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八村塁、河村勇輝の契約解除に言及「彼も25歳なので」 ルーHCのコメントとGリーグ・サンディエゴ加入の可能性

八村塁、河村勇輝の契約解除に言及「彼も25歳なので」 ルーHCのコメントとGリーグ・サンディエゴ加入の可能性

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NBAクリッパーズの八村塁(28)が13日(日本時間14日)、チームから契約を解除された河村勇輝(25)について口を開いた。キャンプでの頑張りを認めたうえで「自分の夢を追いかけるのも大事」としつつ、「もう彼も25歳なので」と、先を見すえた判断を求めた。ティロン・ルーHCも「彼にはぜひチームにいてほしい」と評価しており、河村は傘下Gリーグのサンディエゴ・クリッパーズでNBA再昇格を目指す可能性が高い。

練習後の囲み取材、後輩へ向けた言葉

八村が河村について語ったのは、現地13日の練習後だった。前日にチームが河村の契約解除を発表したばかりで、報道陣から問われたのが、日本代表でともに戦ってきた後輩の今後だった。

最初に挙げたのは、キャンプ中の取り組みだ。河村は本当に頑張っていたので、そこはどんどん続けてほしいと本人に伝えたという。そのうえで八村は、夢を追う気持ちに理解を示しながらも、冷静な決断を求めた。

「やっぱり自分の夢を追いかけるっていうのも大事なんですけど、しっかりとスマートにディシジョン(決断)をして」

続けて口にしたのが、年齢の話だった。

「もう彼も25歳なので、そこらへんもしっかり考えながらやってもらいたいなと思います」

突き放す言葉ではない。NBAで8シーズン目を迎える28歳が、3年目の挑戦で岐路に立つ後輩に向けた、現実的な助言だった。

八村自身も今季、立場が変わった。今夏にレイカーズからフリーエージェントでクリッパーズへ移り、2年契約を結んだ。9月28日の会見では「チームを引っ張っていかないといけない」と語り、ベテランの域に入った自覚を口にしている。キャンプ前には、河村に「(日本代表の時のように)自分らしくプレーしろ」と声をかけていたことも報じられた。

ルーHC「彼はまだ終わっていない」

契約を解除した側の指揮官も、河村への評価を隠さなかった。ルーHCはメディア対応で、河村が傘下のサンディエゴでプレーすることについて問われ、「彼にはぜひチームにいてほしい」と答えた。非常に優れた選手だと持ち上げ、身長や体格のせいで公平に扱われていないのかもしれない、という見方も示している。

解除の理由については、いろいろなやり方や異なるパターンを試したかったと説明した。河村のエネルギーが周りにいい影響を与えるとも語り、最後は「彼はまだ終わっていない」と2度繰り返した。

河村は身長172センチ。NBAでは最も小さい部類に入るポイントガードで、そのハンディを、スピードとパスの判断で補ってきた。

プレシーズン2試合でウェイブ、10得点の夜も届かず

クリッパーズが河村をウェイブ(契約を解除して保有権を手放すこと)したと発表したのは、現地12日(日本時間13日)だった。河村は8月、開幕ロスター入りが保証されない「エキシビット10」契約を結び、キャンプに参加していた。目標は、NBAとGリーグを行き来できる2ウェイ契約か、本契約への切り替えだった。

プレシーズンの出場は2試合。現地4日にハワイで行われたウォリアーズ戦は3分半あまりの出場で1得点にとどまったが、現地10日のラプターズ戦では14分あまりで10得点、4アシスト、2スティールを記録した。それでも、チームの判断は変わらなかった。

NBA挑戦は3年目になる。2024年にグリズリーズでデビューし、昨季はブルズと2ウェイ契約を結んだ。開幕前に下肢の血栓で一度は契約を解除されたが、治療を経て1月に再契約し、NBAでは2シーズンで計40試合に出場している。Bリーグでは2022-23シーズンにレギュラーシーズンMVPに輝いた。

河村を特集した『Sports Graphic Number』1115号「河村勇輝 革命者の行く道。」(2025年3月発売)は、NBA1年目の挑戦を追った一冊だ。

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Gリーグ・サンディエゴ加入の可能性と今後

今後の行き先として有力なのが、クリッパーズ傘下のGリーグチーム、サンディエゴ・クリッパーズだ。報道によると、河村の契約には傘下チームへの加入条項が含まれており、ウェイバー期間中にほかのNBA球団が獲得しなければ、サンディエゴに合流する見込みだという。15日朝の時点で、正式な加入発表はまだない。

エキシビット10の規定では、解除後に傘下チームで60日以上プレーすると、最大9万1000ドルのボーナスが支払われる。河村は昨季、Gリーグのウィンディシティ・ブルズで11試合に出場し、平均18.7得点、11.0アシストを記録した。下部リーグで結果を出す力は、すでに示している。

河村がクリッパーズを選んだ背景にも、このサンディエゴの存在があった。キャンプ前には、キャンプ中の契約が難しければGリーグに行くことになると、選んだ理由を説明していた。ハワイでのキャンプ中にも、サンディエゴからは他球団の2ウェイ契約をつかむ選手が多いと聞いていると話している。年明けの1月5日以降は、NBA各球団が10日間契約を結べる時期にも入る。

一方、日本ではBリーグ復帰を望むファンの声も根強い。米国に残って再昇格を狙うのか、ほかの道を選ぶのか。八村の言う「スマートな決断」が、どちらを指すのかは本人にしか分からない。

クリッパーズは現地21日(日本時間22日)、本拠地でキングスとの開幕戦を迎える。日本代表でともに戦ってきた2人が、そろってNBAのコートに立つ日は、まだ先に持ち越された。

関連記事:河村勇輝、クリッパーズが契約解除を発表 他のNBAチームが獲得しなければGリーグでプレーか

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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