張本智和、チャイナスマッシュ1回戦でグロートに0-2から逆転勝ち 相手のサービスの間合いに「審判次第では即イエローやレッドが出る内容です」

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時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
卓球のWTTチャイナスマッシュ2026(北京)で、第3シードの張本智和(トヨタ自動車)が5日の男子シングルス1回戦に登場し、ジョナサン・グロート(デンマーク)にゲームカウント0-2から3ゲームを連取して逆転勝ちした。試合後、張本はグロートがサービスに時間をかけてきたと明かし、「審判次第では即イエローやレッドが出る内容です」と話した。2回戦の相手は韓国の朴康賢に決まった。
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第4、第5ゲームとも9-9から抜け出した
北京で開かれているチャイナスマッシュ2026は5日、男子シングルス1回戦が行われた。世界ランキング3位の張本は、同42位のグロートと対戦。立ち上がりから相手のペースで進み、第1ゲームを9-11、第2ゲームを7-11で失った。
あと1ゲーム落とせば初戦敗退。
流れを変えたのは第3ゲームだった。積極的にフォアハンドで攻めに転じ、11-2と大差で奪い返す。第4ゲームは9-9まで競り合いながら、そこから2点を続けて取り11-9。最終の第5ゲームもグロートにリードを許す展開だったが、再び9-9に追いつき、最後は連続得点で振り切った。
スコアは9-11、7-11、11-2、11-9、11-9。終盤の勝負どころで2度とも9-9から抜け出し、逆転で初戦を突破した。
「サービスに20、30秒かけてきた」張本が感じたこと
試合後、張本は卓球専門メディアのRallysの取材に応じ、苦しんだ序盤を説明している。グロートがサービスを出すまでに長い時間をかけてきたことで、自分の動きが止まったという。
「今日はみんなわかるように(グロートは)サービスに20、30秒かけてきた。そうなると、(僕の)体が動かないし、レシーブも手の感覚が冷めるし、分かりやすいなと」
そのうえで、ルールとの関係についてこう続けた。
「違反と言えば違反だし、ルール上ギリギリセーフで審判次第。今日の審判は注意しなかっただけで、審判次第では即イエローやレッドが出る内容です」
張本によれば、この試合で審判がグロートを注意することはなかった。張本自身も「違反と言えば違反」としつつ「ルール上ギリギリセーフで審判次第」と表現しており、明確な反則と断定しているわけではない。グロート側がサービスの間合いについて説明したコメントは、確認できていない。
第1、第2ゲームで首をかしげる場面があったことを問われると、「サービスにあれだけ時間をかけられると足も止まるし、その後ラリーでも動けない」と答えている。サービスを出すのが速い選手の例にフランスのルブランを挙げ、グロートの間合いはそれと同じくらい「すごく遅い」と感じたという。
「腹立たしい」と同時に「強いことの証明」
張本の言葉は、不満だけでは終わらなかった。過去にグロートには4回ほどストレートで勝っていると明かしたうえで、「気持ちは分かりますけど、正々堂々、技術や戦術で勝負してほしいですね」と話している。
一方で、こうした駆け引きを自分の課題として受け止めてもいる。
「それは腹立たしいことでもあると同時に、自分が強いことの証明でもあります」
張本は世界ランキング1位の経験を持つ中国の樊振東の名前を出し、同じ状況でも3-0か3-1で終わらせているはずだと語った。何をされてもフルゲームに持ち込まれないよう、落とすとしても1ゲームにとどめる。この試合で見えた課題を、張本はそう言葉にしている。
背景には、9月のアジア競技大会での敗戦がある。張本は男子シングルス準々決勝でイランのノシャド・アラミヤンとフルゲームの末に3-4で敗れた。最終第7ゲームは9-9から2点を続けて失い、9-11での決着だった。
「今日も最後は9-9で、アジア競技大会も最後9-9になって、前回は負けて今日は勝った」
同じスコアから、今回は勝ち切った。張本は「最終ゲームは、正直出だしで離さない限りはどっちも緊張していて難しいです」とも話している。
観客席からのフラッシュにも言及
この試合では序盤、観客席からカメラのフラッシュがたかれる場面もあった。張本によれば、最近の国際大会ではこうしたケースが増えており、松島輝空も同じような経験をしているという。
「やりたければやればいいと思いますし、練習中もフラッシュを焚きながら練習をやってみようかと思うぐらいです」
張本はフラッシュについて、止めてほしいという気持ちはもうないと話した。「おかしいことだとは思いますけど」と前置きしつつ、慣れることで対応する考えを示している。
2回戦は韓国の朴康賢、松島との「世界1位」争いも
2回戦の相手は、1回戦でアンドレ・ベルテルスマイヤー(ドイツ)を3-1で下した朴康賢(韓国)に決まった。大会の日程では男子シングルス2回戦は現地6日と7日に組まれている。
張本が意識するのは、その先の戦いだ。国際卓球連盟(ITTF)が5日に発表した世界ランキングで、松島輝空が3位から1位に浮上した。日本勢の1位は1980年の小野誠治以来46年ぶりで、張本は3位につける。
張本は松島の1位について「すごくおめでたいし、素晴らしいことだと思います」と祝福した。そのうえで、自身にも今大会の結果次第で1位になる可能性があるとして、「僕の目標は『今大会が終わったら(世界ランキング1位は)僕だ』という気持ちで臨んでいます」と語っている。ドロー上、2人は準決勝で当たる可能性がある。
チャイナスマッシュは11日まで北京で行われる。U-NEXTでは日本人選手の注目試合を実況・解説付きでライブ配信しており、地上波のテレビ東京でも6日正午から、BSテレ東でも同日15時25分から大会の模様を放送する。
\ 日本人選手の注目試合をライブ配信 /
崖っぷちから勝ち上がった初戦について、張本は「技術以外の課題をしっかり考えた」と振り返った。0-2から3ゲームを取り返した北京での1勝は、世界1位をうかがう張本にとって、課題と収穫の両方が残る一戦となった。
卓球用品メーカーのバタフライからは、張本の名前を冠したラケット「張本智和 インナーフォース ALC」も発売されている。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]











































































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