萩尾匡也、巨人が自由契約を発表 育成契約を打診する見込み、慶大で東京六大学3冠王の現在とプロ4年間の成績

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巨人は10月5日、萩尾匡也外野手(25)を自由契約にすると発表した。慶大4年秋に東京六大学リーグで三冠王に輝き、2022年ドラフト2位で入団した右の大砲候補だ。今後は育成選手契約を打診する見込みと報じられている。プロ4年間の一軍成績は通算83試合で打率.191、2本塁打、12打点だった。
巨人が10月5日に通知、同じ日に3選手へ戦力外
巨人がこの日に来季の去就を通知したのは4人だった。山田龍聖投手(26)、郡拓也捕手(28)、岡田悠希外野手(26)の3人には来季の契約を結ばないと伝え、萩尾には自由契約とすることを通知した。
3人と萩尾では扱いが異なる。萩尾については、球団が育成選手契約を打診するとみられると、複数のスポーツ紙が伝えた。いったん支配下選手の枠を外れ、背番号3ケタの育成選手として再出発する道が想定されている。
巨人は9月30日にも、板東湧梧投手ら育成の9選手と来季の契約を結ばないと発表していた。10月1日には育成のフランシス・グズマン投手とも来季の契約を結ばないと発表しており、10月5日の4人と合わせると、この秋に去就を通知された選手は計14人に上る。2021年ドラフトで2位指名の山田、5位指名の岡田も戦力外となり、萩尾とほぼ同じ時期に入団した20代半ばの選手が一度に支配下の名簿から外れた。
背番号12を背負った外野手が、4年目の秋に支配下の座を失う。
熊本の文徳高から慶大へ、4年秋に三冠王
萩尾は2000年12月28日生まれ、熊本県大津町の出身。地元の文徳高で長打力を磨き、慶大に進んだ。大学では最上級生になって打撃が大きく伸びる。
4年春の2022年春季リーグでは5本塁打、17打点で本塁打と打点の2冠を獲得し、ベストナインにも選ばれた。続く4年秋の2022年秋季リーグでは打率.400、4本塁打、17打点を記録し、首位打者・本塁打王・打点王の三冠王に輝く。三冠王が確定したのは、巨人からドラフト指名を受けたあとの11月6日の早慶戦で、慶大では2019年秋の郡司裕也以来7人目だった。東京六大学の長い歴史の中でも三冠王は数えるほどしかいない。
その秋のリーグ戦がまだ続いていた2022年10月20日、巨人はドラフト会議で萩尾を2位で指名した。1位は阪神との抽選で交渉権を得た高松商の浅野翔吾で、高校生の外野手に続く2番手として、大学球界の強打者を選んだ。入団が決まったあとの2022年12月には、地元紙の熊本日日新聞が、萩尾が開幕レギュラー奪取を宣言したと伝えている。右投げ右打ち、身長180cmの外野手として、1年目から一軍を狙う立場だった。
プロ4年間の成績、一軍は通算83試合で打率.191
一軍と二軍の成績を年度ごとにまとめると、次のとおりになる(二軍はイースタン・リーグ、2026年はファーム・リーグ中地区。数字はNPB公式記録、2026年は10月5日時点)。
| 年度 | 一軍試合 | 一軍打率 | 一軍本塁打 | 一軍打点 | 二軍試合 | 二軍打率 | 二軍本塁打 | 二軍打点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 11 | .063 | 0 | 0 | 101 | .283 | 7 | 36 |
| 2024年 | 56 | .215 | 2 | 12 | 50 | .274 | 8 | 30 |
| 2025年 | 9 | .174 | 0 | 0 | 59 | .226 | 5 | 15 |
| 2026年 | 7 | .000 | 0 | 0 | 69 | .241 | 1 | 18 |
| 通算 | 83 | .191 | 2 | 12 | 279 | ― | 21 | 99 |
1年目の2023年は二軍で101試合に出て打率.283、7本塁打、36打点と結果を出した。一軍初出場は5月28日の阪神戦(甲子園)で、7番・中堅で先発すると、8回の第3打席で左前打を放ちプロ初安打を記録する。ただ一軍では11試合で16打数1安打にとどまった。
飛躍の気配が見えたのは2年目だった。2024年は4月3日の中日戦(バンテリンドーム)に1番・右翼で先発し、8回にプロ初本塁打となる左越えソロを放つ。4月14日にも逆転の2号2ランを打ち、自己最多の56試合に出場した。打率.215、2本塁打、12打点はいずれもプロ4年間の一軍で最も高い数字だ。
だが、ここから出番が細っていく。2025年は一軍9試合で23打数4安打、打率.174。二軍でも59試合で打率.226と数字を落とした。
迎えた4年目の2026年は、2度一軍に昇格したものの7試合で6打数無安打に終わった。プロ入り後、一軍で1本も安打を打てなかったのは初めてとなった。二軍では69試合で打率.241、1本塁打、18打点。三塁打を3本放った一方、本塁打は前年の5本から1本に減り、持ち味の長打が影を潜めた。
数字を並べると、二軍で3割近く打った1年目、一軍で居場所をつかみかけた2年目、その後の2年間で下降線をたどった流れがはっきり見える。
ファーム日本一決定戦にも先発、最後の公式戦は無安打
自由契約が発表される前日の10月4日、萩尾はしずてつスタジアム草薙で行われたファーム日本選手権に出場していた。中地区2位からワイルドカードで出場し、準決勝を勝ち上がった巨人は、東地区優勝の日本ハムと対戦し、萩尾は7番・左翼で先発した。
結果は3打数無安打1四球。2回と4回に三振を喫し、6回は遊ゴロ、8回に四球を選んだところで代走を送られた。試合は日本ハムが5-2で勝ち、ファーム日本一となった。同じ試合には、翌10月5日に戦力外を通知された岡田も6番・右翼で先発していた。
関連記事:ファーム日本選手権2026結果、日本ハムが巨人に5-2で29年ぶり2度目のファーム日本一
支配下選手として臨んだ最後の公式戦は、快音のないまま終わった。
育成契約で再出発するのか、これからの焦点
自由契約は、球団が選手の保有権を手放す手続きだ。萩尾は今後、自由契約選手として公示されれば、制度上はほかの球団とも交渉できるようになる。巨人が育成契約を打診する見込みと報じられているため、萩尾が巨人の育成選手として残るのか、別の道を探るのかが焦点になる。
巨人はこれまでも、支配下から外した若手に育成契約を打診し、再び支配下登録を目指させる手法を取ってきた。2024年秋には山田龍聖らを自由契約にしたうえで育成契約を打診しており、山田はその後に支配下へ復帰している。今回、その山田は戦力外となった。
萩尾本人のコメントは、10月6日時点で球団や各紙からは伝えられていない。大学時代に三冠王へ上り詰めた打撃を、もう一度プロの舞台で示せるか。25歳の外野手にとって、5年目の契約の形が次の分かれ道になる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]











































































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