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ラグビー日本代表35人発表、SO伊藤龍之介は外れ 共同主将はワーナー・ディアンズと齋藤直人

ラグビー日本代表35人発表、SO伊藤龍之介は外れ 共同主将はワーナー・ディアンズと齋藤直人

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日本ラグビーフットボール協会は10月26日、11月の欧州遠征「リポビタンDツアー2026」に臨む男子日本代表35人を発表した。共同主将のLOワーナー・ディアンズとSH齋藤直人が名を連ねた一方、今季のテストマッチ9試合すべてに先発したSO伊藤龍之介(明治大学4年)は外れた。伊藤は大学の活動に戻る見通しだ。

FW19人・BK16人、ウェールズ戦から始まる欧州4連戦へ

遠征期間は10月27日から12月1日まで。日本代表は新しい国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」の北半球シリーズに臨み、11月7日にカーディフのプリンシパリティ・スタジアムでウェールズ、14日にロンドンのアリアンツ・スタジアムでイングランド、21日にエディンバラのスコティッシュ・ガス・マレーフィールド・スタジアムでスコットランドと対戦する。

キックオフは現地時間で7日と14日が16時40分、日本時間ではそれぞれ翌日の午前1時40分だ。スコットランド戦は現地14時10分で、日本時間の同じ21日23時10分に始まる。4試合目は11月27日から29日のいずれかにロンドンのアリアンツ・スタジアムで行われ、対戦相手は10月26日時点で決まっていない。

メンバーの内訳はFW19人、BK16人。プロップの祝原涼介(栃木ホンダヒート)と竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)は11月2日から合流する。

SO伊藤龍之介はなぜ外れたのか

外れた理由について、協会の発表に個別の説明はない。複数の報道によると、伊藤は大学の活動に専念するため遠征には参加せず、明治大学に戻ってシーズン終了までプレーする見通しだという。

伊藤は2026年の日本代表で司令塔を任され、10月24日のフィジー戦まで今季のテストマッチ9試合連続で先発した。7月の取材では、代表で力を高め、秋には明治に還元して大学選手権の優勝を目指したいと話していたと報じられている。

フィジー戦の後には「大学レベルに戻ったとしても、自分のレベルを世界レベルに置いて、その基準を崩さない」と語った。一方で「(日本代表の)スタンドオフのレベルにまだまだ達していないと思っている」とも口にしており、自分への評価は厳しい。

空いたSOの枠には、本職の小村真也(トヨタヴェルブリッツ)と北原璃久(栃木ホンダヒート)が入った。FB/SOの松永拓朗(東芝ブレイブルーパス武蔵)も引き続き選ばれている。

フィジー戦の登録メンバーからは、伊藤のほかにPR木原三四郎とNO8マキシ ファウルアも外れた。

関連記事:ラグビー日本代表、フィジー戦メンバー23人発表 リザーブの木原三四郎ら3人に初キャップ懸かる

初招集はNO8森山海宇オスティン、大学生2人も継続

新顔はFL/NO8の森山海宇オスティン(浦安D-Rocks)だ。2003年9月23日生まれの23歳で、東洋大学の出身。フィジー戦で途中交代したマキシに代わって、FWの第3列に加わった。

大学生は2人。PR大塚壮二郎は関西学院大学の4年生で、関西学院高等部の出身。CTB李智寿は朝鮮大学校の4年生で、大阪朝鮮高校を経て代表入りした。大塚は9キャップ、李は1キャップを持ち、今秋の代表活動を続ける。

経験では、CTBディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)の46キャップが最多。ジャック・コーネルセンとディアンズが38、齋藤が37と続く。キャップを持たない選手は森山、北原、時任凜空(東芝ブレイブルーパス武蔵)の3人で、遠征中のテストマッチで初キャップを狙う。

協会が10月26日に発表した35人は次のとおり。キャップ数は発表時点のもの。

区分名前所属キャップ
FW大塚壮二郎関西学院大学9
FW紙森陽太クボタスピアーズ船橋・東京ベイ3
FW木村星南東芝ブレイブルーパス武蔵5
FW佐藤健次埼玉パナソニックワイルドナイツ13
FW原田衛東芝ブレイブルーパス武蔵20
FW平野叶翔栃木ホンダヒート1
FW祝原涼介(11月2日から参加)栃木ホンダヒート5
FW竹内柊平(11月2日から参加)東京サントリーサンゴリアス31
FW為房慶次朗クボタスピアーズ船橋・東京ベイ25
FWジャック・コーネルセン埼玉パナソニックワイルドナイツ38
FWマイケル・ストーバーグ東芝ブレイブルーパス武蔵7
FWワーナー・ディアンズ東芝ブレイブルーパス武蔵38
FWルアン・ボタクボタスピアーズ船橋・東京ベイ1
FWハリー・ホッキングス東京サントリーサンゴリアス10
FWベン・ガンター埼玉パナソニックワイルドナイツ26
FWティエナン・コストリーコベルコ神戸スティーラーズ19
FW下川甲嗣東京サントリーサンゴリアス30
FWエセイ・ハアンガナ浦安D-Rocks5
FW森山海宇オスティン浦安D-Rocks0
BK齋藤直人東京サントリーサンゴリアス37
BK福田健太栃木ホンダヒート9
BK藤原忍クボタスピアーズ船橋・東京ベイ22
BK小村真也トヨタヴェルブリッツ3
BK北原璃久栃木ホンダヒート0
BK池田悠希リコーブラックラムズ東京2
BKサミソニ・トゥア浦安D-Rocks9
BKディラン・ライリー埼玉パナソニックワイルドナイツ46
BK李智寿朝鮮大学校1
BKチャーリー・ローレンス三菱重工相模原ダイナボアーズ10
BK石田吉平横浜キヤノンイーグルス11
BK植田和磨コベルコ神戸スティーラーズ9
BK時任凜空東芝ブレイブルーパス武蔵0
BK根塚洸雅クボタスピアーズ船橋・東京ベイ3
BKイノケ・ブルアコベルコ神戸スティーラーズ4
BK松永拓朗東芝ブレイブルーパス武蔵12

ディアンズと齋藤の共同主将、W杯へ向けた5連戦で試す

共同主将制は、フィジー戦の登録メンバーを発表した10月22日に公表された。2024年に日本代表のヘッドコーチへ復帰したエディー・ジョーンズの体制では、2025年のパシフィック・ネーションズカップでディアンズとHO原田衛が共同主将に指名された例があるが、今季はここまで主将を1人で置いてきた。

ジョーンズHCは報道陣に対し、2人は持っているものが違い、合わされば世界でも強いリーダーシップを築けるという趣旨を説明した。ディアンズはチーム全体を束ねる力、齋藤は細部を詰めてチームを導く力が評価されている。フィジー戦から欧州での4試合までの5連戦は、2027年のワールドカップに向けた予行演習の位置づけで、共同主将制もこの間に試す。

ディアンズは2002年4月11日生まれの24歳。身長201cmのロックで、流通経済大学付属柏高校の出身。代表では38キャップを重ねた。齋藤は早稲田大学出身のスクラムハーフで、東京サントリーサンゴリアスに所属する。代表では37キャップを持つ。

フィジー戦では2人がそろって結果を出した。前半6分に齋藤がラインアウトからのモールで先制トライを挙げ、ディアンズは前半と後半に1トライずつを奪っている。

フィジー戦は28-34で惜敗、リーチ マイケルは選外

10月24日、東京・秩父宮ラグビー場での日本ラグビーフットボール協会創立100周年記念試合は、28-34でフィジーの勝利に終わった。試合前の世界ランキングで9位の日本は10位のフィジーと前半21-21で折り返し、後半13分のディアンズの2本目のトライと直後の松永拓朗のゴールで21-28から追いついた。だが後半20分と29分にペナルティゴールを決められ、逃げ切られた。この敗戦で、日本は10月26日付の世界ランキングで12位に下がった。

9月のパシフィック・ネーションズカップ決勝では日本が20-15でフィジーを破って優勝しており、その再戦で連勝を逃した。試合後、ディアンズは「すごく悔しいです」と話した。

リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス武蔵)は、協会の発表で「コンディションの都合で今回は選考対象外」とされた15人に入った。SO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)、江良颯、長田智希らも同じ扱いで、主力の一部を欠いたまま強豪3カ国との連戦に向かう。

関連記事:リーチ マイケル、日本代表選外の理由はケガ 11月欧州遠征も永友TD「ちょっと間に合わないかもしれない」、97キャップで日本最多まであと1

遠征は10月27日に始まる。司令塔の顔ぶれが変わったBK陣と、新しく2人で引っ張る主将体制が、11月7日のウェールズ戦で最初に試される。

[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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