河村勇輝、クリッパーズが契約解除を発表 他のNBAチームが獲得しなければGリーグでプレーか

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
NBAのクリッパーズは現地12日夜(日本時間13日昼)、日本代表ガードの河村勇輝(25)との契約を解除したと発表した。開幕ロスター入りが保証されない「エキシビット10」契約で、本契約か2ウェイ契約への切り替えを狙っていた。ウェイバー期間中に他のNBAチームが獲得しなければ、傘下のGリーグ、サンディエゴ・クリッパーズでプレーする見込みだ。
プレシーズン2試合でウェイブ、球団公式が1行で発表
発表は短かった。クリッパーズの広報アカウントは日本時間13日の昼過ぎ、Xに「The LA Clippers have waived Yuki Kawamura.(クリッパーズは河村勇輝をウェイブした)」と投稿した。ウェイブは、球団が選手の契約を解除して保有権を手放す手続きを指す。
The LA Clippers have waived Yuki Kawamura.
— ClippersPR (@ClippersPR) October 13, 2026
河村がクリッパーズと契約したのは8月。サマーリーグでペイサーズの一員としてプレーしたあと、キャンプに参加するための「エキシビット10」契約を結んだ。最低年俸の1年契約で、開幕ロスターに残れる保証はない。プレシーズン中の働きを見て、本契約やNBAとGリーグを行き来できる2ウェイ契約に切り替えてもらうのが目標だった。
チームはプレシーズンをまだ1試合残し、キャンプも1週間ほど続く段階での判断となった。米メディアによると、河村の放出でクリッパーズのロスターは20人になった。
ラプターズ戦で10得点4アシスト、アピールは届かず
プレシーズンでの出場は2試合。現地4日にハワイで行われたウォリアーズとの初戦は、第3クォーター残り3分36秒からコートに立ち、フリースローによる1得点にとどまった。ターンオーバーも2つあり、第4クォーターに出番は回ってこなかった。
挽回したのが現地10日のラプターズ戦だ。14分15秒の出場で、シュート4本中3本を決めて10得点。4アシスト、2スティールを加え、攻守で持ち味を出した。
それでも、評価は覆らなかった。
9月3日の「NBA docomo」の発表会では「本契約が達成できると信じているので、ブレずに頑張りたい」と話し、9月下旬のメディアデーでは、まず2ウェイ契約をつかむため「プレシーズンで自分の実力を証明しなければいけない」と意気込んでいた。NBA挑戦3年目の勝負の秋は、開幕を待たずに区切りを迎える。
他球団の獲得がなければサンディエゴへ
今後の行き先として有力なのは、Gリーグのサンディエゴ・クリッパーズだ。エキシビット10の契約には傘下のGリーグチームに加入するための条項が入っており、米メディアは、ウェイバー期間中に他のNBAチームが獲得しなければ、河村はサンディエゴに合流する見込みだと報じている。
エキシビット10の選手は、解除後に傘下のGリーグチームへ合流して一定期間在籍すると、ボーナスを受け取れる仕組みになっている。
道が閉ざされたわけではない。Gリーグでプレーする選手は、NBAと契約していない状態であれば、NBAのどの球団とも契約できる。シーズン途中には、ケガ人や戦力の入れ替えに合わせて10日間契約や2ウェイ契約で呼ばれる選手が毎年出てくる。ほかのNBA球団の獲得の動きは、日本時間14日朝の時点で報じられていない。
グリズリーズ、ブルズと2ウェイ契約で40試合
河村は2024年のパリ五輪で日本代表の主力を務め、同年秋にグリズリーズと2ウェイ契約を結んでNBAデビューを果たした。2024-25シーズンは22試合に出場し、平均1.6得点。Bリーグでは2022-23シーズンにMVPを受賞し、身長172センチのポイントガードとして、鋭いドリブルとパスで知られる。
昨季は曲折があった。ブルズと2ウェイ契約を結んだものの、右足のコンディション不良で開幕前の10月に契約を解除された。のちに右下腿の血栓が原因だったと明らかになり、約3カ月の治療を経て2026年1月6日に再び2ウェイ契約を結んでいる。NBAでは18試合に出場し、1試合平均約12分で3.4得点、2.6アシスト。2シーズンでのNBA出場は計40試合になった。
一度は契約を失い、そこから戻ってきた。河村にとって、契約解除は初めての経験ではない。
八村塁と同じチームでの開幕はかなわず
クリッパーズには今夏、レイカーズからフリーエージェントで移籍した八村塁が加わった。日本代表で一緒にプレーしてきた2人が同じユニフォームで開幕を迎える可能性は、ひとまず消えた。クリッパーズは現地21日(日本時間22日)、本拠地でキングスとの開幕戦に臨む。
SNSでは日本時間13日の昼に届いた知らせに、「これって信じたくないなぁ」「厳しい世界だなぁ」と落胆する投稿が相次いだ。
サンディエゴで実戦を重ねて、もう一度NBAのコートを目指すのか。それとも別のNBAチームから声がかかるのか。25歳のポイントガードの次の一歩に、日本のバスケットボールファンの目が向いている。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]











































































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