Bリーグ、開幕週の2つの判定を説明 特定の判定で取材機会を設けたのは初 群馬vsA千葉と信州vs富山

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Bリーグはきのう7日、Bプレミア開幕週に話題となった2つの判定について、報道陣に説明する場を設けた。リーグが特定の判定を取り上げて取材の機会をつくったのは初めてだ。対象は群馬vsA千葉のブザービーターと、信州vs富山で富山のダラル・ウィリスジュニアが失格・退場となった場面。増田匡彦常務理事は失格退場の場面について「この判定がミスジャッジではないと考えています」と述べ、審判員への誹謗中傷は認められないと強調した。
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増田常務理事が報道陣に説明、リーグとして初の試み
説明の場は10月7日に設けられた。バスケット・カウントによると、名目は「開幕週における競技領域の事象に関するメディア向け囲み取材」。Bリーグ常務理事の増田匡彦が、開幕節などで議論を呼んだ判定について話した。
これまでリーグの質疑は、島田慎二コミッショナーが定例ブリーフィングで幅広いテーマに答える形が中心だった。バスケットボールキングによると、リーグが特定の事象を取り上げて取材機会を設定するのは今回が初めてだという。
増田氏は目的についても説明している。個別の判定が正しかったかどうかを論じる場ではない。審判員がどんな手順を踏んで笛を吹き、試合後にどう検証しているのかを知ってもらうための場だとした。
取り上げられたのは、9月24日の群馬クレインサンダーズvsアルティーリ千葉と、9月27日の信州ブレイブウォリアーズvs富山グラウジーズの2試合だ。
群馬vsA千葉、決勝弾の直前に「ハーフラインを踏んだ」の指摘
1つ目は、オープンハウスアリーナ太田で行われた群馬の開幕戦だった。第3クォーター終了時点で群馬が62-48と14点をリードしたものの、A千葉が第4クォーターに26点を奪って追い上げる。A千葉が終了間際にダンクを決め、74-73と逆転した。
残りは4.4秒。タイムアウト明けのオフェンスを託されたのは、長崎ヴェルカから加入したスタンリー・ジョンソンだった。D.J・ニュービルの厳しいマークを受けながら放った3ポイントシュートは、試合終了のブザーと同時にネットを揺らす。群馬が76-74で競り勝った。
議論になったのは、この決勝点の直前のプレーだ。ジョンソンがハーフラインを踏んでいたのではないか、つまりバックコート・バイオレーションではなかったかという議論が起きた。
増田氏は、この場面が現行のFIBAルールではIRS(インスタント・リプレー・システム=映像による判定確認)の対象外にあたると説明した。勝敗を左右する場面でも、審判員が目で見て判断するしかないケースだったという。そのうえで、現場の審判はハーフラインの目視確認という手順をきちんと踏んでおり、限られた条件の中で正当な判断がなされたとの見方を示した。
信州vs富山、失格退場はあとから「フレグラント相当」に
2つ目は、長野市のホワイトリングで行われた信州vs富山の一戦だった。富山のウィリスジュニアは第3クォーター残り1分59秒ごろ、相手選手への接触でディスクォリファイングファウル(悪質な反則に対する失格退場)を宣告された。退場までの25分12秒で13得点8リバウンド2アシスト。試合は信州が99-81で勝っている。
Bリーグは9月29日、ウィリスジュニアに懲罰を科さないと発表した。規律委員会の審議にあたり、JBA(日本バスケットボール協会)の審判グループがFIBAルールに基づいて場面を検証。その結果、試合中の審判員は危険な接触と判断したものの、本来は失格退場の判定には至らず、フレグラントファウルが妥当との見解が示された。規律委員会はこれを受け、懲罰を科す前提となる事実がないと判断している。
ただし、試合中に宣告されたディスクォリファイングファウルの記録そのものは取り消されていない。
この決定は、一見すると現場の誤審を認めたようにも映る。増田氏はそうした受け止め方を否定した。
「選手のやり取りや試合の流れ、出血みたいなところを全て加味して、審判の皆さまがディスクオリファイングと判断したことは当然支持される対応だと思っていますので、この判定がミスジャッジではないと考えています」
バスケットボールキングによると、増田氏は「現場での判断と事後で検証するものは役割が違う」とも説明した。「リリース上、ただ”ダウングレード”と書いてあると、当該審判の判断が間違っていたというような見え方になってしまう」としたうえで、規律の面から検証すれば別の判断もあり得るということだと話している。
審判員の準備と、SNSでの誹謗中傷
増田氏は審判員の日々の取り組みにも触れた。Bリーグの試合を担当する審判員は、試合前に過去の映像で選手の特徴などをつかみ、3人の審判でその試合の注意点を共有する「プレゲームカンファレンス」を開く。試合後も映像を見返し、改善点やリーグ全体で共有すべき場面を審判部へ報告しているという。
今季は平日の試合も増えた。プロ審判員が増える一方で、本業と両立しながらリーグを支える審判員もまだ多い。増田氏は「本当に感謝しかない」と語った。
一方で、SNSでは切り取られた映像が広まり、特定の審判員への批判が過熱しやすい。増田氏は誹謗中傷について「本当に認められるものではない」と強調した。リーグでは悪質な投稿に弁護士を立てて対応するケースもあるとし、「しっかり審判の皆さんを守るための対応を引き続きやっていきたい」と明言している。
審判を守るルールや仕組みを検討へ
群馬vsA千葉のような場面をどう扱うか。増田氏は「もう少し審判の皆さんを守るルールとかシステムみたいなことを、積極的に導入していくべきではないか」と述べ、現行ルールを前提にしながら、よりよい仕組みを検討していく考えを示した。
判定の手順と、試合後の検証の中身をリーグが言葉で伝える場ができた。判定をめぐる議論の材料は、ファンの側にも増えたことになる。
新リーグ「Bプレミア」は始まったばかりで、群馬は5日の時点で開幕4連勝と東地区の単独首位に立っている。笛の背景を説明する場が、今後も続くのかどうか。リーグの次の対応も問われる。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]










































































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