岩井明愛、スタンレーレディスホンダで大会記録の16アンダー 国内ツアー2年ぶり7勝目、賞金2160万円

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女子ゴルフの国内ツアー「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」の最終日が10月11日、静岡県裾野市の東名カントリークラブであり、単独首位から出た岩井明愛(24)=Honda=が67で回って通算16アンダーで優勝した。従来の大会記録を1打更新するスコアで、国内ツアーでは2024年9月以来、2年ぶりの通算7勝目。優勝賞金は2160万円だった。
67で逃げ切り、通算200打は大会新
大会は10月9日から11日までの3日間54ホールで行われ、コースは6530ヤード、パー72。岩井は初日67、2日目66、最終日67と3日間すべて60台でまとめ、合計200打の通算16アンダーとなった。2位の河本結(28)=RICOH=とは2打差。3位には通算13アンダーの金澤志奈(31)=クレスコ=が入った。
これまでの大会記録は通算15アンダーで、1992年の李英美、2011年の有村智恵、2024年の佐藤心結の3人が並んで持っていた。1992年に李英美が記録してから30年以上破られなかった数字を、1打更新した。岩井にとっては5回目の出場で、それまでの自己最高は2023年の通算9アンダー。一気に7打も更新した。
賞金総額は1億2000万円で、優勝賞金2160万円はその18%にあたる。所属契約を結ぶホンダが特別協賛する大会、いわゆるホステス大会での初優勝でもあった。
最終日の上位は次のとおり(10月11日終了時点、パー72×3日間)。
| 順位 | 選手 | 通算スコア | 合計打数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 岩井明愛 | 16アンダー | 200 |
| 2 | 河本結 | 14アンダー | 202 |
| 3 | 金澤志奈 | 13アンダー | 203 |
| 4タイ | 蛭田みな美 | 12アンダー | 204 |
| 4タイ | 吉田鈴 | 12アンダー | 204 |
| 6タイ | 荒木優奈 | 11アンダー | 205 |
| 6タイ | 吉澤柚月 | 11アンダー | 205 |
| 6タイ | 藤田かれん | 11アンダー | 205 |
| 6タイ | 古江彩佳 | 11アンダー | 205 |
| 10タイ | 安田祐香 | 10アンダー | 206 |
| 10タイ | 佐久間朱莉 | 10アンダー | 206 |
1打差の2位で最終日を迎えた古江彩佳(26)=富士通=は71と1つしか伸ばせず、6位タイに後退した。前年覇者の河本は3打差の4位タイから66で追い上げたが、連覇には2打届かなかった。
14番の3パットで並ばれ、15番ですぐ取り返す
2日目に6アンダーの66をマークし、通算11アンダーの単独首位に立って最終日へ。1打差の2位に古江、3打差の4位タイに河本がつけていた。
関連記事:岩井明愛、スタンレーレディスホンダ第2日に66で単独首位 古江彩佳が1打差で最終日へ
前半は3番パー5で残り210ヤードの2打目をグリーン左奥のラフまで運び、1メートルに寄せてバーディー。続く4番パー3でも3メートルを沈め、8番パー5でもバーディーを奪って、前半だけで3つ伸ばした。それでも独走にはならない。1組前の河本が66のペースでスコアを重ね、後半に入ると通算14アンダーで一度並んできた。12番パー4でバーディーを奪って通算15アンダーとし、再び単独首位に立った。
流れが傾きかけたのは14番パー4だった。バーディーを狙ったパットは決まらず、マークせずに続けて打った1メートルもカップに蹴られて3パットのボギー。通算14アンダーに後退し、河本に再び並ばれた。
それでも慌てなかった。続く15番パー4、残り94ヤードから54度のウェッジで1メートルにつけてバーディーを奪い、すぐに単独首位へ戻る。17番を終えて1打リードを保ったまま、最終18番パー5へ向かった。
勝負を決めたのは3メートルのバーディーパットだった。カップに沈めると両手を突き上げ、目には涙があふれた。この日は6バーディー、1ボギー。4つあるパー5のうち3つでバーディーを取っている。
「感極まってしまいました」 キャディーと初の勝利
優勝インタビューの第一声は落ち着いていた。「タフな戦いになるのは分かっていたので、自分のやるべきことに集中して、最後まで回ることができた。最後(18番で)いい形でバーディーを取れて良かった」。
涙のわけとして挙げたのは、昨季からバッグを担ぐキャディー、マーク・ウォリントン氏の存在だった。「マークがキャディーになってから勝てそうで勝てない試合が続いていたので、初めてホステス大会で勝てて感極まってしまいました」。ウォリントン氏とのコンビで手にした初めてのタイトルだった。
14番のボギーについて聞かれると、苦笑いを浮かべて「あまり話したくないですけど…」と切り出した。そのうえで「いやあ、ボギーを打ったが、次のホールでバーディーを取ろうと考えていたので、しっかり攻めのゴルフができたので良かった」と続けている。
最終日の目標は通算20アンダーに置いていた。届かなかったが、ラウンド中は「ミスしても堂々と歩いていれば、いいことがある」と自分に言い聞かせていたという。勝てない時期には自信をなくしかけ、友人に電話をするなどして前向きに考えるよう心がけてきたことも明かした。
ホールアウト後には双子の妹・岩井千怜、9月にプロテストに合格したばかりの弟・光太と抱き合った。「久々に千怜と弟光太と、ハグできてうれしかった」と、家族との時間を喜んだ。
米ツアー2年目は未勝利、勝てそうで勝てない1年
岩井は2025年から米女子ツアー(LPGAツアー)に本格参戦し、1年目の2025年8月、ザ・スタンダード・ポートランドクラシックで米ツアー初優勝を挙げた。同じ年には千怜も5月に米ツアー初優勝を果たしており、双子がそろって勝った年になった。
だが、2年目の2026年は勝利に手が届かない。7月のメジャー、エビアン選手権では優勝争いを演じながら、プレーオフに1打及ばず3位に終わった。9月27日(現地時間)のアーカンソー選手権でも最終日に62をマークして2位タイまで追い上げたが、首位を守り切った西村優菜には5打届かなかった。4月に一時帰国して出場した国内ツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでも、2位タイだった。
関連記事:西村優菜、米ツアー初優勝 通算21アンダーの完全優勝、岩井明愛は2位タイ
開幕前日のプロアマ戦後には「今年まだ優勝できてないのが1つ自分の中に残っている」と話していた。米ツアー参戦中の一時帰国で出た大会で、その思いに答えを出したことになる。
国内での前回の優勝は、2024年9月15日の住友生命Vitalityレディス東海クラシック。この大会は連覇で、2024年の3勝目だった。国内のJLPGAツアー通算6勝は、2023年のKKT杯バンテリンレディスオープン、住友生命Vitalityレディス東海クラシック、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンと、2024年のリゾートトラストレディス、ニチレイレディス、住友生命Vitalityレディス東海クラシック。今回が国内7勝目で、米ツアーの1勝と合わせると日米通算8勝目になる。
次はアジアシリーズのBMW選手権へ
この勝利の手応えを、すぐ次の舞台で試す。岩井は10月22日に韓国のパインビーチゴルフリンクスで開幕する米ツアーのアジアシリーズ第2戦、BMW選手権に出場する予定だ。
「本当に日本のプレーヤーのレベルの高さも感じていますし、その中で勝てたのは本当にうれしいです。この自信を今後のアジアシリーズにぶつけていきたいです」。優勝後にはこう語り、米ツアーでの2勝目を次の目標に掲げた。
2年ぶりの国内タイトルには、大会記録と所属先の大会での初優勝という二つの肩書きが付いた。「この1勝は今後につながる大きな勝利」。本人の言葉どおり、2026年の残り試合へ向けて弾みのつく1勝になった。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]
















































































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