張本美和、アジア選手権シングルス銀メダル 決勝で中国の陳熠に0-3、団体と混合ダブルスで2冠

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ウズベキスタン・タシケントで行われた卓球アジア選手権の最終日、10月25日の女子シングルス決勝で、張本美和(18)=木下グループ=が中国の陳熠(22)に0-3で敗れ、銀メダルだった。同じ日の女子ダブルス決勝も早田ひなと組んで1-3で敗れたが、大会全体では女子団体と混合ダブルスで金メダル2個を手にした。兄の張本智和は男子シングルスで2大会連続の優勝を決めた。
決勝は5-11、8-11、6-11 1ゲームも奪えず
第29回ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会は10月19日から25日まで、タシケントで開かれた。第1シードで女子シングルスに臨んだ張本は、決勝で世界ランキング10位の陳熠と対戦し、ゲームカウント0-3のストレートで敗れた。
第1ゲームは序盤に連続失点を許し、5-11で先取された。第2ゲームは中盤まで追いすがり、8-8の同点まで持ち込んだが、そこから押し切られて8-11。後がない第3ゲームは3-0と先行しながら、陳熠の堅い攻守と逆を突くコース取りに崩され、6-11で試合が終わった。
1ゲームも取れずに終わる決勝。
張本にとって、アジア選手権のシングルス決勝で敗れるのは2度目だった。前回の個人戦があった2024年のアスタナ大会では、北朝鮮の金琴英に1-3で敗れて銀メダル。2025年のインド・ブバネーシュワル大会は団体戦だけの開催だったため、シングルスとしては2大会続けて決勝まで勝ち上がり、2大会続けて頂点に届かなかった。
0-2から逆転した準決勝、ダブルスとの連戦の最終日
決勝の前日まで、張本は第1シードらしい勝ち上がりを見せていた。2回戦はモンゴルの選手に第1ゲームを11-0で取るなど3-0で勝ち、3回戦は香港の呉詠琳に第1ゲームを落としながら3-1で逆転。4回戦ではシンガポールのエース、ゼン・ジエンを3-0で下した。10月24日の準々決勝では韓国のイ・ダウンを11-3、11-7、11-9で退け、1ゲームも失わずに4強入りを決めた。
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25日の準決勝は苦しい試合になった。相手は世界ランキング5位の蒯曼(中国)。第1ゲームを7-11で落とすと、第2ゲームもデュースの末に11-13で失い、0-2と追い込まれる。そこから第3ゲームを11-5、第4ゲームを11-9で奪い返し、最終第5ゲームも12-10で競り勝った。3ゲームを連取しての逆転勝ちだった。
最終日は女子ダブルスの決勝も重なった。早田と組んだ張本は、中国の蒯曼、王芸迪組と対戦し、第1ゲームを11-9で先取しながら、その後の3ゲームを8-11、9-11、8-11で落とした。ダブルスの準決勝では陳熠を含む中国ペアに3-1で勝っていたが、決勝ではその勢いを保てなかった。女子ダブルスの準決勝と決勝、シングルスの準決勝と決勝の4試合を、同じ10月25日に戦ったのだ。
団体決勝では陳熠に3-0、混合ダブルスでも中国ペアを破る
大会の前半、張本は2つの金メダルを手にしていた。
10月22日の女子団体決勝で、日本は中国を3-2で破り、2024年以来2大会ぶりに優勝した。1番手の橋本帆乃香=デンソー=が陳熠に3-0で勝って先手を取る。張本は2番手で王芸迪にフルゲームの2-3で敗れ、3番手の早田も蒯曼に0-3で敗れて1-2と追い込まれた。後がない4番手で再びコートに立った張本は、陳熠に11-6、11-8、11-5のストレートで勝って2-2に戻し、最後は橋本が王芸迪を3-1で下して優勝が決まった。
翌23日の混合ダブルス決勝では、松島輝空(19)と組み、中国の黄友政、陳熠組を3-2で破った。ゲームスコアは8-11、11-9、8-11、11-8、11-9。2度リードを許しながら追いつき、最終ゲームを2点差で取り切った。日本勢がこの種目で優勝するのは、2021年ドーハ大会の戸上隼輔、早田組以来5年ぶりだった。
張本の今大会の成績は次のとおり。
| 種目 | 結果 | 決勝の相手とスコア |
|---|---|---|
| 女子団体(10月22日) | 金メダル(日本が優勝) | 日本3-2中国 |
| 混合ダブルス(10月23日) | 金メダル(松島輝空と優勝) | 黄友政、陳熠組(中国)に3-2で勝ち |
| 女子ダブルス(10月25日) | 銀メダル(早田ひなと準優勝) | 蒯曼、王芸迪組(中国)に1-3で敗れる |
| 女子シングルス(10月25日) | 銀メダル(準優勝) | 陳熠(中国)に0-3で敗れる。優勝は陳熠 |
出場した4種目すべてで決勝へ進み、金2個、銀2個。シングルスで勝てば大会3冠だったが、その最後の1勝に届かなかった。
陳熠は9月の決勝で破った相手だった
陳熠は中国の22歳。今大会は団体決勝で橋本と張本に2敗し、混合ダブルスの決勝でも張本、松島組に敗れていた。10月25日の女子ダブルス準決勝でも、姜依依と組んで張本、早田組に1-3で敗れている。張本から見れば、同じ大会で団体、混合ダブルス、女子ダブルスと3度破っていた相手に、シングルスの決勝で雪辱を許したことになる。
2人は9月のWTTチャンピオンズマカオでも決勝で顔を合わせていた。このときは張本がゲームカウント2-0から2-3と逆転されながら、最終ゲームを12-10で取り、4-3で優勝している。張本にとっては3月の重慶、8月の横浜に続くチャンピオンズ3大会連続の優勝だった。
シングルスの陳熠は、準々決勝で早田を3-0で破り、準決勝では同じ中国の王芸迪にも3-0で勝って決勝へ進んでいた。決勝を含めて3試合続けてのストレート勝ちだ。世界ランキング1位の王曼昱と2位の孫穎莎は大会に出場しておらず、陳熠にとってはその中で巡ってきた好機を逃さない優勝だった。
兄・智和は0-2から逆転、52年ぶりの連覇
同じ25日、男子シングルス決勝では兄の張本智和=トヨタ自動車=が中国の李天陽(19)を3-2で破り、優勝した。第1ゲームを1-11、第2ゲームを9-11で落としてから、11-7、11-8、11-7と3ゲームを連取する逆転勝ち。李天陽は世界ランキング66位のカットマンで、智和は準決勝でも中国の温瑞博に3-0で勝っていた。
智和は2024年のアスタナ大会に続く2大会連続の優勝。日本男子のアジア選手権シングルス連覇は、1972年と1974年に制した長谷川信彦以来、52年ぶりとなった。兄妹そろってのシングルス優勝はならなかったが、2人とも最終日の決勝まで勝ち残った。
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男子団体は準決勝で韓国に1-3で敗れ、3位だった。
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世界ランキング3位、アジア競技大会から1か月での変化
張本美和は、国際卓球連盟(ITTF)が10月19日に発表した世界ランキング(2026年第43週)で3位につける。日本女子では最上位で、早田は6位だった。
9月のアジア競技大会(愛知・名古屋)では、女子シングルスの準決勝で王曼昱に1-4で敗れて銅メダル、女子団体と女子ダブルスは決勝で中国に敗れて銀メダルだった。1か月後のアジア選手権では、団体決勝で中国を倒し、混合ダブルスの決勝でも中国ペアに勝って金メダルをつかむ。シングルスでは準決勝で世界5位の蒯曼を退けた。
一方で、最終日の決勝2試合はいずれも中国勢に敗れた。団体と混合ダブルスでは勝ち切り、個人の2種目では決勝で止まる。金2個と銀2個が並ぶ成績には、王曼昱と孫穎莎が出場していない大会で中国勢から挙げた勝利と、あと1勝に届かなかった悔しさの両方が表れている。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]










































































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