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巨人、ドラフト1〜4位を高校生で指名は2008年以来 2位平田玲翔・4位杉本真滉の抱負

巨人、ドラフト1〜4位を高校生で指名は2008年以来 2位平田玲翔・4位杉本真滉の抱負

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巨人は10月22日のドラフト会議で、支配下の1位から4位までを高校生で固めた。上位4人が全員高校生になったのは、大田泰示らを指名した2008年以来18年ぶり。2位の平田玲翔(大分商業)は「スター選手たちに負けないように」、4位の杉本真滉(智辯学園)は「夢は20勝」と、それぞれの抱負を語った。

1位から4位まで高校生、5位で初めて大学生

プロ野球のドラフト会議が10月22日にあり、巨人は支配下で6人、育成で5人の計11人を指名した。1位は米球界への挑戦を表明していた横浜高等学校の織田翔希投手で、単独で交渉権を手に入れた。

続く2位で大分県立大分商業高等学校の平田玲翔投手、3位で織田と同じ横浜高の池田聖摩内野手、4位で智辯学園高等学校(奈良県五條市)の杉本真滉投手を指名し、上位4人を高校生がそろって占めた。高校生以外の名前が初めて呼ばれたのは、5位の中央大学・伊藤櫂人内野手だった。

区分順位氏名位置所属
支配下1位織田翔希投手横浜高
支配下2位平田玲翔投手大分商業高
支配下3位池田聖摩内野手横浜高
支配下4位杉本真滉投手智辯学園高
支配下5位伊藤櫂人内野手中央大
支配下6位松平快聖投手神奈川大
育成1位谷渕瑛仁捕手大阪桐蔭高
育成2位柳井球汰内野手宇部工業高
育成3位嶋武仁外野手北越高
育成4位松田陸斗内野手マツゲン箕島
育成5位関蓮太郎捕手川崎市立向丘中

育成を含めると、11人のうち8人が高校生以下だ。育成5位の関は14歳の現役中学生で、ドラフト制度が始まってから育成を含めて初めての現役中学生の指名となった。

18年前の2008年、上位4人の顔ぶれとその後

巨人が支配下の上位4人を高校生でそろえたのは、2008年以来になる。その年の顔ぶれは、1位が東海大相模高の大田泰示内野手、2位が倉敷高の宮本武文投手、3位が千葉経大付高の斎藤圭祐投手、4位が仙台育英高の橋本到外野手だった。

2008年氏名位置出身校
1位大田泰示内野手東海大相模高
2位宮本武文投手倉敷高
3位斎藤圭祐投手千葉経大付高
4位橋本到外野手仙台育英高

長打力を期待されて入団した大田は、巨人では定位置をつかみきれず、2016年オフのトレードで日本ハムへ移った。移籍後に打撃が開花し、2020年にはゴールデングラブ賞を受賞。DeNAを経て、2024年シーズン限りで現役を退いている。橋本は宮城県出身で、のちにトレードで地元の楽天へ移った。

高校生は入団してすぐに一軍の戦力になるとは限らず、育て方と時間が結果を分ける。18年前の4人の歩みは、その難しさを示している。

平田玲翔、二刀流の夢と「気持ちの上では負けない」

2位の平田は、大分商業の主将兼エースとして今夏、チームを13年ぶりの甲子園へ導いた。身長188センチの右腕で、最速は152キロ。130キロ台のスライダーと120キロ台のチェンジアップを織り交ぜる。高校通算20本塁打の打力も評価され、球団は「二刀流での可能性を秘めた将来性豊かな好素材」と紹介した。

甲子園では8月8日の1回戦で日本文理(新潟)と対戦した。0-2とリードされた3回途中からリリーフでマウンドに上がると、この日最速の151キロを計測しながら7回を2失点にまとめ、6-4の逆転勝ちを呼び込む。大分商業にとっては1997年以来、29年ぶりとなる夏の甲子園での勝利だった。8月13日の2回戦は英明(香川)に1-6で敗れたものの、この試合も2番・指名打者で先発し、5回から2番手として投げている。

ドラフト当日は、那賀誠監督らと会議の行方を見守った。名前が呼ばれると笑みを浮かべ、指名されるかどうか不安の方が大きかったと明かしたうえで、こう抱負を語った。

「「巨人という伝統あるチームで、スター選手たちに負けないようにこれから全力で頑張りたいと思います」」

同じ巨人から1位で指名された織田については、実力では相手が上だと認めた。それでも「気持ちの上では負けない」と言い切り、ライバル心をのぞかせている。手本にする投手にはアストロズの今井達也を挙げ、目標の球速は160〜165キロ。大谷翔平のような選手を目指す本人はプロでも投打両方への意欲を口にするが、球団は投手として育てる方針を示しており、今後は話し合いを重ねる。

大分県内の高校生がドラフトで指名されるのは、佐伯鶴城高から西武に入った狩生聖真以来2年ぶりだった。

杉本真滉、センバツ準優勝左腕の目標は20勝

4位の杉本は兵庫県明石市出身の左投げ左打ち。小学1年で軟式の枝吉パワーズから野球を始め、野々池中時代は硬式の神戸中央シニアでプレーした。智辯学園では1年時からベンチに入り、1年夏には甲子園も経験している。

最速149キロの直球と鋭く曲がるスライダーが武器で、今春のセンバツでは全5試合に登板して3完投し、チームの準優勝に貢献。大阪桐蔭(大阪)との決勝でも先発を任されたが、3-3で迎えた7回に勝ち越しを許し、3-7で頂点には届かなかった。最後の夏は奈良大会の3回戦で奈良大付に敗れ、春夏連続の甲子園はかなわなかった。9月のU18アジア選手権では日本代表に選ばれ、織田と並ぶ投手陣の柱として、韓国との決勝の先発も任されている。

指名後は小坂将商監督とともに校内で会見に臨み、まず「ほっとしました」と安堵を口にした。巨人については歴史が長く熱心なファンがいるチームだと話し、目標を問われるとこう答えている。

「「(夢は)20勝。ここから野球人生は長いので一から見直したい」」

まずは一軍に定着し、ファンを喜ばせる選手になりたいという思いも語った。野球を始める子どもたちに夢と希望を与えたいとも話し、代表で一緒に戦った織田には「どんな道に行っても応援する」とエールを送った。

監督不在で臨んだドラフト、球団が選んだのは将来への投資

巨人が監督不在のままドラフト会議に臨むのは、2015年以来11年ぶりだった。今季はリーグ2位に終わり、長打力の不足が課題に挙がっていた。長打力のある即戦力の野手を補う選択肢もあったなかで、将来への投資を優先し、上位を高校生でそろえた。

平田は投手として育て、先発ローテーションに入り、いずれはエースを担う存在になることが期待されている。3位の池田は、横浜高で織田とともに戦った遊撃手だ。

ドラフト翌日の23日には、球団OBの松井秀喜氏が新監督に就任すると発表された。同日午後の就任会見で松井氏は、1位の織田について、世界一のピッチャーになる可能性がある選手と契約できるかもしれないチャンスをもらえたと語っている。新しい指揮官のもとで、高校生4人がどんな道筋で一軍へ上がっていくのか。18年前と同じ指名方針の答えが出るのは、数年先になる。

関連記事:織田翔希、巨人が単独1位で強行指名 交渉権の期限は来年3月31日、本人は米挑戦の意思

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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