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菊花賞の枠順確定、3冠を狙うロブチェンは馬番8番 8番は22連敗中、25日京都で発走

菊花賞の枠順確定、3冠を狙うロブチェンは馬番8番 8番は22連敗中、25日京都で発走

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

第87回菊花賞(G1、京都・芝3000メートル)の枠順が10月22日に確定し、皐月賞と日本ダービーを制したロブチェン(牡3、栗東・杉山晴紀厩舎)は4枠8番に入った。馬番8番の馬は2003年のザッツザプレンティを最後に菊花賞を勝っておらず、2004年から2025年まで22回続けて勝ち馬が出ていない。発走は10月25日の15時40分。勝てば、2020年のコントレイル以来となる史上9頭目の牡馬クラシック3冠馬になる。

18頭の枠順、ロブチェンは松山弘平騎手と4枠8番

JRAが発表した出馬表によると、出走は18頭で、全馬が57キロを背負う。ロブチェンの鞍上は、デビューから全6戦で手綱を取ってきた松山弘平騎手。隣の5枠には、武豊騎手が乗るゴーイントゥスカイ(9番)と、クリストフ・ルメール騎手と新たにコンビを組むダノンヒストリー(10番)が並んだ。

枠馬番馬名騎手調教師(所属)
11エムズビギン岩田望来友道康夫(栗東)
12コンジェスタス西村淳也高野友和(栗東)
23アウダーシア津村明秀手塚貴久(美浦)
24ショウナンガルフ田山旺佑須貝尚介(栗東)
35ジャスティンシカゴ原優介宮田敬介(美浦)
36バステール川田将雅斉藤崇史(栗東)
47ラージアンサンブル坂井瑠星武井亮(美浦)
48ロブチェン松山弘平杉山晴紀(栗東)
59ゴーイントゥスカイ武豊上原佑紀(美浦)
510ダノンヒストリーC.ルメール堀宣行(美浦)
611アスクエジンバラ岩田康誠福永祐一(栗東)
612サノノグレーター田辺裕信尾形和幸(美浦)
713キンググローリー丹内祐次古賀慎明(美浦)
714マジョレルブルー戸崎圭太友道康夫(栗東)
715シートゥサミット酒井学吉岡辰弥(栗東)
816ショウナンハヤナミ池添謙一渡辺薫彦(栗東)
817チャリングクロス石川裕紀人奥村武(美浦)
818ナリタエスペランサ北村友一福永祐一(栗東)

枠順が決まった10月22日、杉山晴紀調教師は「いい枠を引きました」と話した。無難な枠を望んでいたことや偶数の馬番であることも歓迎し、レースの運び方は松山騎手と相談するという。追い切りの翌日は運動で調整され、状態についても「大丈夫です」と答えたと報じられている。JRAが10月22日に公表した調教後の馬体重は524キロで、前走の神戸新聞杯から6キロ増えていた。

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馬番8番は22連敗、最後の勝利は2003年

JRAの過去の成績で、2004年以降の菊花賞の勝ち馬を馬番で並べると、8番は一度も出てこない。直近では2025年のエネルジコが9番、2024年のアーバンシックが13番、2023年のドゥレッツァが17番だった。2021年と2022年は京都競馬場の改修で阪神競馬場での開催となったが、この2回も勝ち馬は3番と14番。22年続けて、8番の馬は勝ち馬になっていない。

ただ、この数字だけで有利不利は決まらない。馬番8番が最後に勝った2回をたどると、別の顔が見えてくる。

1992年、勝ったのは4枠8番のライスシャワーだった。2着は、皐月賞と日本ダービーを勝って3冠を目指していたミホノブルボン。2003年に8番から勝ったザッツザプレンティのときも、皐月賞とダービーを制したネオユニヴァースが3着に敗れている。8番の馬が菊花賞を勝った最後の2回は、どちらも2冠馬の3冠を阻んだレースだった。

今年はその8番に、2冠馬自身が入った。巡り合わせとしては逆の立場だ。

過去の3冠馬が入った馬番も、8番とは重ならない。JRAの成績で1964年のシンザン以降の7頭を見ると、シンザンが2番、ミスターシービーが9番、シンボリルドルフが5番、ナリタブライアンが4番、ディープインパクトが7番、オルフェーヴルが14番、コントレイルが3番から3冠を決めた。ロブチェンが勝てば、この7頭にない8番からの3冠になる。

新馬からホープフルS、皐月賞、ダービーと6戦5勝

ロブチェンは父ワールドプレミア、母ソングライティングという血統。2025年11月9日の京都の新馬戦を逃げ切ると、2戦目でG1のホープフルステークスを7番人気で勝った。3歳初戦の共同通信杯は3着に終わったが、4月19日の皐月賞は2枠4番から先手を取り、そのまま押し切った。

5月31日の日本ダービーは8枠17番という外の枠から1番人気に応えた。秋の初戦は9月21日の神戸新聞杯。中団から早めに追い上げ、アルトラムスをハナ差で差し切っている。ここまで6戦5勝で、負けたのは共同通信杯の1回だけだ。

春の2冠で2着に退けた馬は、菊花賞の出走馬にいない。皐月賞で2着だったリアライズシリウスは共同通信杯でロブチェンを破った勝ち馬でもあるが、今回の18頭に名前はなく、ダービー2着のパントルナイーフも出走しない。神戸新聞杯でハナ差まで迫ったアルトラムスも出走せず、ロブチェンは春とも秋の初戦とも違う顔ぶれと3000メートルを走る。

父ワールドプレミアは2019年の菊花賞馬で、そのときの鞍上が武豊騎手だった。ワールドプレミアの父ディープインパクトも2005年の3冠馬。ロブチェンが勝てば、祖父、父、子の3代で菊花賞を制することになる。

勝てばコントレイル以来、騎手と調教師には別の記録も

JRAの歴代3冠馬は、1941年のセントライトから2020年のコントレイルまで8頭。ロブチェンが勝てば9頭目となり、6年ぶりに牡馬の3冠馬が生まれる。

騎手と調教師にも記録がかかる。松山弘平騎手と杉山晴紀調教師は、2020年にデアリングタクトで桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬3冠を制したコンビだ。JRAの出走馬情報によると、ロブチェンが勝てば2人とも史上初めて牡馬と牝馬の両方で3冠を成し遂げることになる。

3000メートルの長丁場には、勢いのある挑戦者もそろう。9月13日のセントライト記念を勝ったジャスティンシカゴは3枠5番。夏の函館で2着に2秒3差をつけて復帰戦を勝ち、続く札幌の阿寒湖特別も8馬身差で制したダノンヒストリーは5枠10番に入った。ダノンヒストリーに乗るルメール騎手は2023年のドゥレッツァ、2024年のアーバンシック、2025年のエネルジコで菊花賞を3年続けて勝っている。

ゴーイントゥスカイの武豊騎手は、1988年のスーパークリークから2019年のワールドプレミアまで菊花賞を5回勝ってきた。ロブチェンの父を菊花賞馬に導いた騎手が、今度はその子を負かしにいく立場になる。日本ダービーで3着だったバステールは3枠6番。4着だったゴーイントゥスカイも含め、ダービーの上位組は3枠から5枠に集まった。

ほかにも、春から上位で戦ってきた馬が名を連ねる。1枠2番のコンジェスタスは京都新聞杯を勝ち、ダービーでも0秒4差の9着。2枠3番のアウダーシアはスプリングステークスの勝ち馬で、セントライト記念では3着に入った。6枠11番のアスクエジンバラは重賞の勝ち星こそないものの、ホープフルステークス3着、皐月賞4着と崩れずに走ってきた。

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25日15時40分発走、京都の外回りで3冠をかける

菊花賞は10月25日、京都競馬場の第11レースとして15時40分(日本時間)に発走する。コースは芝の外回り3000メートル。皐月賞の2000メートル、ダービーの2400メートルから、さらに600メートル延びる。

JRAのデータでは、京都で行われた2023年から2025年の3回は、3着以内に入った9頭のうち7頭が7枠と8枠の馬だった。一方、ロブチェンは皐月賞を2枠、ダービーを8枠、神戸新聞杯を1枠から勝っており、枠を選ばずに結果を残してきた。

22年続く8番の連敗が止まるのか、それとも3冠を前にした2冠馬がまた跳ね返されるのか。答えは25日の京都で出る。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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