフティー細野勇策の経歴、山口県出身で所属は三共グループ

細野は2003年1月9日生まれの山口県出身。JGAの選手プロフィールによると、父の影響で6歳からゴルフを始めた。ジュニア時代から実績を重ね、2017年に山口県アマチュアゴルフ選手権で優勝し、2018年には全日本アマチュアゴルファーズ選手権を制している。

高校はルネサンス大阪高校に進んだ。2年生だった2019年にはプロ転向を一度見送っており、プロ入りは2021年。2022年12月のファイナルクォリファイングトーナメント(ファイナルQT)で8位に入り、2023年シーズンのレギュラーツアー前半戦の出場権をつかんだ。

本格参戦を控えた2023年2月には、山口県山陽小野田市が、市内在住の細野が市長と市議会議長を表敬訪問してシーズンへの意気込みを伝えると発表している。

転機は2026年5月24日だった。滋賀県の蒲生GCで行われた日本プロゴルフ選手権で、通算15アンダーの2打差で逃げ切り、ツアー初優勝を飾る。ツアー出場82試合目での初タイトルで、山口県勢として初めての日本プロ制覇となった。日本人レフティーのツアー優勝は、1991年の羽川豊以来とされる。

2026年はこのほかにも、中日クラウンズとSansan KBCオーガスタでそれぞれ2位に入った。KBCオーガスタでは第3ラウンドで61をマークしている。JGAの競技報告によると、細野は今季の国内男子ツアーのポイントランキングでトップを走る。

所属は三共グループ。

「優勝を目指して」、2つ目の公式戦タイトルへ

日本オープンの前週、細野は横浜で開催された米国男子ツアー(PGAツアー)のベイカレントクラシックに出場し、33位タイで終えた。前半2日間は同級生の久常涼と同じ組で回っている。

JGAの競技報告で、細野は久常との差について「特にアイアンの精度で差を感じました。あとは度胸ですかね」と率直に明かした。それでも「自分がやるべきことをしっかりやっていけば負けるとも思っていません」と言い切る。長いクラブを持つ場面が多かった前週のコースは、今週と似た部分があったという。

「日本オープンでこの位置で回ることはちょっと初めてなので、緊張すると思いますけど、落ち着いてプレーできればいいかなと思います」。今週はグリーンがどんどん速くなっていると感じており、タッチが合わなかったミスを修正して17日の第3ラウンドに臨む考えだ。

5月の日本プロに続き、日本オープンを取れば国内メジャーで2つ目のタイトルとなる。「日本オープンはさらに大きいメジャー大会になるので、優勝を目指して頑張りたいと思います」。17日朝は残る9人のプレーを待ち、23歳のレフティーは暫定首位の立場で第3ラウンドのティーオフを迎える。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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