富永啓生、開幕4試合で1試合平均30.5得点 レバンガ北海道が仙台に100-89で2連勝

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バスケットボールBリーグの新1部「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」で10月4日、レバンガ北海道がホームの北海きたえーるで仙台89ERSを100-89で下し、10月3日に続いて2連勝を飾った。富永啓生(25)は3ポイント6本中4本成功を含むチーム最多の22得点。開幕4試合の得点は41、23、36、22で計122得点となり、1試合平均30.5得点で走り出した。
前半9点差から逆転、仙台に2日続けて競り勝つ
10月4日の試合は、仙台の勢いで始まった。第1クォーターを16-23、第2クォーターも26-28と押され、北海道は前半を42-51の9点ビハインドで折り返す。
流れが変わったのは第3クォーターだった。マークイーズ・ボールデンとドワイト・ラモスの3ポイント、富永のレイアップで差を詰め、クォーター終盤に逆転。このクォーターを27-17で取り、69-68と1点リードで最終クォーターへ入った。第4クォーターはターンオーバーから失点する場面もあったが、ラモスと富永が要所で得点を重ね、31-21と突き放して11点差で試合を締めた。
勝因は、ゴール下とベンチの差にある。リバウンドは43-29、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントは15-4、控え選手の得点も35-17と、いずれも北海道が大きく上回った。
富永は22得点に5アシスト2スティール。ダブルダブル(2つの部門で2桁を記録すること)も2人が記録し、ゲイリー・クラークが14得点10リバウンド、ベンチから出たジョン・ハーラーが15得点13リバウンドをマークした。先発のラモスも15得点、ボールデンは14得点、市場脩斗も10得点と、6人が2桁得点に乗せている。
仙台はジャレット・カルバーとジェイク・レイマンがともに28得点を挙げたものの、後半にシュートの精度を落とした。前日の10月3日も北海道が108-105で競り勝っており、仙台は北海道との2試合で105-108、89-100と点の取り合いを落とし、3連敗となった。
41得点から始まった4試合、毎試合20得点超え
富永の4試合を並べると、得点の安定ぶりがよくわかる。
| 日付 | 対戦相手(会場) | 勝敗・スコア | 富永の得点 | 3ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 9月26日 | シーホース三河(北海きたえーる) | 北海道の勝ち 106-97 | 41 | 10本中4本 |
| 9月27日 | シーホース三河(北海きたえーる) | 北海道の負け | 23 | 5本中0本 |
| 10月3日 | 仙台89ERS(北海きたえーる) | 北海道の勝ち 108-105 | 36 | 8本中1本 |
| 10月4日 | 仙台89ERS(北海きたえーる) | 北海道の勝ち 100-89 | 22 | 6本中4本 |
Bプレミア初戦となった9月26日の三河戦は、富永にとってBリーグでのキャリアハイだった。28分27秒の出場で41得点に6リバウンド、4アシスト、4スティール。追い上げられた第4クォーターにもチーム最多の12得点を挙げ、106-97の白星をつかんだ。
試合後、富永は「チームメート全員がたくさんプレーを組んでくれたりとか、ボールを回してくれて、それを今日はしっかりと決めきることができて勝利に導くことができてよかった」と仲間への感謝を口にした。トーステン・ロイブルヘッドコーチ(HC)が「富永選手が41点取るのは決して難しいことではない」と語ったと伝えられると、「いや、難しいです」と即答している。
翌27日の第2戦は三河に敗れ、北海道は開幕カードを1勝1敗で終えた。富永はこの試合も23得点を記録。続く10月3日の仙台戦は90-90で延長戦にもつれ込み、富永は36得点に8アシストを重ねて108-105の勝利を引き寄せた。
目を引くのは、3ポイントの確率に頼らずに点を取っている点だ。4試合の3ポイントは29本中9本で、成功率は3割ほどにとどまる。それでも毎試合20得点を超えたのは、2点シュートとフリースローで点を積み上げたからだ。9月26日の三河戦では、2点シュートを8割の確率で沈めている。10月3日の試合は3ポイントが8本中1本だったが、それでも36得点を挙げた。
10月4日終了時点で、北海道の成績は3勝1敗。富永の1試合平均30.5得点は、昨季の19.5得点から11点上積みした計算になる。
ネブラスカ大、パリ五輪を経てレバンガへ
富永は2001年生まれの愛知県出身。身長188cmのシューティングガードで、背番号は30を付ける。
高校は桜丘高校でプレーし、卒業後に渡米した。レンジャー・カレッジを経て、全米大学体育協会(NCAA)1部のネブラスカ大学へ編入する。日本代表では、2021年の東京五輪に3人制の代表として出場し、2024年のパリ五輪には5人制で出場した。大学でのプレーを終えた後はNBAの下部リーグにあたるGリーグのインディアナ・マッドアンツでプロとしての歩みを始めている。
富永は2024年7月、大柴壮平との共著「楽しまないと もったいない」をダブドリから出版している。
帰国してレバンガ北海道と4年契約を結んだのは2025年の夏だった。Bリーグ1年目の2025-26シーズンは、B1リーグ戦の全60試合に先発し、1試合平均19.5得点を記録する。日本人選手ではトップの数字で、3ポイント成功率は35.6%。北海道はクラブ史上初めてシーズンを勝ち越し、終盤まで上位争いを演じた。
シーズン後の5月29日、年間表彰式「B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26」で、富永はレギュラーシーズンのベストファイブと、最優秀インプレッシブ選手賞(MIP)に選ばれた。ベストファイブに入った日本人選手は富永だけ。同じくベストファイブに選ばれたのが、平均26.5得点で得点王を取った仙台のカルバーだった。そのカルバーと、富永は10月3日と4日の2連戦で点を取り合ったことになる。
「去年とは違う形で」ロイブルHCが見る変化
得点の多さとは別に、ロイブルHCは富永の守備での働きを評価する。15歳の頃から富永を知る指揮官は、41得点を挙げた9月26日の試合を「彼のベストゲームだった」と話し、リバウンドやスティールの数字にも触れて「去年の彼とはまた違う形で勝利に貢献してくれました」とたたえた。
富永自身も、得点以外での貢献を次の課題に置く。同じ試合の後には「得点を取ることに関しては、ある程度証明できている部分はあると思う」と語り、リバウンドやディフェンス、スティールでも価値を示したいとの考えを明かした。10月4日の仙台戦で記録した2スティールも、その延長線上にある。
5月20日に契約継続が発表された際、富永はクラブの公式サイトで「B.PREMIER初年度となる新シーズンこそ、ファン・ブースターの皆さんと一緒に、日本一を争うCSの舞台へたどり着けるように、力を尽くしていきたいです」とコメントしていた。CSはシーズン上位チームが日本一を争うチャンピオンシップのこと。昨季は届かなかった舞台だ。
北海道の次戦は10月7日19時5分ティップオフで、敵地で島根スサノオマジックと対戦する。ホームでの4試合を3勝1敗で終えたチームにとって、今季初のアウェー戦になる。開幕から1度も20得点を下回っていない富永が、敵地でも同じペースで点を取れるかが見どころだ。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]








































































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