大阪エヴェッサ、今野GMが負傷者続出を説明 8連敗も「私たちは決して諦めておりません」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)の大阪エヴェッサで、今野翔太ゼネラルマネージャー(GM)が10月22日、自身のXでチームの現状を説明した。開幕前から負傷者が相次ぎ、10月21日の川崎ブレイブサンダース戦に敗れて8連敗、成績は1勝8敗で西地区12位。今野GMは補強が遅れている事情を明かし、「私たちは決して諦めておりません」と立て直しを誓った。
今野GMがXで謝罪、補強が遅れる理由も明かす
投稿は10月22日の15時31分(日本時間)。今野GMはまず「度重なる選手の負傷により、ブースターの皆様、パートナーの皆様に多大なご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。続けて「想定を超える負傷者が相次ぎ、チームは非常に厳しい状況に直面しております」と書き、選手・コーチ・スタッフが悔しさを抱えながら毎日の試合に向き合っていると伝えている。
ファンが最も気にする補強については、すぐに動けない理由を具体的に挙げた。市場に獲得できる選手がいるかどうかのタイミングに加え、在留資格の状況によって動けるスピードや時期が大きく変わるという。さらに実際の獲得までには、球団全体での予算管理や最終的な承認の手続きを順に経る必要がある。
「一刻も早く補強しなければならない中で、もどかしさや歯痒い思いもございますが、最善の選択ができるよう、引き続き球団内でも粘り強い協議と働きかけを続けてまいります」。GM自身がもどかしさを隠さなかった。
投稿の後半では「どのような状況であってもプロクラブである以上、結果が求められます」と書き、苦境を正面から受け止めてチームを立て直すと宣言した。そのうえで「私たちは決して諦めておりません」と一行を置き、「引き続き共に戦っていただけますと幸いです」と結んでいる。具体的な補強の時期や対象選手には触れていない。
開幕前から続いた離脱、外国籍の柱2人も欠く
負傷者の連鎖は、シーズンが始まる前から始まっていた。クラブは9月9日、青木保憲が左足関節変形性関節症と診断され、手術を受けると発表している。
大阪の開幕戦の前日にあたる9月25日には、合田怜とヴォーディミル・ゲルンの負傷も公表された。合田は左後脛骨筋腱脱臼の診断で手術を終え、ゲルンは左中手骨骨折で同日付のインジュアリーリスト(負傷者リスト)に登録された。クラブは同じ9月25日、ゲルンの不在を補うセンターのダモンテ・ドッドと、日本人選手のけがが相次いだことを受けたシューティングガードの佐藤武との新規契約も発表している。自身3度目のアキレス腱断裂から復帰を目指す橋本拓哉も、開幕から欠場が続いている(10月18日の茨城ロボッツ戦ではベンチ入りしたが、出場はなかった)。
大阪の開幕カードは9月26日の神戸ストークス戦。79-69で勝ち、Bプレミア初年度を白星で滑り出した。だが、翌27日の神戸戦を78-84で落とすと、そこから勝てない日々が始まる。
痛手となったのが、今季加入したセバスチャン・サイズの離脱だった。サイズは10月7日の横浜ビー・コルセアーズ戦まで開幕から5試合続けて先発し、平均18.4得点、9.6リバウンドとチームを引っ張っていた。10月9日と12日はコンディション不良で欠場し、クラブは10月18日、右膝外側半月板損傷と右大腿骨外側顆軟骨損傷と診断され、近日中に手術を受けると発表した。全治は約6カ月。
10月18日の茨城ロボッツ戦では、牧隼利とともにキャプテンを務める竹内譲次もコンディション不良で欠場した。10月21日の川崎戦では、青木、サイズ、橋本、合田、ゲルンの5人が欠場。クラブが発表したこの日のメンバーは、先発5人と控え5人の計10人だった。B.LEAGUE公式の記録では、このうち竹内は出場せず、先発したダモンテ・ドッドも第1クォーター開始45秒でベンチに下がってからコートに戻らなかったため、試合の大半を8人で戦った。
開幕白星から8連敗、9試合の失点は795
クラブ公式の発表によると、開幕からの9試合の結果は次のとおり。
| 日付 | 対戦相手 | スコア(大阪-相手) | 勝敗 |
|---|---|---|---|
| 9月26日 | 神戸ストークス | 79-69 | 大阪の勝ち |
| 9月27日 | 神戸ストークス | 78-84 | 神戸の勝ち |
| 10月3日 | シーホース三河 | 57-76 | 三河の勝ち |
| 10月4日 | シーホース三河 | 57-101 | 三河の勝ち |
| 10月7日 | 横浜ビー・コルセアーズ | 57-66 | 横浜BCの勝ち |
| 10月9日 | アルティーリ千葉 | 90-97 | A千葉の勝ち |
| 10月12日 | アルバルク東京 | 78-103 | A東京の勝ち |
| 10月18日 | 茨城ロボッツ | 63-98 | 茨城の勝ち |
| 10月21日 | 川崎ブレイブサンダース | 67-101 | 川崎の勝ち |
B.LEAGUE公式の順位表(10月21日の全試合終了時点)では、大阪は1勝8敗で西地区12位。9試合の総得点626に対し総失点は795で、得失点差はマイナス169まで膨らんでいる。直近3試合はいずれも25点差以上をつけられた。クラブの試合リポートでも、高さで押し込まれリバウンドを奪われる展開が繰り返し挙げられている。
10月9日のアルティーリ千葉戦は、最大24点差から1点差まで追い上げた試合だった。竹内は試合後、「外国籍選手が2人いないからといって諦めるのではなく、今日のように最後まで戦い続ければ、必ず勝つチャンスは生まれると思います」と話している。
ただ、サイズの長期離脱が決まった10月18日の茨城戦は35点差の大敗。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)は「新しいレギュレーションの中で、これだけ多くのケガ人が出れば、厳しい状況になるのは当然です」と認めつつ、点差が広がる前にもっと戦える場面があったと選手に求めた。
10月21日の川崎戦は34点差だった。藤田HCは第2クォーター以降の内容に手応えを示し、「状況はすぐに変わりませんし、今こういった状態の中で何ができるか、どう勝つか」を突き詰めると話した。インサイドで出場時間が増えている植松義也は、高さを言い訳にせず体を張らなければ勝てないとコメントしている。
高さを重視した編成が、けがで崩れる
今季のBプレミアは、登録された外国籍選手が人数の制限なく同時にコートに立てる「オン・ザ・コート・フリー」で始まった。今野GMは10月1日に公開されたクラブ公式noteのインタビューで、この新ルールを前提に高さを重視し、けがに備えてビッグマンを厚くしたと編成の狙いを明かしていた。
その備えが、開幕からわずか1カ月で底をつきかけている。ゲルンとサイズという外国籍のビッグマン2人が離脱し、日本人のビッグマンとして期待される竹内も欠場した試合があった。GMの投稿にある「想定を超える」という言葉は、この状況を指す。
クラブは同じ時期、コートの外でも課題を抱える。10月20日のB.LEAGUEライセンス判定理事会では、2028-29シーズンのBプレミアクラブライセンスの継続資格について、ホームアリーナ基準などを満たしていないとして「継続審議」と判断された。最終判定は10月28日に予定されている。
関連記事:Bプレミア2028-29ライセンス判定、大阪エヴェッサは継続審議 10月28日に再審査へ
次戦は10月23日、ホームで東京SRと対戦
大阪の次戦は10月23日、本拠地のおおきにアリーナ舞洲で迎える東京サンロッカーズ戦。25日には同じ会場で千葉ジェッツと戦う。いずれも日本代表クラスを抱える相手で、連敗を止めるには厳しい相手が続く。
補強の発表がいつになるのか、今野GMは日付を示していない。リーグ戦は全60試合で、まだ9試合を終えた段階だ。限られた人数でどこまで踏みとどまれるかが、シーズンの行方を左右する。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]











































































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